突然変異で作られた、人気の猫種を紹介!

突然変異とは、遺伝子のいたずらで、ある時突然、今までとは異なった特徴のある種が生まれる事を言います。

猫の種類の中にも沢山の突然変異の種類の猫がいます。その姿は他の猫に比べると、とても特徴があり人気の高い猫達です。

では、突然変異の猫種を色々と探っていきましょう。どれも、一度見たら忘れられないほど、個性的で可愛らしい猫達ばかりなのが分かると思います。

先ずは、耳に特徴が出た突然変異の猫を紹介しましょう。最近では良く見かける、耳が前に折れているスコティッシュフォールドと言う猫は、イギリスが起源とされています。

1961年にスコットランドの農家で発見されました。2年後にその猫から生まれた子猫の中にも耳が折れている猫がいて、遺伝する事が確認されました。

その後、ブリティシュショートヘアーやアメリカンショートヘアーなどと交配を繰り返し、品種改良の上1994年に純血種として公認されました。

見た目の特徴は、前に折れた耳と全体的に丸みを帯びているその姿は本当に可愛らしいのです。その耳の特徴から耳の伝染病にかかりにくいと言われています。逆に骨格に障害が出やすく、関節の異常が出る事があります。

これらは、折れた耳の猫同士を掛け合わせた場合に多く見られる障害です。同型の遺伝子を持って生まれた猫に出やすく、太く短い尻尾が徴候です。

また、同じ様に耳に特徴が出た突然変異の猫種の中に、アメリカンカールと言う猫がいます。耳が後ろにカールした様に反った猫です。

アメリカ発生のこの猫は歴史が浅く、1981年に発見されました。交配後、2年の早さで新種に公認され、現在に至っています。

特徴はもちろん耳ですが、先に紹介したスコティシュフォールドと比べると障害や異常が出にくい品種の様です。見た目は鼻筋がすっと通った、凛々しい顔つきで品があります。

次に尻尾に特徴が出た突然変異の猫を紹介しましょう。イギリスのマン島で発見された、尻尾がないマンクスと言う猫です。

完全に尻尾の無い猫の名称をランピー、株の様な動かない尻尾はスタンピ―、短めの尻尾をロンギ―と呼び分けています。

尻尾が無いので、後ろ足が発達しており、ウサギの様に飛び跳ねる様に動く事から、ラビットキャットなどと呼ばれる事もあります。

しかし、尻尾が完全に無いランピー同士の交配はとても難しく、流産や死産になりやすく、例え成長しても腸や膀胱に障害が出てしまい、亡くなるケースも多いのです。

そして、次は足に特徴が出た猫を紹介します。短足猫と呼ばれるマンチカンです。歴史は浅く、1983年に北アメリカで発見されました。

健康的な種であると主張する側と、奇形を主張する側との対立がありましたが、交配の末1995年に公認されました。

足が短くても、他の猫と同様素早い動きや高い所へ登るなどの日常生活への支障はなく、動き方やしぐさが逆にとても可愛らしく、人気が高い猫です。優性の突然変異だった事もあり、足や脊髄などへの障害もほとんど認められていません。

最後に被毛に特徴が出た猫を紹介しましょう。被毛が無い猫で有名なのが、スフィンクスと呼ばれる猫です。実際はごく短い産毛で覆われています。

発生はエジプトかと思わせる名称ですが、実はカナダです。皮膚が透けて見え産毛のみなので、暑さや寒さにはもちろん弱い猫です。

また、異種との交配により歯や神経系に重大な障害が出やすいので、大変危険で公認団体はこれを認めていません。

その他、被毛にカールが出た、セルカ―クレックスやラパーマ、アメリカンワイヤーヘアーと言う猫も存在します。次々表れる突然変異の猫達、いつか、どこかでまた新種の猫が表れるかもしれませんね。