猫にも健康診断が必要なの?その疑問を解消!

猫に健康診断は必要なのでしょうか?動物は体調が悪くても、その不調を隠そうとします。そもそも、動物は野生においては、敵に不調を見せる事は命に関わる重大な事なのですから当然です。

普段元気にしていたとしても、ある日、飼い主が気が付いた時には症状が悪化していたなんて事にもなりかねません。健康に見える日頃からの健康診断が大切になると言う訳です。

では、健康診断を受ける目安としては、どれくらいの時期と頻度が良いのでしょうか?生後7歳未満は1年に1度、7歳以上は半年に1度は健康診断をする事をお勧めします。

もちろん、持病があったり、病弱な猫に対しては、頻繁に健康チェックが必要になりますので、心得ておきましょう。健康診断と言っても、その検査の種類は多種多様です。

過度な健康診断は逆に猫のストレスの原因にもなりますし、経済的にも圧迫する事もありますので、慎重に獣医と相談しながら考えましょう。

動物病院の基本的な健康診断としては、触診、問診、聴診です。基本中の基本なので、これをしない獣医師は逆に信用出来ないですね。

目、耳、鼻、口などを細かくチェックしながら、全体の骨格やお腹や肉球、お尻や毛並みなど丹念にチェックします。

脈拍やリンパ節のチェックをして異常があれば、詳しい検査に進む事もあります。触診や聴診を通して身体検査を行った後は、飼い主に対しての問診へと移ります。

この時にいつも一緒に過ごしている家族が病院へ付き添う事が必要です。いつも、観察していない家族が付き添ったのであれば、日頃の状態を説明できませんので、忙しいからと言って、他の誰かに頼む事のないようにしたいですね。

では、他に具体的な健康診断にどの様なものがあるか、順にその項目と内容を詳しく調べていきましょう。気軽に受けられるものから、少し負担のかかるものまで様々なので、飼い主として事前に知っておくと戸惑わないで済む事でしょう。

その1、血液検査。注射器で血液を採取して調べます。貧血や腎臓、肝臓、ホルモンなどの異常も分かり、猫エイズや白血病、フィラリアなどの感染症の検査も出来ます。

その2、歯科検査。大人しい猫ならば、その場で口を開けて、歯の状態をチェックします。猫は歯周病になりやすく、もしも治療が必要であるならば、全身麻酔が必要になります。

その3、血圧検査。人間同様、高血圧でないか検査をします。腎臓病や甲状腺機能亢進症などの病気と関与している場合は高血圧である事があります。

その4、便と尿の検査。尿は腎臓の疾患などを確認する事が出来ます。事前に採取して持参するより、その場で膀胱を圧迫して尿を採取して検査すると正確さが増します。便に関しては事前に採取した物を持参する事になりますが、寄生虫や血液が混じっていないかなどの検査をします。

その5、レントゲン検査。内臓の大きさや形に異常がないかどうか、確認します。骨などの異常も調べる事が出来ます。

その6、心電図検査。主に心臓疾患を調べます。不整脈がないかどうか、若くても持病で心臓が悪い猫もいます。

その7、超音波検査。心臓を含めた内臓の構造の変化をチェックします。内臓に出来た腫瘍などを発見するのにすぐれた検査です。

その8、CTスキャン。体の断層の画像を撮る事で、より細かな臓器の変化を診る事が出来ます。特に肺などの検査に優れていますが、全身麻酔が必要なので事前に猫の状態を確認しておく必要があります。

沢山の検査項目がありますが、いずれにしても、日頃の健康チェックは飼い主であるあなたの大切な役目である事は忘れないで下さいね。猫の健康を守るのは、飼い主のあなたなのですから!