お年頃を迎えたら、猫の老後に合わせて知っておきたい事

猫の老化はもちろん、個体差によって違います。これは、猫も人も同じですね。年齢ではないのですが、目安として年齢を知って、老化のサインを見逃さないで下さいね。

猫は7歳くらいを目安に、年を重ねる毎に老化が進んでくると言われています。しかし、この年齢はあくまで目安なので、見た目も動きもまだまだ元気いっぱいな猫が多いのです。

しかし、健康診断、血液検査などしてみると、思わぬ変化や異常があってびっくりするのも正直この時期が多い様な気がします。元気に見えても今までの積み重ねですので注意が必要となります。

7歳と言うと、人間で言えば44歳くらいです。そろそろ健康上なにかしら、変化があってもおかしくない年頃と言っても良いでしょう。この頃から十分に気を付けてあげると、更なる老齢期を元気に過ごす事が出来ます。

では、この頃から少しづつ現れるいくつかの体の変化について、知っておきましょう。この様な変化に気が付いたら、見逃さずに状況に応じてお世話の仕方を見直しましょう。気になる点があれば、病院に相談する事も必要です。

まず、目ですが、もともとあまり視力自体は良くなく、聴覚や臭覚に頼り生活しているので、見えなくなっていてもあまり生活に支障がなく、気付きにくいとも言われています。

次に、口ですが口臭がきつくなったり、餌を食べにくそうにしていたりしたら、歯周病が進んでいる可能性もあります。全身の健康の鍵となるので、注意深く見守ってあげて下さい。

そして耳ですが、年をとるとやはり聞こえにくくなるようで、呼んでも気付かなかったり、自分の声が聞こえ辛くなるようで、鳴く声が大きくなったりする様です。

鼻ですが、猫は実は匂いで餌を食べるので、臭覚が衰えたり、鼻炎になったりすると、餌を全く食べれなくなって、衰弱が激しくなり、命取りになる場合もあるので、くしゃみや鼻水には十分に気を付けましょう。

そして、毛繕いをあまりしなくなる事から、被毛にパサつきが目立ち、毛が割れてきたり、白髪なども増えてきたりします。皮膚も弱くなってきますので、優しいケアが必要となります。

また、爪とぎなどもあまりしなくなる事から伸びがちになったりします。肉球なども表面が乾いてカサつき、ひび割れを起こす事もあります。

また、体重に関しても今までずっと肥満傾向だった猫も高齢期には段々と痩せてくる事があります。猫の体重減少は思ったより深刻なので、急激な減少が分かれば、ぜひ栄養価の高い餌に変えるなど、適切な対応が求められます。

また、行動に関しても寝ている事が増えて、歩くのもゆっくりだったり、若い頃より甘えん坊になる猫もいますし、逆に神経質になる猫もいて、性格にも変化が表れるようです。

また、筋力も衰えてくるので、今まで楽々飛び乗れていた所に上がれなくなったりします。段差を少なくしてあげる工夫なども必要です。歩く際に不自然さが見られたら、関節炎などの可能性もあるので、見落とさないであげて下さい。

愛猫の老化は受け入れがたいものですが、必ずくる現象です。飼い主がきちんとした知識と対応を心得ていれば、最後の最後まで元気に過ごせます。

あの時、こうしていれば!気付いてあげれば!そういう気持ちを少しでも減らせる様に、知識と知恵を身につけておきましょう。

歳を重ねた猫はとても、おりこうで、私達に素晴らしい生き様を見せてくれます。そしてその事から、私達は色々な事を学ばせてもらえるのです。