お別れは必然!覚悟を持って冷静に対応する心得

お別れはいつか必ずどんな形であれやって来ます。その時に愛猫をきちんと弔い追悼出来る様に、元気な頃から意識し覚悟を持てる様にしておきましょう。

猫がまだまだ若く元気な頃は想像すら出来なかったお別れも、老いてきたり病気になったりするとお別れを想像するだけで、とても悲しい気持ちになるのは誰でも同じです。

しかし、どんな形であっても、生きる年数は人間よりも遥かに短い事をきちんと心に留めておきたいですね。その気持ちをきちんと自覚するかしないかで、深刻なペットロスは防げるのです。

ペットロスになりやすいタイプの人は、どんな人でしょうか?ペットに対し、過剰に依存しているのはもちろんの事、性格的に真面目で、几帳面な人や死や別れに強いタブー感を抱いていたり、悲しみを表現出来ない人などが陥り易いと言われています。

では、深刻なペットロスにならない為にはどうしたら良いでしょうか?お別れを意識し始めた頃にどんな気持ちの準備や心構えをすれば良いか、一緒に考えてみましょう。

まず、猫は常に今を生きている、前向きな動物です。どんなに苦しくても辛くても、自分で命を放棄する事はありません。そんな猫が老いや病気に直面した時、看病や介護するあなたはどんな気持ちで対応できますか?

そんな時は決して独りで抱え込まないで下さい。そして、家族と病院と支え合いながら、看病や介護が出来るようにして下さい。その中で、最後の時間をどのように過ごすか、別れについて考える様にして下さい。

そして、何よりも猫だけではなく、自分自身を大事にする事も考えましょう。病気の治療費や介護にかかる費用は思いの外、掛かるものです。自分の経済状況に合わせた冷静な判断も必要です。

そして、万が一の時の為に、弔う方法も想定しておく事が必要です。今はペットの為の葬儀サービスも様々です。自治体のサービスもありますので、普段から、近くにどの様なサービスが利用できるか、調べておくと良いでしょう。

きちんと、事前に調べておくと後から、後悔する事も少なくて済みます。お別れの時間を十分にとる事も重要です。慌ててしまい、思ったようなお別れが出来ない場合、ずっと後悔が残ります。

そして、いよいよと言う時が来たら、一番大事な心構えとして、「愛猫は、精一杯生きて、天寿を全うして旅立って行った」と思う考え方です。

往々にしてどうしても、悔いは誰しも残ります。最善を尽くしたとしても、それ以外の方法を想像して悔みます。ああしていたら、こうしていたらと思うのです。

そんな時こそ、この天寿を全うしたと言う気持ちは、心を静めてくれます。この世での役目を終えた愛猫を天に帰してあげましょう。

そして、十分に悲しみましょう。悲しむ時間はとても必要です。決して頑張らないで、無理しないやり方で死を徐々に受け入れましょう。

周りの偏見などに惑わされずに、理解ある人と、時には十分に語らい、心行くまで思い出話に浸るのも良いでしょう。

そうする事で、いつの間にか思い出話をしていても涙せずに話せる日が来るのです。悲しい思い出も楽しく懐かしい思い出になる日が必ずやって来ます。

後悔しない弔い方をするには、やはり元気な内から考えて準備しておきましょう。病気になったからと言って、すぐに葬儀の計画は人間でもしませんよね。

最近は人間の世界でも、終活などと言われ、元気な内に自分の最後をイメージして書き残すエンディングノートなどもありますし、元気な内から考える事がタブーではなくなりました。

ペットの世界でも、老後が始まったら飼い主がイメージするのは大事だと思います。そして、最後は悔いの残らないお別れがしたいですね。