猫の可愛い肉球の機能と不思議に迫ろう!

猫の魅力を語る上で、なくてはならない魅力の一部に肉球がありますね。見た目はまるで、梅の花の様な可愛らしい形をしていて、触ると柔らかくて気持ちが良いのです。

肉球が大好きと言う、肉球フェチの飼い主も沢山居る事でしょう。見た目も触り心地も最高な、肉球は猫にとってどんな機能を果たしているのでしょうか?

実は、この肉球は猫にとって、とても重要かつ凄い機能を秘めているのはご存知ですか?猫の特徴を語る上でも外せない、この肉球の秘密に迫ってみましょう!

まずは、肉球の構造から、探ってみましょう!実は意外と知られていない事実があります!前足と後ろ足では肉球の数が違うのです。

前足は7個、後ろ足には5個の肉球があります。猫の前足の指は5本、後ろ足の指は4本あるのですが、その指にそれぞれ肉球が付いている他に、中央に大きな肉球があります。そして、前足の手首辺りに小さな肉球が1個あるのです。

そして、それぞれにはちゃんと名称があります。前足の指に付いている肉球は指球、中央の肉球は掌球、手首の肉球は手根球と呼ばれます。後ろ足の指の肉球は趾球、中央は足底球と言います。

そして、この肉球を上下から挟むと、爪が飛び出る仕組みになっています。飼い主が爪を切る時はこの様に押し出して切る事が出来るので大変便利なのです。

なので、猫は自分の意思で自由に爪を出し入れ出来るのです。喧嘩の時などは自分で爪を出して戦闘モードになりますし、静かに歩きたい時は爪を引っ込めて歩きます。

そして、猫が静かに歩ける理由は爪の出し入れだけではなく、肉球にもあります。犬は爪を出しっぱなしなので、歩く時にカチカチと爪の音がしてしまいます。

しかし、猫は爪を引っ込めて、なおかつこの肉球が音を吸収する為に、音を出さずに歩く事が出来ます。物音なく、振り返ったら猫が後ろにいてビックリ!なんて事はありませんか?

足音を出さずに歩くのは、獲物を待ち伏せし、気付かれずに忍びよる為のもので、この最大の特徴、防音効果を持つ肉球は、柔らかい為に音を吸収する事が出来るからなのです。

そして、この肉球のもう一つの特徴として、唯一汗をかける場所なのです。人間は全身に汗をかき、体温調節を行いますが、猫は肉球のみ、しかも体温調節の為ではありません。

肉球に汗をかくのは、高い場所に登った時の為の滑り止め効果の他、緊張から汗をかきます。人間も緊張すると、手に汗をかきますが、それと同じです。

動物病院に連れて行って、診療台に乗せられた、愛猫がぐっしょり汗をかいていたのは、まさに緊張からの汗だった様です。

また、この肉球の周辺には臭腺があり、フェロモンも出しています。その為に、猫が爪とぎをしながら、このフェロモンを擦りつけているのは、いわゆる、なわばりのアピールの為のニオイ付けですね。

また、肉球の色も猫によって様々です。猫の毛色によって色が決まります。全身が黒い色の猫は肉球も黒く、白い猫は肉球はピンク色です。まだら模様の猫に限っては肉球もまだらだったりします。

しかし、中には全身黒い毛色でも、肉球だけはピンク色の猫もいます。肉球の色は皮膚のメラニン色素が、毛色と共に関係するのですが、遺伝子がなせる不思議な現象ですね。

そう思って、肉球を良く観察してみると面白いですね。猫の種類によっては大きさも形も色も様々です。時々、まだ固まらないアスファルトに猫の足跡を見つけて、ほっこりしたりもします。可愛い肉球のスタンプですね。

今まで、関心なく見過ごしていたなら、ぜひその肉球を観察してみて下さいね。猫によって様々な肉球がある事が分かると思います。あなたも肉球フェチになるかもしれませんよ!