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猫の毛の模様と色について調べてみよう!
猫の毛の色や模様は様々なものがありますが、猫の祖先はどんな色だったのでしょうか?砂漠で暮らしていた猫はおそらく、あまり目立つ毛色だったとは思えないですね。
起源をたどると、どうやら猫の毛色や模様は茶色の縞模様だった様です。敵や獲物にすぐ見つかる様な毛色や模様では生き残っていけなかった事でしょう。
人間に飼われる様になってからは、目立つ様な色合いの猫も生き残れる様になり、様々な毛色や模様が増えていったのではないでしょうか?
猫の毛色や模様を決める遺伝子は20個以上もあります。よく、親とは似ても似つかない色合いの子猫が生まれる事がありますが、遺伝子の不思議を感じます。
猫はきょうだいでも、毛色や模様が違う猫が生まれる事が多いのですが、実は、猫はきょうだいであっても父親が違う場合があるのです。
雌猫は複数の雄猫との交尾で父親の違う子猫を同時に産む事ができます。明らかに母猫と違う毛色や模様だった場合やきょうだいで毛色や模様が全然違う場合はその様な事があるかもしれません。
同じ母猫から同時に産まれた子猫の遺伝子を調べたら、父親の遺伝子が全部違ったと言う事例も報告されているのです。
では、更に猫の毛の色や模様の不思議な世界を覗いてみましょう!まず、猫の毛色や模様はどんな種類があるのでしょうか?
代表的なものを幾つかあげると、白に黒、白黒、三毛、ブチや茶トラ、キジトラ、サバトラ、本当に様々ですね。細かく分けていくと、約20種類以上の毛色と模様の呼び名があるそうです。
そして、これらの毛色や模様から不思議な法則が見られます。どんな法則が潜んでいるか、少し調べてみましょう。遺伝子のなせる技は凄いですね。
まず、三毛猫ですが、実は雄の三毛猫はほとんどいないのです。私達が良く見かける三毛猫はほとんどが雌猫と言って良いでしょう。稀に存在する雄の三毛猫は希少価値ゆえ、福猫として珍重されます。
そして、逆に雄猫が多い毛色と模様が茶トラと呼ばれる猫です。いわゆる茶色に縞模様の猫です。これらは全て毛色や模様を決める遺伝子の働きによるものになります。
また、色の法則と言って、色は体の上の方からつきます。頭や背中、尻尾など上の方から色が付きますので、お腹が黒く、背中が白い猫は存在しないそうです。
また、体は白いのに、尻尾だけ縞模様や色が付いている猫も良く見かけます。これは、尻尾は色が強く出やすいためです。ちなみに、尻尾に色が出ている猫は、頭にも色が付いている猫が多いそうです。
また、猫の起源である模様の縞模様の猫は、三毛やブチとは違い、縞模様が左右対称できれいに整っています。額の部分は左右対称の為、きれいなMの様な模様が見てとれます。
この様に、沢山の毛色と模様を持つ猫ですが、果たしてその毛色や模様の違いによって、性格の特徴と言うのがあるのでしょうか?
この色の猫は大人しいとか、攻撃性が高いとか、色々と言われる事があります。純血種などは、その特徴を引き継ぎ繁殖させます。
その為に、性格に特徴が出やすく、そう言われるのかもしれません。ですが、一概に毛色や模様で猫の性格が強く出ると言う事は言えないのではないでしょうか?
猫にも環境や個々の性質から様々な性格が形成されます。同じ様に見えても、世界に2つと同じ猫は存在しないでしょう。猫の毛色と模様をじっくり観察してみるのも楽しいですね。あなたはどんな、毛色と模様を持った猫が好きですか?
猫の可愛い肉球の機能と不思議に迫ろう!
猫の魅力を語る上で、なくてはならない魅力の一部に肉球がありますね。見た目はまるで、梅の花の様な可愛らしい形をしていて、触ると柔らかくて気持ちが良いのです。
肉球が大好きと言う、肉球フェチの飼い主も沢山居る事でしょう。見た目も触り心地も最高な、肉球は猫にとってどんな機能を果たしているのでしょうか?
実は、この肉球は猫にとって、とても重要かつ凄い機能を秘めているのはご存知ですか?猫の特徴を語る上でも外せない、この肉球の秘密に迫ってみましょう!
まずは、肉球の構造から、探ってみましょう!実は意外と知られていない事実があります!前足と後ろ足では肉球の数が違うのです。
前足は7個、後ろ足には5個の肉球があります。猫の前足の指は5本、後ろ足の指は4本あるのですが、その指にそれぞれ肉球が付いている他に、中央に大きな肉球があります。そして、前足の手首辺りに小さな肉球が1個あるのです。
そして、それぞれにはちゃんと名称があります。前足の指に付いている肉球は指球、中央の肉球は掌球、手首の肉球は手根球と呼ばれます。後ろ足の指の肉球は趾球、中央は足底球と言います。
そして、この肉球を上下から挟むと、爪が飛び出る仕組みになっています。飼い主が爪を切る時はこの様に押し出して切る事が出来るので大変便利なのです。
なので、猫は自分の意思で自由に爪を出し入れ出来るのです。喧嘩の時などは自分で爪を出して戦闘モードになりますし、静かに歩きたい時は爪を引っ込めて歩きます。
そして、猫が静かに歩ける理由は爪の出し入れだけではなく、肉球にもあります。犬は爪を出しっぱなしなので、歩く時にカチカチと爪の音がしてしまいます。
しかし、猫は爪を引っ込めて、なおかつこの肉球が音を吸収する為に、音を出さずに歩く事が出来ます。物音なく、振り返ったら猫が後ろにいてビックリ!なんて事はありませんか?
足音を出さずに歩くのは、獲物を待ち伏せし、気付かれずに忍びよる為のもので、この最大の特徴、防音効果を持つ肉球は、柔らかい為に音を吸収する事が出来るからなのです。
そして、この肉球のもう一つの特徴として、唯一汗をかける場所なのです。人間は全身に汗をかき、体温調節を行いますが、猫は肉球のみ、しかも体温調節の為ではありません。
肉球に汗をかくのは、高い場所に登った時の為の滑り止め効果の他、緊張から汗をかきます。人間も緊張すると、手に汗をかきますが、それと同じです。
動物病院に連れて行って、診療台に乗せられた、愛猫がぐっしょり汗をかいていたのは、まさに緊張からの汗だった様です。
また、この肉球の周辺には臭腺があり、フェロモンも出しています。その為に、猫が爪とぎをしながら、このフェロモンを擦りつけているのは、いわゆる、なわばりのアピールの為のニオイ付けですね。
また、肉球の色も猫によって様々です。猫の毛色によって色が決まります。全身が黒い色の猫は肉球も黒く、白い猫は肉球はピンク色です。まだら模様の猫に限っては肉球もまだらだったりします。
しかし、中には全身黒い毛色でも、肉球だけはピンク色の猫もいます。肉球の色は皮膚のメラニン色素が、毛色と共に関係するのですが、遺伝子がなせる不思議な現象ですね。
そう思って、肉球を良く観察してみると面白いですね。猫の種類によっては大きさも形も色も様々です。時々、まだ固まらないアスファルトに猫の足跡を見つけて、ほっこりしたりもします。可愛い肉球のスタンプですね。
今まで、関心なく見過ごしていたなら、ぜひその肉球を観察してみて下さいね。猫によって様々な肉球がある事が分かると思います。あなたも肉球フェチになるかもしれませんよ!
猫のおしっこ観察は大切な健康のバロメーター
猫のおしっこはとても、濃くニオイがきついのは知っていますか?体臭はほとんど無いのに、おしっこは犬に比べるとビックリするほどキツイのです。
何度か触れていますが、猫の祖先は砂漠で生活していました。水分をあまり摂らなくても大丈夫な体の構造をしています。つまり、体内からあまり水分を出さない様にする為にも、おしっこの濃度が高いのです。
ですので、猫の健康を知る上で、このおしっこの観察は無くてはならないものなのです。おしっこが出ているから大丈夫ではなく、どんなおしっこが出ているか?どんな様子か?回数は?注意深く観察する事が大切です。
では、このおしっこについて、もっと詳しく調べてみましょう。どんなおしっこが安心で、危険なのか知ると共に、尿検査の方法など、学んでいきましょう。
まず、安心なおしっことはどんなものでしょうか?濃いおしっこが通常と説明した通り、混じりけのない、黄色くニオイが強いおしっこが安心なおしっこです。
では、反対に危険なおしっこについて調べてみましょう。濃いおしっこが通常と言いましたが、色が濃過ぎるのは危険です。オレンジ色に近いような濃い色はビリルビン尿と言い、肝疾患や貧血、膀胱炎の疑いがあります。
また、血尿なども膀胱炎や尿結石症など膀胱や尿道が傷ついている可能性があります。猫砂の種類によっては発見しづらい場合があるので、注意が必要です。
逆に、おしっこの色が極端に薄いのも問題があります。水の様に色が薄く、強いニオイもない場合は、慢性腎不全や糖尿病などの疑いがあります。
本来おしっこで出さなくてはならない、老廃物を排出できない状態になっているのです。普段より沢山水を飲むようになったり、おしっこの量や回数が明らかに多くなった場合は注意しましょう。
おしっこは量が多くても少なくても、ニオイがあっても、なくてもダメな事が分かったと思います。膀胱炎などは尿量が極端に減ります。おしっこが一日中出ないとなると尿毒症と言う、命に関わる病気にもなります。
では、おしっこ自体の観察を通して、猫がトイレで見せる様子に関してもチェックしていきましょう。まず、極端にトイレ時間が長い場合はおしっこが出ていない可能性があります。
また、何度もトイレに行く様なら、膀胱炎や尿道閉塞などが考えられるでしょう。健康な普段から1日に何回位トイレに行っているか確認しておく事も必要です。
更に、トイレと違う場所でおしっこをしてしまう事があれば、トイレの汚れがないか調べましょう。汚れなどに問題が無ければ、排泄のコントロールが出来ていない可能性があります。
これらの行為は明らかに何かの危険サインですので、早急に病院へ連れて行きましょう。飼い主が気が付いた頃にはだいぶ症状が進行している事もあり得ます。
猫のおしっこの病気はたった一日で命を落としかねない危険な病気です。こんな事にならない為にも、健康な普段から、尿検査をしておくのも良いでしょう。
尿検査と言うと、難しく感じるかもしれませんが、トイレに工夫をすれば採取する事も可能です。二層式にしてシーツなどに染み込ませphチェックなども出来ます。
猫の理想的なphは6.2~6.6程です。強い酸性やアルカリ性に傾くと尿結石が出来やすくなります。また、最近では猫砂で酸性やアルカリ性を調べられる商品もありますので、試してみるのも良いでしょう。
健康な普段の内から、猫のおしっこの量や色やニオイなどを観察する事が一番望ましく、少しでも異常を感じたら、ぜひ迷う事なく病院へ連れて行ってあげて下さいね。
突然変異で作られた、人気の猫種を紹介!
突然変異とは、遺伝子のいたずらで、ある時突然、今までとは異なった特徴のある種が生まれる事を言います。
猫の種類の中にも沢山の突然変異の種類の猫がいます。その姿は他の猫に比べると、とても特徴があり人気の高い猫達です。
では、突然変異の猫種を色々と探っていきましょう。どれも、一度見たら忘れられないほど、個性的で可愛らしい猫達ばかりなのが分かると思います。
先ずは、耳に特徴が出た突然変異の猫を紹介しましょう。最近では良く見かける、耳が前に折れているスコティッシュフォールドと言う猫は、イギリスが起源とされています。
1961年にスコットランドの農家で発見されました。2年後にその猫から生まれた子猫の中にも耳が折れている猫がいて、遺伝する事が確認されました。
その後、ブリティシュショートヘアーやアメリカンショートヘアーなどと交配を繰り返し、品種改良の上1994年に純血種として公認されました。
見た目の特徴は、前に折れた耳と全体的に丸みを帯びているその姿は本当に可愛らしいのです。その耳の特徴から耳の伝染病にかかりにくいと言われています。逆に骨格に障害が出やすく、関節の異常が出る事があります。
これらは、折れた耳の猫同士を掛け合わせた場合に多く見られる障害です。同型の遺伝子を持って生まれた猫に出やすく、太く短い尻尾が徴候です。
また、同じ様に耳に特徴が出た突然変異の猫種の中に、アメリカンカールと言う猫がいます。耳が後ろにカールした様に反った猫です。
アメリカ発生のこの猫は歴史が浅く、1981年に発見されました。交配後、2年の早さで新種に公認され、現在に至っています。
特徴はもちろん耳ですが、先に紹介したスコティシュフォールドと比べると障害や異常が出にくい品種の様です。見た目は鼻筋がすっと通った、凛々しい顔つきで品があります。
次に尻尾に特徴が出た突然変異の猫を紹介しましょう。イギリスのマン島で発見された、尻尾がないマンクスと言う猫です。
完全に尻尾の無い猫の名称をランピー、株の様な動かない尻尾はスタンピ―、短めの尻尾をロンギ―と呼び分けています。
尻尾が無いので、後ろ足が発達しており、ウサギの様に飛び跳ねる様に動く事から、ラビットキャットなどと呼ばれる事もあります。
しかし、尻尾が完全に無いランピー同士の交配はとても難しく、流産や死産になりやすく、例え成長しても腸や膀胱に障害が出てしまい、亡くなるケースも多いのです。
そして、次は足に特徴が出た猫を紹介します。短足猫と呼ばれるマンチカンです。歴史は浅く、1983年に北アメリカで発見されました。
健康的な種であると主張する側と、奇形を主張する側との対立がありましたが、交配の末1995年に公認されました。
足が短くても、他の猫と同様素早い動きや高い所へ登るなどの日常生活への支障はなく、動き方やしぐさが逆にとても可愛らしく、人気が高い猫です。優性の突然変異だった事もあり、足や脊髄などへの障害もほとんど認められていません。
最後に被毛に特徴が出た猫を紹介しましょう。被毛が無い猫で有名なのが、スフィンクスと呼ばれる猫です。実際はごく短い産毛で覆われています。
発生はエジプトかと思わせる名称ですが、実はカナダです。皮膚が透けて見え産毛のみなので、暑さや寒さにはもちろん弱い猫です。
また、異種との交配により歯や神経系に重大な障害が出やすいので、大変危険で公認団体はこれを認めていません。
その他、被毛にカールが出た、セルカ―クレックスやラパーマ、アメリカンワイヤーヘアーと言う猫も存在します。次々表れる突然変異の猫達、いつか、どこかでまた新種の猫が表れるかもしれませんね。
寄生虫から大切な愛猫を守る為にはどうしたら良いか?
寄生虫と聞くと、ゾワゾワしますね。愛猫を脅かす寄生虫にはどんなものがあるのか知りながら、愛猫を寄生虫から守る方法を学びましょう!
寄生虫には外部寄生虫と内部寄生虫と呼ばれる2種類があります。ノミやダニなど猫の体の表面につく物を外部寄生虫と呼び、体内に寄生するものを内部寄生虫と呼びます。
完全室内飼いの猫なら、あまり感染する事はない寄生虫ですが、外に出る猫に限っては、野良猫との接触や水たまりなどの水を飲んだり、蚊などからうつる事が考えられます。
また、新しく猫を迎える時は猫が短期間でも外で生活している事があった場合は、動物病院などで寄生虫がいないか診てもらう事も必要です。
外部寄生虫のノミやダニなどから引き起こる病気もあるので、注意が必要です。特にノミやダニは人間にも影響を及ぼします。
ノミが原因で起こる病気にはノミアレルギー性皮膚炎やノミ刺咬症と言うものがあります。激しい痒みと炎症を伴います。
また、ダニに関しては皮膚の中に卵を産み、成長するものもあり、疥癬と呼ばれる皮膚炎を引き起こし、全身に広がります。想像するだけで痒くなってきますね。
そして、内部寄生虫と呼ばれるものには、フィラリア、回虫、条虫と言うものがあります。こららは、外部寄生虫よりも症状が緩和で、あまり気付かない例もあります。
蚊を媒介するフィラリアなどは肺動脈や心臓に寄生し、検査では感染しているかどうか、診断が困難です。
嘔吐や咳やぜんそくの様な症状が出る程度で、フィラリアが原因だと分かり辛く、最悪の場合は血管にフィラリアが詰まり、突然死する事もあります。
また、回虫と呼ばれる寄生虫は何かしらの要因で回虫の卵が口から入る事で感染してしまいます。母猫が感染していると子猫にも母乳から感染してしまいます。
大きな症状が見られず、なんとなく下痢や体重低下が見られる位で、分からない場合も多いのです。ウンチなどに虫がついて出る事もあるので、発見したら直ちに動物病院で相談しましょう。
条虫に限っては、中間宿主を介して寄生します。カエルやヘビなどを捕食したり条虫が寄生しているノミを毛繕いの時に口に入れてしまったりする事で感染してしまいます。
もしも、愛猫が寄生虫に感染しているかもしれないと分かった時は、慌てずに対応します。先ずは、寄生虫が活動する時期を把握しましょう。
ノミやダニ、フィラリアを媒介する蚊が盛んに活動する時期は梅雨から夏になります。冬になると活動が少なくなりますが、今は冬の間でも室内環境が良く、生息する事もあります。ノミなどは冬の間も活動し、回虫や条虫なども1年を通して生息します。
これらの事から、1年を通して身近に潜む寄生虫を予防、駆除する方法を考えましょう。夏にいた寄生虫がいなくなっても油断はできませんね。
特にノミは、さなぎの状態で1年以上生存が可能です。成虫がいない冬の間にもこまめな掃除で排除しましょう。夏の爆発的な発生を防がなくてはなりません。
例え、猫が外に出なくても、飼い主が外の猫と接触した場合などからも持ち込んでしまう場合もあります。感染を完全に防ぐ為にはやはり、普段からのこまめな掃除が大切ですね。
また、掃除の他には虫よけグッズとしてペットに安全な殺虫効果のある芳香剤や電気マットなども使用してみると便利でしょう。
また、内部寄生虫に既に寄生されていると分かった場合は、駆虫薬を動物病院で処方してもらいましょう。駆虫薬は獣医さんの指示に従い適切に使いましょう。
寄生虫と聞くと不気味ですが、これらから守ってあげるのは飼い主の適切な対応が必要となりますので、きちんと知っておきましょう。
猫にも健康診断が必要なの?その疑問を解消!
猫に健康診断は必要なのでしょうか?動物は体調が悪くても、その不調を隠そうとします。そもそも、動物は野生においては、敵に不調を見せる事は命に関わる重大な事なのですから当然です。
普段元気にしていたとしても、ある日、飼い主が気が付いた時には症状が悪化していたなんて事にもなりかねません。健康に見える日頃からの健康診断が大切になると言う訳です。
では、健康診断を受ける目安としては、どれくらいの時期と頻度が良いのでしょうか?生後7歳未満は1年に1度、7歳以上は半年に1度は健康診断をする事をお勧めします。
もちろん、持病があったり、病弱な猫に対しては、頻繁に健康チェックが必要になりますので、心得ておきましょう。健康診断と言っても、その検査の種類は多種多様です。
過度な健康診断は逆に猫のストレスの原因にもなりますし、経済的にも圧迫する事もありますので、慎重に獣医と相談しながら考えましょう。
動物病院の基本的な健康診断としては、触診、問診、聴診です。基本中の基本なので、これをしない獣医師は逆に信用出来ないですね。
目、耳、鼻、口などを細かくチェックしながら、全体の骨格やお腹や肉球、お尻や毛並みなど丹念にチェックします。
脈拍やリンパ節のチェックをして異常があれば、詳しい検査に進む事もあります。触診や聴診を通して身体検査を行った後は、飼い主に対しての問診へと移ります。
この時にいつも一緒に過ごしている家族が病院へ付き添う事が必要です。いつも、観察していない家族が付き添ったのであれば、日頃の状態を説明できませんので、忙しいからと言って、他の誰かに頼む事のないようにしたいですね。
では、他に具体的な健康診断にどの様なものがあるか、順にその項目と内容を詳しく調べていきましょう。気軽に受けられるものから、少し負担のかかるものまで様々なので、飼い主として事前に知っておくと戸惑わないで済む事でしょう。
その1、血液検査。注射器で血液を採取して調べます。貧血や腎臓、肝臓、ホルモンなどの異常も分かり、猫エイズや白血病、フィラリアなどの感染症の検査も出来ます。
その2、歯科検査。大人しい猫ならば、その場で口を開けて、歯の状態をチェックします。猫は歯周病になりやすく、もしも治療が必要であるならば、全身麻酔が必要になります。
その3、血圧検査。人間同様、高血圧でないか検査をします。腎臓病や甲状腺機能亢進症などの病気と関与している場合は高血圧である事があります。
その4、便と尿の検査。尿は腎臓の疾患などを確認する事が出来ます。事前に採取して持参するより、その場で膀胱を圧迫して尿を採取して検査すると正確さが増します。便に関しては事前に採取した物を持参する事になりますが、寄生虫や血液が混じっていないかなどの検査をします。
その5、レントゲン検査。内臓の大きさや形に異常がないかどうか、確認します。骨などの異常も調べる事が出来ます。
その6、心電図検査。主に心臓疾患を調べます。不整脈がないかどうか、若くても持病で心臓が悪い猫もいます。
その7、超音波検査。心臓を含めた内臓の構造の変化をチェックします。内臓に出来た腫瘍などを発見するのにすぐれた検査です。
その8、CTスキャン。体の断層の画像を撮る事で、より細かな臓器の変化を診る事が出来ます。特に肺などの検査に優れていますが、全身麻酔が必要なので事前に猫の状態を確認しておく必要があります。
沢山の検査項目がありますが、いずれにしても、日頃の健康チェックは飼い主であるあなたの大切な役目である事は忘れないで下さいね。猫の健康を守るのは、飼い主のあなたなのですから!
猫の発情から妊娠、出産まで、今時の猫の子育て事情
猫を飼い始めるにあたり、もしも雌猫を飼うとしたら、出産をさせるか否か考えると思います。純血種の場合は他の種と交配させると、出産困難に陥りやすく母体が危険にさらされる事も多いと聞きます。
また、雑種の猫に限っても、外を自由に行き来出来る猫は避妊手術をさせないと、妊娠してしまう事もあるでしょう。いずれにしても、飼い主である私達にもこの事は重要な選択肢であります。
では、もし子猫を産ませる事を選択した場合は、猫の子育てってどんなものなのでしょうか?雌猫の発情から出産までを順にチェックしてみましょう。
まず、雌猫の発情時期ですが、早い猫では4ヵ月頃から発情サインをみる事が出来ます。平均すると約10ヵ月頃には発情が定期的に訪れます。
1回の発情は10日から14日間続き、次の発情まで約10日ほど、また年2~3回ほど訪れ、日照時間が長い春先から秋頃まで続きます。
発情のサインとしては、腰を上げるしぐさ、擦りつけしぐさ、くねくねと床をローリングする様なしぐさ、また尿スプレーやいつもより高い声で鳴くなどがあります。
雌猫のこの様な発情サインに促され、雄猫も発情して交尾に至ります。ですから、猫の恋の主導権は全て雌猫が握っているのですね。
猫は交尾をする事によって排卵がおき、妊娠をします。猫の妊娠期間は平均すると65日間です。この妊娠期間中に雌猫には様々な変化が起こります。
妊娠初期は食欲が減退し、乳房が膨らみ始め、お腹も目立つように膨らんで来ます。妊娠中期は食欲も増します。そして、妊娠後期には胎動も表れ、そして出産間近になると徐々に食欲が減ります。
そして、出産間近の行動としては、落ち着きがなくなり、探索行動を取りながら出産場所を探します。そわそわして落ち着きが無くなる他、警戒心が強まり、また攻撃的になったりもします。
猫の分娩時間には差がありますが、4時間から45時間と言う幅があります。猫は「多胎動物」と言って、一度に複数の胎子を産む為に、分娩にかかる時間に幅が出ます。人間が介入する場面はありません。
しかし、陣痛から分娩まで1時間以上経っても出産が始まらない場合や、胎盤と分娩された子猫の数が合わない場合など、また分泌物の異臭や変色には気を付けて観察し、異変と感じたら、獣医に相談する様にして下さい。
猫の平均出産数は多くて、8匹ほど、平均するとだいたい3匹から5匹です。猫は多産で、8個の乳房を持っているので、納得ですね。
出産後は母性行動を始めます。産まれて間もない子猫達は体温維持が出来ないので、母猫は子猫から長い時間離れる事はありません。
授乳は分娩後すぐに始まります。子猫に免疫力を付ける為に必要な初乳は黄色くトロトロしていてとても濃く栄養価が高いのです。
また、母猫は子猫を良く舐めます。顔を舐める時は乳房への誘導、下腹部を舐める時は排泄の誘導であったりします。
そして、巣から迷い出た子猫を連れ戻したり、敵から逃れる為に頻繁に引っ越しもします。また攻撃性も高くなります。安全な家で暮らす飼い猫にもこのしぐさは見られます。
これらの行為は母猫として正常な行動です。けれど、中には育児放棄や共食いや誘拐などを起こす雌猫もいます。ホルモンの乱れによるストレスなどが考えられます。
出産後は母猫も十分な栄養と安静な環境が必要になりますので、飼い主であるあなたも、母猫の頑張りを応援してあげましょう。
誰に教わる訳でもなく、自然に出産し子育てをする猫の姿は、たくましくもありますね。もしも、飼い猫を出産させたいと願うならば、飼い主の方が勉強をしなければならなそうですね。
猫だって時には酔いたい!マタタビの効果とは?
猫にマタタビを与えると、どうなるかご存知ですか?ふにゃふにゃになり、それはまるで人間で例えるとお酒に酔った様な状態になります。
興奮してマタタビに体を擦り付けて、うっとりした様子になるのです。おとなしかった猫が急に攻撃的になったり、腰砕けの様な姿になったり、その様子の変化はびっくりしてしまう程なのです。
また、猫にマタタビと言う、ことわざを聞いた事はありませんか?その後に、お女郎に小判と続くことわざですが、好きで好きでたまらないと言う意味合いです。
ことわざになるほど、猫がマタタビに夢中になるのは一昔前から今も変わらない光景なのですね。人間にとってのマタタビは、その滋養性と強壮性から、実を食べれば、疲れが取れて、また旅に出れると言われていました。「又、旅」と言う所ですね。
しかし、猫にとっては滋養強壮ではなく、マタタビの成分が、中枢神経に反応して、眠気を引き起こし、酔った様にさせると言うのです。いわゆる中毒性の麻痺でしょうか。
また、猫に限らずネコ科の動物のトラやヒョウ、ライオンなども、マタタビを与えると猫と同じ様な恍惚的な反応を見せたそうです。個体差もあるようですが、去勢した雄猫や雌猫、幼猫などは反応が薄かった様です。
しかし、ネコ科の動物だけがどうしてこの様な反応を示すのかは未だハッキリとは解明されていない様です。本当に不思議ですよね。
そもそも、マタタビとはどんな植物なのでしょうか?別名「夏梅」とも呼ばれ、6月から7月にかけて白い小さな花を咲かせます。
蕾に虫が寄生して、虫こぶと呼ばれる物が出来ます。それが、木天寥(もくてんりょう)と言う漢方の生薬になるそうです。そもそもの名前の由来はアイヌ語の「マタタムブ」、マタは冬、タムブは虫こぶから来た説が有力だそうです。
そんなマタタビは木、葉、実の全てに含まれている3つの成分、マタタビラクトン、アクチニジン、β‐フェニルエチルアルコールが猫を恍惚にさせると言うのですから、ますます謎は深まるばかりです。
酔った様になるその姿を見て、お酒による酔いと勘違いされてしまいますが、神経の麻痺なので、それとはまるで違います。
よって、適切な量を間違えると、猫にとって、マタタビは大変危険な物にもなると言うのです。中には呼吸困難に陥り、死に至るケースも報告されています。
しかし、これは稀な事ですので、必要以上に恐がる必要はなく、猫がこれほどまでに、喜びの反応を示すのであれば、ぜひ効果的な使い方をお勧めします。
常用や多量摂取さえ避ければ大丈夫なのです。時に食欲がなく元気が無い時などは、餌に振りかけて食欲増進に使用できます。
また、おもちゃなどに忍ばせたり、お気に入りの物に、ニオイを付けたりして、猫のストレス解消に役立てる事も出来ます。いつもよりきっと反応が高い事間違いないでしょう。
猫用のマタタビは通常、ペットショップなどで、粉末状になった物や小枝の様な物が売られています。手軽に猫に与えるには粉末状になった物を少量、餌にふりかけたり、おもちゃに馴染ませてあげると良いでしょう。
また、爪とぎを誘導する時に爪とぎ器にふりかけると、喜んでしますので、他の場所へのいたずらをさせない為にもこの、マタタビ効果を利用する手はありませんね。
せいぜい、20分も楽しめば効果は薄れて来ますので、猫を喜ばせたい時にその都度、適量利用しましょう。猫のストレス解消にはぜひ、マタタビを利用してみましょう!猫だって時には酔いたい気分になるでしょうから。
猫にノミが付いたら大変!どうしよう?対処法を知ろう!
ノミは人間にとっても厄介な存在です。猫に寄生するノミは猫ノミと呼ばれ、人間には寄生しませんが、吸血はするので、ひとたび咬まれれば、とても痒くて大変です。
ノミは2000種類も存在し、メスもオスも関係なく吸血します。メスは吸血すると2日以内に産卵し、その数はおよそ30個ほど、大きさは0.5mmほどなので、人間の目で確認できます。
時期にもよりますが、早ければ2日ほどで孵化し、さなぎから成虫まで200日あまりです。卵から幼虫、さなぎまでの段階は猫の体から離れていますが、成虫になると猫の体に潜んで生息します。
猫の体から離れている時期は、家の中のあちらこちらに隠れていると考えて良いでしょう。また成虫になると、ノミの最大の特徴としては、ジャンプ力です。
成虫の大きさは2mmほどですが、30cm以上も飛ぶ事が出来るのです。自分の体の何倍も高く飛べるなんて、凄いですね!と感心している場合ではありません。
寿命も1年位長生きするとも言われています。住環境が整い、ノミも長生きになったのでしょうか?いや、そんな事言ってる場合ではありません!
もしも、愛猫の体に黒く小さく、うごめく生き物を見つけてしまったら、既に沢山の卵や幼虫、さなぎなど、家中に広がっていると思っても大袈裟ではないでしょう。
猫の毛をかき分けて、地肌の部分を良く確認して見て下さい。赤く刺されている部分やノミ自体を確認したらとにかく潰さない様に捕えます。
潰してしまうと、卵が散乱してしまいます。ガムテープにくっつけるか、中性洗剤などに浸します。大変小さな生き物なので、困難ではありますが、これが増やさない対策です。
とにかく、ノミを見つけたら、ひたすら駆除と掃除しかないのです。これに尽きます。まれに、このノミが原因で猫もノミアレルギー性皮膚炎と言う病気にもなります。
ノミの唾液によるアレルギー反応です。毛が抜けたり、激しい痒みや炎症を伴うので、侮れません。駆虫薬を使うなどして徹底的に駆除をします。
最近では、ノミ取り首輪やノミ取りシャンプー、首の付け根に染み込ませる薬剤なども豊富となりましたが、ノミを駆除すると言う事は、劇薬である事を忘れないで下さい。
これらの強い薬を使用する事で、逆に薬剤アレルギーを起こす事もあるのです。薬剤などの使用は獣医師に相談する事をお勧めします。
そして、家中に広がっているであろう、卵や幼虫、さなぎや成虫を徹底的に駆除する為にはひたすら掃除しかありません。
部屋に薬を撒く事も出来ますが、卵やさなぎには効果がありません。ましてや安全の為に、猫は完全隔離しなくてはなりません。
ノミの成虫にとっては、埃やフケが餌となります。それらの掃除も徹底的に行いましょう。猫が好んで居る場所は特に念入りに掃除をしましょう。
ノミは高温多湿を好むので、ぜひ梅雨前にノミチェックは怠らない様にしたいですね。外を自由に行き来する猫にとっては、いたちごっこになり兼ねません。
完全室内飼いを目指し、清潔な空間を維持しましょう。掃除機かけはもちろんの事、拭き掃除と併用します。掃除機も吸い取った後はゴミを早めに処分しましょう。掃除機の中でノミを増やす事にもなります。
人間にも猫にも実に厄介なノミは一度見つけてしまったら、覚悟が必要ですよ!そんな事にならない為にも常日頃からノミチェックもして下さいね。
猫に付いたノミを獲るには、目の詰まったノミ取りクシが最適です。愛猫をぜひノミから守りましょう!吸血されたらそれはそれは痒いので!
猫をうっとりさせる、マッサージテクニックとは?
猫にマッサージなんて贅沢!と思うかもしれませんが、マッサージをしてあげると言う、与える事だけに視点をおかず、猫に触る事で癒されるエネルギーを感じましょう。
この様なエネルギーの交換により、猫と飼い主の信頼関係が生まれ、より一層お互いが無くてはならない存在になり、強い絆を得られる事になります。
信頼関係は元より、健康の維持向上にも大いに役立つ事でしょう。マイペースで知られる猫ですが、実は飼い主の様子をじっと観察しているのです。
あなたが、疲れていたり、落ち込んでいたりすると、そっと傍に寄り添い、優しく舐めてくれる事もあるでしょう。猫なりのマッサージのお返しかもしれません。
そんな素敵な信頼関係を築き、猫ともっと仲良くなる為に、猫がうっとりする様なマッサージテクニックを身につけたいと思いませんか?
猫にマッサージをする際の注意点やテクニックをご紹介します。ぜひ、今日から実践してみましょう。エネルギーの交換は最強ですよ!
まずは、猫の骨格を知りましょう。概ね人間と同じですが、大きく異なる部分と言えば、4本足歩行なので足の位置が違う事と、肩甲骨が人間は背中にありますが、猫は体の側面にある事です。
また、筋肉の位置やツボの位置なども理解しながらマッサージをする事で効果をあげる事ができます。また経絡にそってマッサージをする事も大切です。
私達が良く使う「元気」「活気」などの言葉から来ている「気」は、東洋医学では生き物の体全体に流れていると言われ、その通り道の事を経絡と言います。
経絡は体全体に、はりめぐらされています。その経絡の中に血管や神経が集中している部分を「ツボ」と言います。経絡とツボを意識しながらマッサージすると良いでしょう。
先ずは、経絡に沿ってマッサージをしてみましょう。ピンポイントのツボを探すより簡単に出来るので、初めてでも気軽に行えます。猫の不調別に3つの経絡マッサージを紹介しましょう。
咳をしたり、呼吸が苦しそうな時は、肺の経絡をマッサージしましょう。猫の前足の内側の指を軽く引っ張ってあげましょう。呼吸器強化してくれ、症状を和らげてくれます。
食欲が無い時や嘔吐など、胃腸の具合が悪いと思った時は、胃の経絡をマッサージします。猫を仰向けにして、後ろ足の外側部分、膝のすぐ下あたりをなで下ろす様にマッサージします。消化器の強化に繋がります。
泌尿器系の不調の場合は膀胱の経絡をマッサージしましょう。猫の背中から後ろ足の部分を中心に撫でおろしながらマッサージします。目の病気にも効果があると言われています。
他にも沢山の経絡がありますが、前足、お腹、背中、後ろ足を触れた時の猫の様子をしっかり観察します。痛がっていないか、嫌がっていないか、どこを触れた時にうっとりしていたか、飼い主が見極めて、猫が気持ち良く触らせてくれる部分を重点的にマッサージしてあげましょう。
猫が触られる事に慣れてきたら、次は少し入念にマッサージします。骨の部分を避けて、骨に沿って円を描く様なマッサージやツボを押す様な指圧のマッサージを行います。
また皮膚を持ち上げたり、軽くさする様なマッサージも効果的です。しかし、猫が嫌がる部分も心得ておきましょう。尻尾の付け根やお尻の部分は敏感なので様子を見ながら優しく触って下さい。
刺激が強すぎると、引っ掻かれたり、咬みつかれたりする危険もあります。また、猫がとても喜ぶ部分は頭や顎の下、指と指の間なども気持ちが良いと感じる部分です。
手順や方法については特別な知識は持たずとも、先ずは猫に優しく触れてあげて下さい。徐々に猫が気持ち良く感じてくれる場所が分かるはずです。