猫は人間の事をどう思っているの?猫と仲良くするコツ

猫と人間との関わりの歴史はとても古く、研究によると遺伝子の突然変異から人に懐き、人間の近くで生きる事を選ぶ野生の猫が増えていったのが飼い猫のルーツとも言われています。

人間の近くで生きるとは、どんなメリットがあったのでしょうか?それは、人間が管理する穀物倉庫を狙う、ネズミなどの獲物を捕える事や、人間の残飯などにありつける事だったのかもしれません。

そして、人間の文明社会が発達すれば、当然猫もその恩恵に預かり、獲物を捕まえなくても餌を貰え、安全で快適な寝床も得られたのでしょう

この様な飼い猫の起源はリビアヤマネコと言う野生の猫がルーツと言われています。現在でも、アフリカの原住民などは、野生のリビアヤマネコをペットとして飼う事は珍しくないそうです。

では?猫は人間の事をどう思っているのでしょうか?単なる同居人の様に考えているのか?犬の様にご主人様に従順な気持ちを抱いているのでしょうか?

まず、猫が人間にどれくらい慣れるかは、その性格や遺伝によって様々であると考えられますが、一番はやはり子猫の時期にいかに人間との関わりを持ったか否かではないでしょうか?

人間に慣れさせる一番良い時期は、離乳する前が良いとされます。成長の速度にもよりますが、生後8週から10週位を目安にします。

この時期に人間との関わり合いがあれば、8割以上の確率で人間に慣れる猫になるようです。しかし、不思議な事に、きちんと母猫に育てられる事が前提の様です。

母猫が人間に対して、どう接しているかを見て学ぶ事があるようです。また、人間が哺乳瓶などで人口的に飼育するよりも、母猫との関係をきちんと築けた猫が人間に慣れると言うのです。

生後間もない内に、母猫と引き離されてしまうと、逆に不安定で神経質、攻撃性の高い猫になると言われています。やはり、母猫からの愛情と免疫力をもらう事がとても重要なのですね。

そして、人間に関わらず、きょうだい猫や他の動物と触れ合って育った猫は堂々として、怖気づく事の無い猫に育つのだそうです。

そして、多くの専門家が寄せる多くの意見は、猫は人間に対して、親代わりだと思っているのだそうです。どんなに成長しても、人間を親の様に思い、甘えて接すると言うのです。

もしも、小さな子猫と接する機会があれば、十分に甘えさせてあげ、可愛がることはもちろんの事、成猫であっても親の様な気持ちで接する事が人間とより良い関係を築ける猫に成長するのです。

しかし、ある程度の成長を過ぎてしまい、人間に慣れていない猫を慣れさせるには、長い時間と根気が必要になるでしょう。

もともと、特定の人にしか慣れない性質をもっている猫は、途中で飼い主が変わってしまうと、なかなか他の人に慣れません。

また警戒心が強い猫は、慣れていても、自分に不快な事をする人間を嫌います。あんなに可愛がって、慣れていたのに、病院へ連れて行ったり、薬を飲ませなり、猫にとっては恐怖と不快でしかありません。

そんな事をする人間を信用しなくなると言う訳です。やっとの思いで慣らした警戒心の強い猫は注意が必要です。もしも、どうしても猫にしなければならない猫が不快な事があれば、猫に慣れた人に手伝ってもらう事さえ必要になります。

一度警戒心を強めさせてしまうと、ここからは本当に辛抱と根気が必要ですが、高い確率で信用してくれなくなります。この人間は要注意だと思われてしまうのです。

そもそも、猫の特質でもあり性格ですから、そうなってしまった場合は、距離をもって接していくしかないようです。その見極めと方法は難しいかもしれませんが、猫の気持ちに寄り添ってあげましょう。