良く見かける猫避けペットボトルは本当に効果があるのか

家の周りに水を入れたペットボトルを何本も並べている光景を見た事はありませんか?あれは一体、何の為なのか不思議に思った事はありませんか?

いつ、誰がどんな風に思いつき、広まっていったのか、今では謎でしかありませんが、並べる人からすると真剣です。どうやら、これは猫避けの意味らしいのです。

果たして、猫はこの水の入ったペットボトルを嫌うのでしょうか?実は、この方法はズバリ言わせて頂くと、全く効果がないのです。

おそらく、猫によって悪戯をされたり、糞をされたりして、嫌な思いをされた苦肉の策なのかもしれません。猫を飼った事が無い為に誤解された対策だと気付いてないのかもしれません。だとすると何だか気の毒ではありますね。

猫にしたら、最初は何だか分からなくて警戒して近寄らなかったとしても、何も危害が無い事が分かれば、慣れてしまうものです。猫は学習能力が高いのです。

そもそも、ペットボトルの水で、太陽の反射を使い、光でびっくりさせ、近づけない様にする方法らしいのですが、夜行性の猫には効き目はないですし、この方法は実はとても危険をはらんでいるのです。

太陽の反射を利用する事から、逆にペットボトルがレンズの役目をして、光を集めてしまう事により発火する恐れがあるのです。火事にでもなれば猫避けどころではありません。

この方法を試している人が居れば、即刻辞める事をお勧めしたいですね。猫を避ける対策グッズは実は他に沢山あるのです。幾つか紹介しましょう。

猫の侵入経路が分かっている場合は、その侵入口を塞ぐ事が一番ですが、困難な場合は、トゲトゲのあるシートを敷きましょう。猫対策シートとして色々なタイプのシートが販売されています。

しかし、侵入経路が複数あったり、広範囲ですと、全部にそれを敷くには困難ですので、きちんと観察が必要です。賢い猫は避けて歩くとさえ聞きます。

また、猫が嫌う忌避剤を撒く方法があります。しかし雨が降ると効果が薄れますし、人にも猫にも安全な物を選びたいので、自然に還らない物やニオイがきつい物はかえって近所の迷惑にもなり兼ねませんので慎重に選びたいですね。

また、最近では超音波で追い払う機械も販売されています。赤外線センサー内蔵で、猫が近付くと作動する仕組みの様ですが、これも使い方には十分注意が必要の様です。人間にも不快感を与える可能性があるそうです。

そして、こられのグッズを使用する場合は、とにかく継続性が必要です。しばらく来ないと安心していたら、また来るようになってしまったと言う話は多いのです。

外猫は縄張りへの執着心が強いので、気に入った場所を早々に変更する事はしないのです。人も快適なら、猫にも快適なはずですよね。

また、これらの猫避け対策グッズは、必ずしも100%の効果を望めるかは、試してみないと分からない物です。この様な、お金やエネルギーを使う猫避けグッズはいかがなものなのでしょうか?猫によって迷惑をかけられている不愉快さはその立場になってみないと分かりません。

もしも、あなたの猫が外を行き来しているのなら、一度その人の立場になって冷静に考えてみる事も必要でしょう。猫好きな人から言わせればなんて事ないのかもしれませんが、嫌いな人から言わせれば不快でしかないのです。

こう言った、お互いへの思いやりや配慮はとても必要になりますので、もしあなたの猫が迷惑をかけているかもしれない時は、勇気を持って対応する事も必要ですね。

そして、迷惑を掛けられているとする立場で、直接に苦情を言えない状況であるならば、地域の市役所や保健所などで相談するのも良いでしょう。間違った対策が広まらない事を願いますね。