猫は他の動物や人間の赤ちゃんと仲良くなれるのか?

猫は単独生活する動物だと、色々な場面で紹介していると思いますが、では他の動物や人間の赤ちゃんとは仲良く接する事ができるのでしょうか?

自由気ままでマイペースな猫は周りと合わせる事が可能なのでしょうか?自分よりも小さく弱い生き物に優しく接する事が出来るのでしょうか?

様々な物語に登場する猫は、どことなく意地悪なイメージで描かれている事が多いですが、本当の猫の姿はどうなのでしょうか?じっくり観察してみましょう。

猫は生後間もない頃に親やきょうだいそして、人間や他の動物との触れ合いの中で育つことが出来れば、どんな動物にも臆する事なく、仲良く接する事が出来る猫に育ちます。

この時代に、決まった人だけの愛情で育ってしまうと、その人だけにしか慣れない猫に育つ場合もあるのです。しかも、早々に親から引き離されてしまった子猫は逆に臆病な猫に育つとも報告されています。

例え人間が面倒をみて育て上げたとしても、親猫からの愛情が欠落してしまうと問題が生じるのです。幼少期の経験が大切なのは猫も人間も同じなのではないでしょうか?

また、狩猟本能を持つ猫は、小さく素早く動く物に反応してしまう習性から、小鳥やネズミを獲物にします。しかし、子猫の時代に小鳥やネズミと一緒に育てると、大きくなっても仲良く出来るのです。

反対に、自分より大きな動物とも仲良くする事も出来ます。牧場で育つ猫は犬や牛や馬などと仲良く育つ事もあります。他の動物と仲良く過ごす姿は微笑ましい限りです。

また、子育て中の母猫に関しては、違う動物の子供の面倒を見て育てると言う事例も報告されています。母性本能から、ウサギや犬の子供を育ててしまうと言う訳です。

動物には種を超えて、愛情をかける本能が生まれ持って備わっているのでしょう。では、人間の赤ちゃんにはどの様な反応をするでしょうか?

初めて対面する人間の赤ちゃんには猫もおっかなびっくりで接しますが、次第に慣れ、飼い主が大事にする存在である事を学びます。

人間の赤ちゃんは自分よりも大きく驚異的な存在であるはずなのですが、赤ちゃんが無理に尻尾を引っ張っても、毛をわしづかみにしても、怒らない猫も居ます。

本当に不思議な事ですが、猫は把握しているのではないでしょうか?しかし、我が家の猫は遊びに来た子供に威嚇していました。猫だって、たまに合う子供と、飼い主の子供とは勝手が違いますね。

人間の子供にとっても、小さい頃から動物と一緒に育つと言う事は様々な意味合いからしてとても良い事ではないでしょうか?

神経質な飼い主の中には、猫の病原菌が赤ちゃんに悪いと考える人もいるかもしれませんが、室内飼いの猫であれば、それほど神経質になる必要は感じませんし、逆に猫との触れ合いの中で豊かに成長するでしょう。

幼少時代にペットと触れ合って育った子供は大人になっても、ペットに優しく接する事が出来る飼い主になるそうです。

しかし、子供の教育の為に猫を利用するには猫にとっては苦痛です。大人である飼い主が正しい判断で、猫を守り、子供に猫を世話する事を学ばしてあげましょう。

無責任な世話の仕方で猫を苦痛に追い込ませる事があると、子供も後に猫への辛い記憶が残ったままになって成長してしまいます。

成長過程で体験した記憶は、大人になってからも刻まれてしまい、改善するにはかなりの努力が必要です。猫にとっても、子供にとっても素晴らしい記憶となる様に大人の飼い主が見守ってあげる事が必要になりますね。

種を超えて皆が仲良くなれる世界になると良いですよね。先ずは身近な存在の猫と子供が仲良く出来る環境作りを大人がしてあげましょう。