猫の爪とぎによる被害をいかに最小限に抑えられるか

猫の問題行動として、爪とぎをあげる人はきっと多い事でしょう。部屋を借りる時も、猫は爪を砥ぐので、お断り!と言われる事も実は多いのです。

猫の爪とぎは最強です!放任していたら、壁もカーテンも、カーペットもソファーもボロボロ街道まっしぐらです!では、その爪とぎを阻止する方法があるでしょうか?

しつけは不可能とまで言われている猫に爪とぎを、コントロールさせる事は可能でしょうか?そもそも、なんで?爪をとぐのでしょうか?

猫の爪の構造と、爪とぎの理由をこの際、ちゃんと学んでおきましょう!快適で綺麗な住環境をキープしながら、可愛い猫と暮らす為ですから!

先ずは、猫の爪の構造から見てみましょう!猫の爪はとても鋭利で、しかも出したり引っ込めたりと自由自在です。爪は幾重にも重なった構造をしています。一番内側には神経と血管が通っています。

この幾重にも重なった構造は、古い爪が上から順に剥がれていきますので、爪がポロリと脱皮した様になります。この様な構造から、猫は常に爪とぎをして、古い爪を落として、新しい爪にしているのです。

狩りに大切な爪のケアをしている訳ですから、爪とぎは悪さではなくて、自然な行為なのです。また、爪を砥ぐ場所ですが、縄張りを主張しているとも言われています。猫も爪痕を残したいのでしょうか?

爪とぎには、常に爪を良い状態に保つ為と、縄張りを主張する2つの意味が考えられる事が分かりました。では、この事を理解した上で、爪とぎの被害を食い止める方法を考えてみましょう。

先ずは、常日頃の猫の爪のお手入れです。猫の爪は非常に鋭利なので、引っ掻かれると、鋭いナイフですっぱりと裂かれた傷になります。

鋭利な爪は大変、危険ですし、大事な家の柱や家具、その他の物を傷付けてしまうので、爪の先端だけは切り落としておきましょう。猫の爪切りは小さい頃から慣らしていると、とても簡単です。

爪は良く見ると、血管は透けて見えますので、この血管を傷つけない様に先端部分だけをカットします。専用の爪切りもありますが、慣れれば人用の爪切りでも簡単に切れます。

次に、爪とぎの場所です。爪とぎを止めさせると言う意識では無く、爪とぎを思う存分にしても良い場所を覚えさせると言うのが大事です。

猫にとっては、生理現象ですので、止めさせると言う考え方自体がそもそも違ってきます。いかに、その本能を満たしてあげ、気持ちの良い爪とぎをさせてあげられるかに、かかってきます。

猫の爪とぎには幾つか特徴があります。まず、同じ場所でする事です。そして、目立つ場所や物に対して行い、その素材や材質にも特徴があります。

これらの事から、猫の為に最善な爪とぎ場所と材質を目立つ場所に置いてあげるのが先決です。これらを満たしてあげると、やたらめったらと色々な場所で爪をとぐ事はありません。

しかし、猫の好みも様々でしょうから、飼い主が最適な爪とぎを提供できなければ問題行動は続きますので、ぜひ根気強く、愛猫の爪とぎを探してあげて下さいね。

それでも、どうしても、解決しない場合には、爪とぎを始めたら、こちらから爪とぎを誘導してあげましょう。最適な爪とぎを提案してもらえれば、こちらの方が快適だと覚えてくれるでしょう。

やはり、根気と努力が飼い主に求められますが、家をボロボロにされるよりマシでしょう。他には、爪とぎに好物の、またたびのニオイを付けて誘導したりするのも効果があります。

爪とぎは辞めさせるのではなく、いかに気持ち良くさせてあげられる場所を作ってあげるかが最大のポイントですね。猫の気持ちになって考えてあげたいですね。