永遠の3歳児じゃないよ!猫の成長を知り慌てず対応する方法

猫の精神年齢は人間に例えるとだいたい2歳から4歳ほどと言われています。人間で言っても、やんちゃだけど可愛い盛りの年代ですね。

一生涯をその精神年齢で過ごすとなると、それは飼い主にとってはずっと可愛い盛りのままですから、当然ペットにハマると言うのも分かりますよね。

でも、永遠の3歳児ではありません!猫にもちゃんと成長段階があり、それに伴う身体や心の変化、成長ってものがあるのです。可愛いわが子の成長ぶりを見て、飼い主が慌てない様にきちんと対応してあげましょう。

まず、どの段階で猫を飼い始めるかによって違いますが、ここでは子猫時代から一緒に生活し始めた場合を想定して解説していきますね。

子猫はだいたい3ヵ月位までは1週間単位でぐんぐん育って行きます。その後は1カ月単位で成長してほぼ1年で大人になります。貴重な子猫時代は大人になってからの大事な性格の形成となりますのでとても重要です。

だいたい、1カ月から3ヵ月位までに大事な社会性を身につけると言われるので、あまり早い段階から親や一緒に生まれた猫達と引き離さない方が良いとされています。

ざっと、生れて目が開くまで1週間、耳が聞こえるまで2週間、歩きだして、歯が生え始めるのが3週間目位から、生後1カ月位から離乳食とめまぐるしい成長を遂げます。

しかし、その間のお世話は人間がするにはとても大変な事ですし、親からの愛情や免疫を十分に母猫から貰って育った子猫の方が強い子に育ちますので、子猫を貰う時は十分にそれらを得られてからの2ヵ月から3ヵ月位が望ましいですね。

しかし!子猫の成長段階で飼い主として大事な役目がある事を忘れないで下さいね。1ヵ月位して離乳食が始まり、トイレトレーニングもそろそろ良い感じになると、2ヵ月3ヵ月頃にワクチン接種を考えなくてはなりません。

最初のワクチンは生後2ヵ月位に、2度行う事が必要で、親からの免疫が無くなるのがこの頃ですが、まだ抗体があると、ワクチンを打っても効かないので、数回接種しなければ、きちんと免疫力をキープ出来ないと言う訳です。

また、ワクチン接種を済ませてやれやれと思った所に、今度は生後半年位から発情期と向かい合わなければなりません!発情期は年に数回迎える事になり、発情期が始まる時期が雄猫で8ヵ月から12ヵ月頃、雌猫で5ヵ月から12ヵ月頃と言われています。

発情期を迎えると思ってもみない様な問題行動に発展するので、きちんと理解しておく事が必要ですね。その問題行動とは、昼夜問わず大声で泣き出し、また異性を求めて外に出たがり今まで開けれなかった扉なんかも凄い力でこじ開けたりします。

また、縄張りを主張する為に家具や壁にオシッコを飛ばす、スプレー行為をするようになります。雄だけでなく時折雌にもこの行為が見られるようです。そして、もちろん喧嘩も多くなります。

去勢や避妊手術を行うとこれらの問題行動がウソの様になくなり、性格も穏やかになります。また、生殖器の病気のリスクも少なくなるので、メリットもあります。しかし、当然デメリットもあります。それは運動量や必要なカロリーが減るようで、太りやすくなると言う事です。

雌猫の発情期は2週間から3週間おきに2週間続くので、繁殖させないのなら猫にとっても可哀そうですし、このペースで妊娠出産していると、一生涯の内に50~150匹の子猫を産めるとも言われています。

今は日帰りで手術も行えますし、あまり大きな傷後も残らずに猫の負担も軽く手術を行えますので、ぜひ飼い主としてきちんと考えてあげましょう。