猫の問題行動と異常行動を知っておこう!

猫を飼った人が度々悩まされる、猫の問題行動や異常行動について考えてみたいと思います。やみくもに、猫が悪い訳ではない理由をきちんと理解すると、おのずと対処方法や解決方法が導き出されると思います。

猫と言えば、爪とぎなどによる問題行動を筆頭に、理由が分からない攻撃行動、マーキングする為の不適切な排泄行動など、人間の私達からすると理解を超える行動があります。では、それらの行動が一体どうして引き起こされてしまうのか、猫の気持ちになって、深く考えてみましょう!

まず、人間から見た猫の生態を見ると、社会性を持ち暮らす私達と比べて、単独生活の猫達の行動は、いかに気ままで、自分勝手に感じてしまう事が多いかと思います。

なので、根本的に生き方が違う事を理解しておかないとならないでしょう。そもそも猫の本能としては、単独生活が基本です。仲間と協力し合う事が無い為に周りと合わす術はないのです。

猫は自由に、全ての事は自己解決し、実はとても賢くて、優秀なのです。そんな生態も分からず、人間の都合でペットにする訳ですから、外に自由に出掛けられず、狭い空間で猫の本能を奪う飼育方法は当然猫のストレスになります。

つまり、問題行動や異常行動は、猫のストレスによる心の病気なのかもしれません。人間だって、重度のストレスを感じれば、おかしくなってしまうかもしれませんよね。

では、代表的な問題行動と異常行動を幾つか紹介し、その対処方法を提案していきましょう!猫の本当の気持ちが少しでも分かる事を願います。

先ずは、不適切な排泄の代表としてマーキングです。これは単に老廃物を排泄する為の多量な排泄ではなく、ニオイをつける為の微量な排泄です。

スプレーとも呼ばれ、主に雄猫に多い行動ですが、この行動をすると言う事は環境への不満や発情期に起きる性的行動とも言われ、かなり複雑な行動の様です。

この行動が見られる場合の多くは、狭い環境で多頭飼いなどをしている猫に多く、縄張りの意識から、ニオイで自己主張しているのです。

自分の存在をより強くアピールする為だと捉えます。しかし、他の猫に対してだけではなく、飼い主へのアピールである事も忘れてはなりません。

この行動は何かしらの意思表明であるので、この行動を発見した場合は、決してむやみに怒らずに、原因となるその理由を探りましょう。

主な原因と考えられる事とは、狭い環境で他の猫と人間との距離がとても近い事などからストレスを感じてしまう事が多いようです。

飼い主は猫の気持ちや性格などをきちんと見極めて対応してあげる事で、これらの問題行動は防げる様になるでしょう。

次に猫に多い問題行動は、攻撃です。攻撃の対象は実は懐いている飼い主に向けられる事があるので、普段おとなしく可愛い猫から攻撃を受けたら戸惑う事でしょう。

実は、遊んでいる最中に興奮しすぎて、激しい攻撃に変化してしまう事があります。これらの原因はやはり遊び足りないストレスからくることが多い様です。

また、やつあたりの攻撃(転嫁性攻撃)と言って、たまたま側にいた、人間や他の動物がその攻撃の対象になる事もあります。理不尽な事なのですが、猫の本能ですので、興奮がおさまるまで距離を置くしかありません。

また、その他の異常行動としては、ウールなどの衣類を吸ったり噛んだり中には食べてしまう、吸入行動があります。これらの行動も子猫時代の愛情不足から考えられる行動です。

猫の生態をきちんと理解して、気持ちに寄り添う事が出来れば、その原因と対処方法が必ず見つかるでしょう。相手を理解する気持ちはどの世界でも大事ですね。