猫の病気は人に感染するの?その逆は?気になる疑問を解消

猫の病気は人に感染する事があるのでしょうか?実は、病原体などが共通しているものがありますが、基本的にはうつらないのです。

しかし、猫を介して人にうつる幾つかの感染症がある事は否めませんので、どんな感染症があるのか、またその予防対策などをご紹介致しましょう。

私達はつい可愛いあまり、猫に対して過剰なスキンシップをしてしまいがちです。ニオイをかいだり、キスしたり、ご飯をねだられて自分の箸でご飯をお裾分けなんてつい、日常でやってしまいそうな行為ですね。

猫の病気の中で、猫にも人にも感染して発症する病気と、猫は無症状なのに、人には発症する病気があります。どんな病気があるでしょうか?

まず、猫にも人にも深刻な症状が出る病気ですが、クラミジア感染症です。猫には風邪の様な症状が出ます。くしゃみや鼻水、また結膜炎の症状も伴います。

人には性病として良く知られていますが、咽頭への感染もあるので、注意が必要です。薬によって完治出来る病気なので心配はありません。

また、白癬と呼ばれる皮膚病の一種ですが、猫にも人にも感染し、発症します。猫の症状は毛が抜けて皮膚が赤くなったりします。人への感染は大半が無症状の事が多いらしいですが、免疫力が低い状態だと痒みとフケが多くなります。

そして、猫が感染してもあまり症状が出ず、人への感染発症が深刻なものがあります。パスツレラ症と言い、ほとんどの猫の口や爪の中にいる細菌が原因となるようです。

咬みつき、引っ掻きにより起こる感染症で、傷口が炎症したり、中には気道感染し風邪の様な症状から肺炎などを起こす事も稀にあるそうです。

同じく、咬みつきや引っ掻きが主な原因とされる、猫ひっかき病と呼ばれる感染症がありますが、ノミを媒介してうつる事もあります。

いずれも、咬みつかれたり、引っ掻かれたりした場合は消毒を行う事が大事ですし、あまり凶暴な猫には無理に近づかない様にしましょう。

また、寄生虫による感染症もあります。いずれも、猫は無症状の事が多いので、不思議ですが、人に感染すると深刻なので、覚えておきましょう。

まず、トキソプラズマ症ですが、猫と深い関わりがありそうです。このトキソプラズマは様々な哺乳動物に感染しますが、なんと!猫に感染した時だけ、増殖出来ると言うのです。

人に感染しても、多くの場合は無症状らしいのですが、まれに発熱やリンパの腫れなどがあります。しかし、妊婦の場合は流産や障害を伴う危険があるので、注意が必要です。猫の糞から感染する事が多いので清潔に心がけましょう。

また、回虫症と言って、白いミミズの様な寄生虫も居ます。お尻や糞にこの虫がくっついている時は注意が必要です。まれにこの虫の卵が口に入ると感染します。

成猫は無症状ですが、抵抗力の無い子猫や人には危険です。寄生する場所によって重篤な症状を引き起こす事もあるので、あなどれません。

治療法は虫を摘み出すか、駆虫薬の内服で治まります。予防としては猫に触れた際は手洗いを心がけ清潔に保ちましょう。

ざっと代表的な感染症を紹介しましたが、動物から人へ感染する病気はだいたい50種類ほどと言われていて、その中でも、猫から人へうつるとされる物は8種類と言われています。

一つ一つの病気を調べると、とても恐く感じますが、過剰な接触を避け清潔な環境さえ心がけていればさほど神経質になる必要はないのです。

また、人から猫にうつる病気があるかですが、人間の嘔吐物や便に猫が触れる事があればの話しです。衛生上、現実あまりにも考えにくい場面ですね。また、感染症のいずれも猫が無症状と言う点を考えるとほとんど無いと言って良いので、安心してくださいね。