夜中に突然の発作が起きたら!夜間救急病院の利用の仕方

もしも、大事なペットが夜中に具合が悪くなったら、どんな対応をしたら良いのでしょうか?人間であれば、救急車を呼んで、救急病院に搬送などが出来ますが、ペットの場合について考えてみたいと思います。

普段は、かかりつけの動物病院でお世話になっていたとしても、夜中の診療に応じてくれる動物病院はまだそんなに多くはないと思います。

実は全国には、夜間専門に対応してくれる、夜間救急動物病院があるのです。その地域の獣医師会が発起人となり運営されている所がほとんどで、普段のかかりつけ医の代わりに、夜間の救急の対応をしている病院です。

万が一の時の為に、普段から近くに対応してもらえる夜間救急動物病院の場所と夜間の診療時間などを事前に調べておくことをお勧めします。

救急時には冷静に判断が出来ない事もありますし、今はインターネットなどですぐに情報を集められます。自宅から一番近い場所の病院をぜひ事前にチェックしておきましょう。

この夜間動物救急病院の利用のシステムは病院によっても多少の違いはありますが、だいたいの共通の流れを説明しましょう。

あくまでも、夜間救急の対応なので、一時的な診察になります。その後はかかりつけ医などに引き継がれますので、そこの病院にずっとお世話になる訳ではありません。

訪れる場合は事前に一度必ず、電話で確認と予約をとってから連れて行きます。その際に持参をお願いされる主な物は、以下の事が多いので頭に入れておきましょう。

まず、かかりつけ医があればその診察券、処方薬、検査データ。下痢や嘔吐があった場合は便や吐物。誤飲や誤食が原因だと考えられる場合はその物の成分。また普段から食べている餌の品名や内容などです。

緊急の時には慌ててしまい、冷静に思いだせない事も多いと思いますので、普段から手帳などに記しておく事が必要かもしれません。特に持病を抱えている猫なら尚更です。

また、緊急対応である為に色々な検査をしなければならず、初診料も含め検査費やその治療費を含めると、思いの他、高額な治療費になる事が考えられます。病院によってはクレジットカードの持参も促されます。

また、高額な治療費の事を考えると冷静にどんな処置が今一番必要であるか、医師としっかりと確認した上で治療を依頼して下さい。

猫にも飼い主にも大きな負担になり兼ねませんので、一気に色々な検査や治療を勧められた時には冷静に判断できる様にしたいものです。

私も、夜中に愛猫の突然の発作にこの夜間救急動物病院を利用した事がありました。事前に調べていたので、病院まではスムーズでしたが、やはり高額な治療費に腰を抜かしそうになりました。

医師に、沢山の検査は猫にも負担ですし、高額な医療費は飼い主にも負担なので、今一番必要と思われる検査のみにして下さいとお願いしました。

幸いこの時は大事に至らずに済みました。診察を終えた次の日はその検査データを持ってかかりつけ医に報告に行き、これからの診察方針を決めました。

今、思うとこの夜間救急動物病院があって本当に良かったと思いました。ペットの命を預かる事は本当に責任が重い事です。

普段から十分な観察やケアを心がけていても、相手は物言えぬ動物です。病院に連れて行く事や治療をする事も、もしかしたら人間のエゴなのかもしれません。

猫にとってはとても迷惑な話なのかもしれませんが、それぞれの考え方で、飼い主として出来る範囲の事をすれば良いと思います。

夜間救急動物病院は飼い主の心強い味方となってくれますが、最終的な判断はやはり飼い主に託されているのですから。