猫だって老後はゆっくり過ごしたい!お世話の方法とは

猫の老後とは、どのくらいの時期から始まるのでしょうか?シニアと呼ばれる時期は7歳以降から始まります。まだまだ元気な時期ですが、成長ではなく、老化が始まる境目です。

個体差もありますが、10歳以降から徐々に何らかの変化があります。老化のサインを見逃さずに、今まで以上に気を遣ったお世話を心がけましょう。

また、老化現象だと思いこまずに、気を付けてあげる事も必要です。病気や怪我をしている場合もありますので。

状況をきちんと判断しながら、愛猫の健康と長寿をサポートしてあげましょう。では、猫の老化サインとはどんな事があるのでしょうか?

まずは、体の部位に表れる老化サインを見て行きましょう。先ずは、人間でも良くある老眼ですが、猫の目はどうなのでしょうか?

そもそも、猫はあまり目が良い動物ではありません。聴覚や臭覚、ヒゲなどでカバー出来るので、目が見えなくなっていた事に気が付かなかったと言う事もあるのです。

では、優れている部位の耳はどうでしょう?猫も歳をとると聴力が落ちます。名前を呼んでも気づかなかったり、大きな声で鳴くなどしたら、耳が聞こえにくくなっている可能性があります。

次に猫の最も重要な器官の鼻ですが、免疫力が下がり、風邪などひきやすくなります。ニオイが分からなくなる状態が続くと、食欲が落ち、また毒性のものも嗅ぎ分けられず口にしてしまう恐れもあります。

そして、口ですが、餌を丸飲みする猫は少々歯が無くても大丈夫なのですが、歯周病から口臭が激しくなったり、炎症で痛みを伴えば餌を食べれなくなる事もあります。

また、毛に関しては毛繕いをしなくなり、老化から白髪が増えたり、毛がパサ付いて毛が割れる様な毛割れと呼ばれる状態になったりします。

また、爪とぎもあまりしなくなり、爪が伸びて、肉球に食いこんだりしてしまう事もあります。その肉球もカサつき、乾燥からひび割れを起こしたりします。

そして全体の体重としては代謝が落ちるので、食欲がある内は太りがちになり、また高齢になると食が細くなり痩せていきます。

体の変化に伴い、筋力の低下も見られ、今まで簡単に登れていたり、上がれていた所にジャンプ出来なくなってしまいます。

そして、行動にも大きな変化が出て来ます。一日の内の大半を寝て過ごし、あまり動かなくなります。遊びにも興味を示さなくなり、神経質な感じになる猫もいます。

これらの老化のサインから、飼い主として、してあげられる事が分かるのではないでしょうか?今まで以上に丁寧なケアをしてあげないとならないでしょう。

まずは、基本的な体のケアですが、被毛のブラッシングも大事ですが、高齢になると、皮膚も弱くなるので、無理なブラッシングはかえってストレスになりかねません。

温かいタオルなどで拭いてあげたり、被毛の状態が悪くなる前に、小まめに手入れをしてあげましょう。肉球のひび割れなど、ひどい時は舐めても安全なクリームなどを塗ってあげましょう。

また、耳、目、鼻、口なども常にチェックしてあげ、汚れていたら、湿らせたガーゼなどで拭きとってあげましょう。顔を洗う行為も高齢になると怠りがちになってきます。

食事に関しても、今までよりも消化が良く、柔らかくした物や状態に合わせた栄養価の物を選んであげましょう。食欲が無く、少量しか食べなくなっている時は、栄養価の高い物を与えてあげましょう。

環境においても、段差を少なくした配慮や、ゆっくり寛げる寝床や場所を用意してあげましょう。またこの時期に新しい子猫などを迎える時は慎重にしましょう。遊びたい盛りの子猫は老猫にとってストレスになります。猫だって老後は静かにしたいでしょうから。