魅惑のキャッツアイ!その目で猫は色を見分けられるのか?

猫目石と呼ばれる宝石があるのは知っていますか?その名もキャッツアイは様々な色合いの石の中央に細い筋が入った宝石で、丁度猫が目を細めた時の様な形をしていて、まさに猫の目その物の美しい宝石です。

また、ことわざにも「猫の目のよう」という言葉がありますが、めまぐるしく変化する様をとらえて使われています。光を捉える瞳孔が大きくなったり小さくなったりする猫の目の特徴です。

宝石の名前に使われたり、ことわざに例えられたり猫の目と言うのは、見た者の心を捉えてやまない不思議な魅力が宿っている様にさえ感じます。

暗い所でも、獲物をキャッチ出来る秘密や、暗い夜道で光る目など、猫の目は不思議な能力に満ち溢れています。猫の目の秘密を知りたくなりますね。

猫の目は一体どんな風に見えているのでしょうか?猫の視力や視野はどうなのでしょうか?また色は見分けられているのでしょうか?宝石の様な美しい目から見えている世界を覗いてみましょう。

まず、猫の目のようと例えられる様に大きくなったり小さくなったりする瞳孔について少し調べてみましょう。人間は瞳孔が丸く開閉するのに対して、猫はこの瞳孔が縦に細長く開閉します。

丸く円形に開閉するよりも、細長く開閉するほうがすばやく開閉できる事から、目に入る光の調整能力が高いそうなのです。猫の瞳孔は最小で幅1ミリほど小さくもなり、最大で幅14ミリも大きくなります。

と言う事は暗い場所でも多きく瞳孔を開ければ、わずかな光も取り込めて見える訳ですから、猫が暗闇で獲物を捕れる理由が分かりますね。

しかし、この瞳孔は自分の意思で動かせる物ではなく、光と感情に左右されるそうなので、眩しい所では細く閉じられ、興奮して見たいと感じた時などは瞳孔が大きくなるようです。

そう言えば、遊びに夢中になっている時の猫って、目がまん丸くなっていてとても可愛いですよね。気持ちの高ぶりと共に目が大きくなっているのですね。

では猫の視力とはどれくらいなのでしょうか?人間は60m位先まで見えるとすると、猫はせいぜい6m位が限界の様です。視力自体もあまり良くなくて、人間の10分の1程度と言われ、見え方は近視の様な感じだそうです。

どうして、目があまり良くないのでしょうか?それは猫の目がとても大きく透明に見える、水晶体に原因があるようです。この大きな水晶体を動かす事が難しく、つまりピンとを合わせづらい事からきているようです。

しかし、眼球を動かす能力が高い為に動体視力はとても高く、素早い獲物を捉える視力は人間よりも優るようです。小さい獲物を狙う距離感と獲物の動きに合わせた視力さえあれば十分だった為の視力なのですね。

では、猫の視野はどれくらいの範囲なのでしょうか?草食動物の様に顔の側面ではなく、顔の前面に眼球がついているので、人間の視野より少しだけ良い位で人間とほぼ変わらない視野を持っています。人間の全体視野が200度とすると、だいたい250度ほどと言われています。

では、最大の疑問となる色覚ですが、猫は色を見分けているのでしょうか?実は夜行性と言われる動物には色を見分ける細胞が少ない様なのです。

夜に活動して獲物を得るには色を見分ける必要があまりなかったからなのではないでしょうか?猫の網膜には色を見分ける細胞が人より遥かに劣っているので、人間の様に七色を見分けられないそうです。

よって、猫が見えている色とは青と黄と緑位で、赤は認識できないそうです。そもそも、猫が色を見分ける事で何か恩恵を受ける事が少ないのかもしれないですね。猫の餌に美味しそうな着色をしてもまるで意味が無い事が分かりましたね。