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Monthly archives: 2月 2016
早期発見で安心!猫の異変を見分ける5つのポイント
猫は病気を隠す動物です。野生動物の場合、弱っている姿を敵に見せる事は命の危険を更に高めます。飼い猫であっても同様です。
猫は病気や怪我をしても、ただじっとしているだけなのです。一見、元気そうにしていても、安心はできません。具合の悪さをアピールしない猫の変化をいち早く気づく為にはどんな所に気を付けたら良いのでしょうか?
全ては、飼い主の観察次第!猫の異変をいち早く見つけてあげられる様にしたいものですね。早期発見で重症にならない為に、5つの観察ポイントをご紹介致しましょう!
ポイント1、日頃からスキンシップを大切にしましょう。触って嫌がる所や痛がる所などは、怪我や病気の場合があります。普段のスキンシップで全身をチェックする事で早く気付ける事もあるのです。
ポイント2、猫のボディチェックをしましょう。まず、目やにや涙が出ていないか?目が充血していないか?また腫れてなどいないか見て下さい。
たまに付く目やになどは問題ないですが、傷による炎症や猫風邪による感染症の結膜炎なども考えられますので、異常な目の腫れや涙には注意しましょう。
更に鼻ですが、猫の鼻は健康な状態であればしっとりと濡れています。たまに鼻くそなどが付くのはご愛嬌ですが、鼻水などが見られる時は、要注意です。
そして、口ですが、くしゃみ、咳、嘔吐、よだれなどもチェックしましょう。くしゃみや咳は猫も自然現象ですが、毎日続く様子なら、病気を疑いましょう。
猫は吐きやすい動物です。毛玉を吐いたり、早食いによる嘔吐などは猫にとっては普通ですが、頻度が多く毎日であれば、要注意です。
よだれについても、食事や寝ている時以外に垂れている様子であれば、口の中が炎症している場合が考えられます。感染症などで免疫力が下がると、口内炎が出来やすくなるのです。
ポイント3、毛繕いの様子をチェックしましょう。執拗な毛繕いなどは何かしらのサインと考えて下さい。執拗に舐める場所によっても様々な病気の要因が考えられます。
お尻を頻繁に気にして舐める様子なら、泌尿器系の病気も考えられます。また、体の一部を執拗に舐める場合も皮膚炎や内臓疾患も考えられます。
舐めずに、掻きむしる事による脱毛などはノミやダニなどのアレルギーや食物アレルギーなども考えられます。猫の脱毛の原因を探すのは難しいと言われていますので、自己判断せず、被毛に何かしら異変を感じたら病院で一度相談してみましょう。
ポイント4、オシッコやウンチなど、おしり周りをチェックしましょう。猫のウンチの状態はまた人間の物とは少し違います。
通常は固くてコロコロとしている物です。どちらかと言うと下痢や血便、寄生虫などに注意が必要です。色やニオイや回数、量など少しでも異常を感じたら、迷わず病院に相談しましょう。
ポイント5、猫の行動についても、じっくりと観察しましょう。食事については餌の量、水の量なども重要です。飼い猫は十分な餌を貰っているので、食べ方にムラがありますが、食べ過ぎや食欲不振が続く様子なら気を付けて下さい。
また、必要以上に鳴いたり、何かを訴えている様子を見せる猫もいます。とにかく飼い主としてその状況を良く観察して下さい。
また、猫は良く寝る動物でありますが、普段と違う場所に隠れて寝ている様子ならば、体調が悪い事も考えられます。人目を避けて、好物にも目もくれない様子なら放置せず病院へ連れて行きましょう。
何事も早期発見で大事に至らないで済む事もあります。日頃の観察を飼い主として怠らない様にしましょう!
猫が水を多飲している時に気を付けたい病気とは?
猫は元々は砂漠に生息していたと言われ、水を多飲せずとも大丈夫な体の作りをしています。その為に猫のオシッコはとても濃くて泌尿器系の病気が実はとても多いのです。
泌尿器系の病気の代表としては尿結石や膀胱炎などが良く知られる所ですが、もうひとつ重大な病気も潜んでいます。それは慢性腎不全です。
この病気の目立った症状の一つとしては水をたくさん飲むようになります。と同時にオシッコの量も当然増えますが、猫本来の濃いオシッコが出ず、におわないのです。
猫のオシッコはとても臭い物なので、最近あまりニオイがしないと飼い主としては有り難いので見逃しやすいのです。
砂漠で暮らしていた猫は余計な水分を体から排出させない為に、濃度の高いオシッコを出しますが、この働きを補う腎臓がダメージを受ければ老廃物を含んだ濃いオシッコが出せません。
見た目には全く変化が無いこの病気の恐い所ですが、腎機能が弱まれば、体内の老廃物を排出出来ずに尿毒症になってしまう事もあります。
実は猫にとても多い病気で、特に13歳以上の高齢の猫に多い病気なのです。しかし、いきなり発症するものではなく、若い内から徐々に発症すると言われています。
一度壊れた腎臓の機能は回復する事はありません。また、慢性の腎不全は実は腎臓が66%までは機能が失われたとしても、特別な症状が表れないのです。尿検査や血液検査でも分からない事もあるそうです。
腎臓のダメージ率が66%以上を超えてきたあたりから、徐々に症状が表れます。その代表的な症状が先に触れた多飲多尿です。明らかに飲み水の減りが多く、オシッコの量が増えていたら疑ってみましょう。
多飲多尿の症状にとどまらず、腎不全が進行すると、最悪の場合は下痢や嘔吐や体重減少など命に関わる症状となります。
早期発見が出来れば、適切な対応次第では何事もなく、健康に老後を過ごせ長生きも出来るのです。多飲多尿以外の慢性腎不全の疑いが持たれる症状は以下の通りです。
オシッコがにおわない、下痢や便秘、脱水症状、歯茎が白く貧血が見られる、よく吐く、毛艶が無くなる、体重が落ちる、食欲が無いなどです。
他の病気も考えらますので、少しでも気になれば、病院で血液検査をしましょう。病気が進行していると血液検査ですぐ判断できます。
慢性腎不全は猫に多い病気ですが、防ぐ手立てはあるのでしょうか?先ずは、当然ですが、新鮮な水を沢山飲ませましょう。飲料水以外にも水分が摂れる様にウェットタイプの餌も積極的に取り入れてあげましょう。
また、食事のミネラル分を抑えましょう。塩分などミネラル分が多い食事、海苔や煮干しなども気を付けましょう。腎臓の負担になります。
また、白血病などの感染症が原因で慢性腎不全が誘発される事もあるので、完全室内飼いやワクチンも予防策の一つと言われています。
腎臓のダメージが90%を超えてしまうと、体中に毒素が溜まり排泄出来なくなってしまい、尿毒症になり命の危険を伴います。この様な事がない為にも日頃のケアや観察もとても大事になってきます。
万が一、この様な病気になっても、療法食やケアで健康に長生き出来る猫もいますので、むやみに恐がる事なく、冷静に対応しましょう!
普段から、愛猫の様子を観察していれば、小さな変化に気づく事が出来ます。人間にとっては小さな事でも、体の小さな猫にとっては大きな変化であるかもしれません。ぜひ、注意深く観察する事で、これらの恐い病気から猫を守ってあげて下さいね。
近頃の猫のメタボ事情、肥満チェックとダイエット方法
猫の健康を守るのは飼い主の大切な役目です。最近の飼い猫は自分で餌を見つける事なく、十分な餌を与えてもらえるので、食っちゃ寝状態で肥満傾向の猫が増えているそうです。
可愛いくおねだりされれば、飼い主もつい、お腹空いたの?なんて、おねだりに応えてしまいたくなります。猫も安全な場所で、安心して十分な餌をもらえれば、肥満への道まっしぐらとなり兼ねませんね。
また、多頭飼いの猫の中でも食いしん坊な猫が居た場合は、他の猫の分まで横取りしてしまい、一匹は肥満、もう一匹は栄養不足なんて事にならない工夫も必要です。
それぞれの猫が適正な量を食べられる様に、別の場所で餌を与えたりするなどの対策を考えてあげましょう。療法食などを食べなくてなならない病気の猫が居る時は十分に気を付けましょう。
また、猫も歳を取ると食事量が自然と減ってくるものです。若い頃と同じようなカロリーも必要としなくなりますので、少量でも必要なカロリーが取れる餌を選ぶ様にしましょう。
また、肥満ばかりに気を取られていて、沢山食べているのに、体重が減って痩せてきている様子なら、病気の疑いもありますので、検査が必要になります。日頃から十分な観察を怠らない様にしたいですね。
これらの事を踏まえながら、肥満にさせない為の対応の前に!先ずは愛猫がどの程度、肥満傾向にあるかチェックしてみましょう。
先ずは、方法その1として、猫の適正体重を知りましょう。猫によって体格が違いますので何キロ位とは一概に言えません。
よって、子猫の時から飼っていたとすると、満1歳になった時の体重が一番、脂肪も付いていない適正体重に近いのです。この時の体重を知る事が可能なら、ぜひ適正体重としてキープしましょう。
方法その2、とにかく見て触れて、肥満チェックをする!ずばり、太っていたら見てすぐ分かるものですよね。ましてや触ったらなおの事です。
チェック箇所としては、人間でも同じですが、お腹周りです。くびれが無くて、お腹が垂れ下がっているようならかなりの肥満猫です。去勢や避妊などをするとお腹周りに脂肪が付きやすいと言われています。
その他は、肋骨や背骨を実際に触れてみましょう。見た目では分からないものですが、触れてみて明らかに肉が付き過ぎていて、骨を触れない様子なら、減量を考えましょう!
これで、愛猫が肥満だと分かってしまった場合は、飼い主としての責任として、減量!ダイエットの道のりを選ぶしかありません。
健康で長生きさせる為にも一緒に頑張るしかありませんね。しかし、急激に餌を少なくしたり、断食などは絶対にしない様にして下さい。
急激なダイエットは、小さな体の猫にはとても大きな負担となります。肝臓障害の病気の恐れなど命に関わる事もあるのです。長期計画で考える様にしましょう。
先ずは言わずもがな、食事を変えましょう。ダイエット様のフードも今は沢山ありますので、満腹感を得られながら、カロリー控えめなフードに切り替えましょう。
また、一日分の食事を細かく分けて与えてみましょう。ダイエットフードに切り替えた所で、一度に与えてしまうよりも、少量を小まめに分ける事により消化がスムーズになり脂肪の蓄積を防げる効果もあります。
さらに、食事の次は運動ですね!短い運動や遊びを、一日3回以上は飼い主として付き合ってあげましょう。1回はそんなに長くなくて良いのです。10分から15分の短い遊びに付き合ってあげる事でも効果は上がります。
猫と一緒にもしかしたら、あなたのダイエットにもなるかもしれませんので、ぜひ、肥満にさせてしまったと感じたら、一緒にダイエットしてみませんか?
猫も大興奮する!アクティブな食餌の工夫と効果とは?
動物園での飼育環境の概念でもある環境エンリッチメントと呼ばれる言葉を聞いた事がありますか?環境を豊かにすると言う意味なのですが、動物を飼育するにあたり、ストレスなく動物が幸せに過ごせる為にする方策の事を言います。
動物を人間の手によって飼育すると、本来の動物の生活とはかけ離れた環境になってしまうのは当然です。いかにその環境を動物に合わせて豊かにするかと言う事なのですが、野生動物の飼育の難しさとは比べ物にはなりませんが、猫であっても、この考え方はとても大切だと思うのです。
例えば、猫が病気になったとします。ストレスの無い環境作りを考えてあげて下さいと、獣医から言われたとします。では、そのストレスの無い環境とはどんな物なのでしょうか?
その時に、飼い主として考えられるのは、住環境や餌の内容を整える事だけしか思い浮かばないかもしれません。しかし、安全で十分な食事さえ与えられていれば、ストレスが無いとは言えないのです。
猫は元々狩猟動物ですので、十分な食事を与えてもらっているだけでは、実は退屈であり運動不足になってしまうのです。野生では獲物を求めて捕食活動に時間を費やします。
一見、過酷である様に見えても、獲物を捉えた満足感と達成感は猫の本能を満たしてくれる重要な経験なのです。では?飼い猫の狩猟本能を満たす食事の与え方とはどんな物なのでしょうか?環境エンリッチメントの一つとして食餌について考えてみようと思います。
猫が満足する食餌の方法として、先ずは工夫しないと食べれない環境作りをします。ちょっと可哀そうな感じもしますが、本能を満たす事を思えば仕方ありません。
猫自身が頭と体を使って、工夫し餌を探し、どうやったら、食べれるのか?好奇心をそそり、一生懸命にさせる事で、獲物を捕るという刺激を補い満足させるのです。つまり!アクティブな食餌方法ですね。
では、その方法をご紹介しましょう!まず、簡単に言えば食べにくいお皿にするだけでも違います。転がさないと中身が出てこない様に、カップにドライフードを入れたりするだけでも良いのです。
また、飼い主が留守の時に、猫が探して食べれる様に、餌を隠しておくのも良いでしょう。袋に忍ばせたり、思いもかけない場所に餌があるだけで、猫は喜びます。
また、少量を飼い主が直にあげるのも猫にとっては満足度が高いのです。コミュニケーションも高まりますよ。我が家の猫はドライフードのカリカリを一個ずつおねだりしてきたものです。自らアクティブな食餌を工夫していたと思うと可愛いものです。
また、市販でもファンボードと言って猫が工夫しないと餌を取れない様な仕掛けのボードや転がすと餌が出て来るボールなどが売られています。
この様な道具をパズルフィーダーと呼び、飼い主さんが手作りをしてあげる事も可能です。ペットボトルに餌が出る様に穴を開けて転がして見せるだけでも、猫は見て覚え、興味を持つでしょう。
人間からして見れば、こんな事で満足するのか?と思いがちですが、自分で工夫して得たご飯は猫にとっても格別なのです。猫がいかに興味を持ってくれるか、飼い主と猫との知恵比べですが、ぜひ実践してその後の猫の様子を観察して見て下さい。
ただ、お皿に餌を入れておくだけとは全然違います。また、ねだるまで餌を与えない飼い主さんもいます。猫が本当にお腹が空いた事をアピールするまであげないのです。一見過酷なルールですが、猫本来の健康と本能を満たす大事な要素だと思います。
猫の本能を十分満たす、アクティブな食餌をぜひ実践して見て下さいね。お留守番の時など、充実した時間を猫も過ごせて満足出来る事でしょう。
実は簡単!猫にも手作りのご飯を作ってみよう
猫の餌と言えば、市販のキャットフード!ほとんどの飼い主さんが頼っていると思います。猫に必要な栄養素がバランス良く入っていて、お皿に入れるだけの本当に便利で心強い味方なのですが!
このキャットフードにも少し考えてみたくなる点があるのです。実は、バランスの取れた総合栄養食ではありますが、やはり加工食品ですので、賞味期限や品質の関係上、添加物も沢山含まれています。
ドライフードならば酸化を防ぐ物や、猫の食い付きを良くする香料など、それらは人間の食品にも沢山使われている、いわゆる安全な物として世に出ています。
しかし、まだ食品添加物の歴史はそれほど長くはありません。人間も猫も現代では寿命も延びましたが、実は病気も多い時代になりました。
病気の他にもアレルギーなんてやっかいなものも多い時代です。原因はなかなか特定出来るものではありませんが、もしかしたら?
これらの、添加物も何かしら影響しているのではないかと、懸念する事もあります。などと、前置きが長くなりましたが、つまり!キャットフードも良いけれど、たまには手作りなんてしてみても楽しくて!安全ですよ!と言いたかったのです。
猫に手作りのご飯なんて、なんだかとっても贅沢だし、面倒だし、本当に出来るのか?と難しく考えてしまいがちですが、実は思ったより簡単なのです!
では、どんな手作りご飯があるのか、レシピを大公開しましょう!その前に猫にとって危険な食材がある事だけは頭に入れておきましょう。
与えてならないとされる物はネギ類や塩分の強い物、そして、ビタミンBを分解する魚などが危険と言われます。イカ、タコ、ヒラメ、コイ、タラなどがその代表です。猫にとってはビタミン欠乏に陥り麻痺などが起こると言われています。
と、脅かした感じになりましたが、先ずは手作りご飯にチャレンジです!初めの一歩は超簡単、鶏のササミを茹でてみようです。ササミを茹でて食べやすい大きさにしてスープごと出します。ほんのり温かければ最高です。
猫はニオイで餌を見極めますので、ほんのり温かければ美味しい匂いが漂い食欲もそそられます。また、思い切って、ササミをお刺身で頂いてみましょう!
新鮮な物が手に入ったら、細かく刻んで与えてみましょう!生で?とびっくりすると思うかもしれませんが、野良猫は小鳥を捕まえて食べる事もありますから、生とはそんなに危険ではないのです。
逆に、生でしか味わえない、酵素も生きていますので、ぜひ猫が好んで食べるようでしたら、積極的に与えても大丈夫なのです。
次に、茹でた魚ですね。先ほどあげたビタミンBを破壊してしまう魚以外、マグロやカツオなどもさっと茹でて与えてみましょう。
またその他、茹で卵やヨーグルトやチーズなどを好んで食べる猫もいます。卵は総合栄養食ですので、生以外で与えたり、ヨーグルトやチーズは味が無い物でしたら、脂肪分が高く猫も好みます。
基本的にタンパク質や脂肪分が高い食事が猫の基本ですので、それらを守った手作り食が好ましいでしょう。時には野菜なども茹でて刻んで肉と一緒に与えても喜んで食べます。
先ずは、猫が喜んで受け入れてくれるか、見極めながら、市販のキャットフードにトッピングする方法から試してみましょう。
どうしてもしなければならない手作り食ではないのですが、これを試してから断然猫の健康状態が向上したと私自身が感じた体験です。
ぜひ!負担にならない程度に楽しみながら、食べるかな?どうかな?などとチャレンジしてみて下さい。猫が喜んで食べてくれた時の嬉しさは格別ですよ!
市販のキャットフードの選び方と見極め方を学ぼう!
猫も人間も同じ!日々の健康はバランスの取れた食事からですね。今では栄養バランスの取れたキャットフードが沢山市販されているので、飼い主としても簡単に餌を与えられて、猫の健康を維持する事が出来るようになりました。
一昔前の猫の餌と言えば、猫まんまと呼ばれる様に、残りご飯に味噌汁や鰹節が定番でしたが、それでは圧倒的に猫にとっては栄養素が少なく、病気になってしまい兼ねません。
当時はキャットフードもごく限られた物しか見かけない時代でしたが、現在は実に多種多様なキャットフードが売られています。
そんな、沢山あるキャットフードの中から、アナタの猫に一番最適なキャットフードを選んであげられる様に、飼い主として見極め方を学びましょう。
まずは、沢山あるキャットフードの何に気を付けたら良いでしょうか?それは、基本中の基本ですが、猫にとって必要な栄養素が入っているかどうかです。
猫にも犬にも必要な三大栄養素は一緒ですが、割合が違うのです。その三大栄養素として炭水化物、タンパク質、脂肪があげられます。
猫はタンパク質と脂肪分が犬よりも多く必要とし、炭水化物は犬よりも少なくて良いのです。この様に、犬とは微妙に違いますので、単純に言えば、猫用と明記された物を選びましょう。
犬と一緒に飼っていて、猫も犬も一緒などと、安易な考え方を持たない様にしましょう。猫にはキャットフード、犬にはドッグフードなのですから。
そして、購入する時の注意点として、賞味期限が近くない物にしましょう。与えている内に期限が切れてしまったと言う事を避ける為です。
また、その猫の状態を特定したフードも多数あります。毛玉ケア用や歯石予防や肥満対策、シニア用、子猫用などその状態に合わせて選ぶ事も大切です。
猫の状態や年齢などを十分に考慮して、キャットフードは選びましょう。子猫用のフードなどは栄養素が高く、成猫に与えすぎるとカロリーオーバーになる事もありますので、ご注意を!
そして、総合栄養食と明記のあるものを主食としましょう。中にはおやつ用の様に間食、副食と言う種類の物がありますので、主食として選ぶのは総合栄養食である事をお忘れなく!
また、缶詰めなどのウェットタイプのキャットフードは一般食と明記されているのも注意が必要です。いわゆる主食ではなく副食にあたります。
人間で言えば、主食がなくおかずだけの様な状態ですので、ぜひ併用をお勧めしたいですね。ドライフードだけでも十分に栄養は取れますが、ドライフードにも実は欠点があります。
ドライフードは十分な水と一緒に与える事は鉄則ですが、やはり食事の中にも水分量は必要なのです。ドライフードだけではなく、このウェットタイプの缶詰めなどもぜひ積極的に与えたいですね。
様々なキャットフードが販売されていますが、パッケージや宣伝に惑わされる事の無い様に、飼い主としてしっかりと見極める目を養いましょう。
選び方と見極め方を知ったら、与え方にも注意しましょう。パッケージ等に目安が記載されていますので、神経質にならない程度に、必要な量を測りましょう。
目分量で適当に与えていたり、ねだられる度に与えていると、肥満や病気を招きます。また、ある程度時間や回数も決めておくのも良いでしょう。
日々の小さな積み重ねである、食事は猫にとって大切な健康を守る事になるので、飼い主としてぜひ再確認してみて下さいね。
また、飼い主の好みで、キャットフードをコロコロと変えない様にしましょう。猫は変化に大変敏感です。体調の変化に伴いフードを変える時などは、徐々に混ぜながら変えるなど慎重に行いましょう。猫ってとてもデリケートで繊細なのです。
猫の耳を観察してみよう!耳は口ほどに物を言うのだ
猫を呼んでも、しらんふり!なんて誰にも経験がある事でしょう。聞こえて無いのかな?しかし、何度呼んでも全然振り向いてくれない!返事しなくても良いから、せめてリアクションが欲しい!と思った事はありませんか?
そんな時に、耳を観察して見て下さい!耳だけこちらを向いていたりしませんか?ちゃんと聞こえていて、耳だけこちらに傾けて、聞こうとしているのです。
また、しっぽなんかパタパタと振っていたら、ちゃんと分かってますよ~と猫なりのお返事なのです。人間からしたら、なんと言う!ずぼらなリアクションだと思ってしまいますが、それが猫なのです。
猫の聴力は、ずば抜けています。音の聞こえる範囲が人間の反応限界で言うと、20000ヘルツ位なのに対して、猫は実験によると最大で100000ヘルツを記録したそうです。ちなみに犬でも最大で65000ヘルツ位なので、いかに優れているか分かりますね。
また、音源の位置や距離も正確に突き止める事が出来ます。何かに反響して出た音でさえも、音源を突き止めるスピードや正確さは人間や犬を遥かに超える能力です。
猫は視力が悪い分、この聴力を最大限に生かして、獲物を捕り暮らして来たのでしょう。獲物がどこに隠れているか、すばやく聞きわけていたのでしょうね。アリが歩く音、蜘蛛が動く音も聞こえるそうですよ。
そんな、素晴らしい聴力を持つ耳ですが、実はこの耳をじっくり観察してみると、猫の心の動きが手に取る様に分かるのです。耳は口ほどに語ってしまいます。
では、猫の耳をじっくり観察してみましょう!猫の耳は左右それぞれ別の方向に動かす事が出来ます。巧みにその音を聞き取り、感じた気持ちをまた耳で表現してしまうのです。
通常、リラックスしている状態であれば、耳は前方を向いています。逆に耳が少し伏せている様子であったら、疑惑や不安がある証拠です。
また、怒りや恐怖が強い時は、耳を伏せて思い切り、後ろに引いています。そんな時は目も三角になって、牙も剥いて、シャーシャー威嚇しているので、耳だけ見ずとも、怒っているのが丸分かりなんですけどね。
そして、耳は沢山の筋肉から成り立っているので、微妙な動きが出来ます。ピクピクと痙攣させている様な動きが見られた場合は、欲求不満傾向にあるでしょう。
猫は寝ていても、このパラボラアンテナの様な耳を巧みに動かして、その音源を突き止め、それが何なのか、判断します。獲物なのか、大好きな飼い主の帰宅なのか?聞き取るのです。
何も見えない、天井の隅をジッと見つめて威嚇している時は私達に見えない様な小さな虫を見つけているのかもしれません。また、帰宅すると、ずっと待っていたかの様に、既に玄関先に来ていたと言う経験も多いのではないでしょうか?
数メートル先の飼い主の足音を巧みに聞き取っているのではないでしょうか、また、猫に隠れて、そっと缶詰を開けようと試みてもダッシュで駆けよられた経験はありませんか?
これだけ、耳が良い事が分かれば、納得ですよね。猫に隠れて音を出さない様に何かをするには不可能な様です。しかし、猫と言う動物は呼んでも来ないですし、気ままなものです。
私は愛猫を呼びよせる時は、茶碗の音を利用していました。ほぼ、100%に近い確率で呼びよせる事が出来ました。居候、茶碗の音で目を覚ますと言う所でしょうか。
こんなに素晴らしい聴力を何かに生かせない物かと思ってしまいますが、そこは猫の性格上、犬の様に人の為に何かするなんて思ってもみない事でしょうね。
猫のヒゲは素晴らしいレーダー!その秘密に迫ろう
猫の顔を良く観察してみると、顔中にヒゲの存在を確認する事が出来るでしょう。猫の絵を描くポイントはヒゲでもありますよね!
じっとそのヒゲを見ているとなんだかとても滑稽にも見えます。人間のヒゲは男性の象徴ですが、猫には雄も雌も関係なくヒゲがあります。
猫の顔中にあるヒゲの役割について、詳しく調べてみましょう。猫にとってヒゲとはとても大事な役割を担っている様です。猫のヒゲの秘密に迫ってみましょう!
まず、猫のヒゲは大まかに分けると、口の左右と頬、顎と目の上に生えています。まさに顔中、細かいヒゲだらけなのが分かります。
ヒゲは一定の長さより伸びず、ヒゲの毛根は液状の袋の中に浮いている様に存在しています。その毛根には神経や血管が集中してます。
ヒゲが何かに少しでも触れると、素早く反応し、状況を判断できるそうです。瞼との密接な繋がりもあるので、ヒゲに触れると素早く目を閉じて守ろうとします。
また、顔全体を囲む様に生えているヒゲは、猫が狭い所を素早く通れるかどうか、判断する為だとも言われています。獲物を追いかけて、小さな隙間に潜り込めるかどうか、瞬時に判断出来るのもこのヒゲのおかげの様です。
また、暗がりでも見える猫の目ですが、ヒゲも一役買っているのです。暗い所でも、空気の流れをヒゲで感知して、障害物を避けているとも考えられています。猫は、目で見えない部分をヒゲで補い、見分けているのです。
この感覚器官であるヒゲは、見えない空気の流れや、音波や湿度などを巧みに感じ取る事が出来ると言われていて、それを感じ取る事が出来る猫のヒゲは素晴らしいレーダーですね!
また、じっくりと観察してみると、猫の感情がヒゲに表れている事が分かるのです!どんな場面でどんなヒゲの動きが見られるのか、じっくり観察してみると!
寝ている時や静かにしている時は、ヒゲは下に大人しく下がっています。その反対に興味がある物が目の前にあったり、興奮している時はヒゲが上に跳ね上がった様にピンとなっています。
また、警戒している時やご機嫌斜めな時などは、ヒゲを前面に向けて注意を払っています。また、恐い時などはヒゲを頬にピタッと付けた感じで引っ込めています。
猫の顔が無表情に見えるのは間違いですね。これだけ、ヒゲに感情が表れてしまいますので、人で言えば顔に出てるよ!と突っ込まれる様に、ヒゲに出てるよ!と言いたくなりますね。
この様に猫にとって大切な、器官であるヒゲは決して粗末に扱わないであげて下さいね。引っ張って抜いたり、ましてや絶対に切ったりしないで下さい。
猫がヒゲを失うと、大切なレーダーを失い、暗闇で歩けなくなったり、障害物にぶつかったり、危険も伴います。猫によっては、ヒゲが生えるまで動けなくなる場合もあるそうです。
目隠しをしても、ヒゲの感覚で獲物を捕まえられると言うのに、ヒゲがなくなっただけで、こんなに不自由になってしまうなんて、猫のヒゲ恐るべしですね!
もちろん、大事なヒゲも抜けたり、折れたり、時には焦がしたりする事もありますが、病気で無い限りはまた、きちんと生え変わって来ますので、安心して下さい。
猫の顔いっぱいに、主張するそのヒゲは見ると、滑稽にも見えて来ますが、とても大事な器官だと言う事が分かりました。超能力の様な猫のヒゲをじっくり観察してみて下さいね。
高い所から落ちたってへっちゃら!猫が高い所を好む理由
猫はとても高い所が大好きです。高い場所があれば必ず登るでしょう。キャットタワーと言う遊び道具がある様に猫にとって高い場所は必要なのです。
どうして高い場所に登りたがるのでしょうか?それは野生の名残と言われています。猫の祖先は今とあまり大きさは変わらなかったので、小さな体では敵から狙われやすく、逃れる為や獲物を捕る為に木の上に登り、視野を広げていたのでしょう。
また、猫は大変優れたバランス感覚を備えています。回転運動を感知する三半規管と直線運動や重力などを感知する前庭と言う器官が他の動物よりも非常に発達しているのです。犬よりも車酔いしないとも言われています。
そして抜群のバランス感覚で、高い場所から落ちても正確に安定した着地をする事も出来ます。くるりと身をかわし、柔らかい肉球で衝撃を吸収する、その身体能力と構造は並はずれています。
しかし、例え高い場所が平気だからと言っても、ビルの3階の約15メートル程が限界ですので、実験をしたり、高層マンションのベランダなどから落ちない様に気を付けましょう。
また、最近は運動不足や栄養過多で肥満気味の猫も多いので、思わぬ怪我をする猫もいますので、要注意です。また、子猫はまだこの器官が未発達ゆえ、危険ですので、気を付けましょう。
この様に、高い場所が得意である猫の為に、家の中で高い場所を提供してあげる工夫が必要になりますが、猫にとっても、人間にとっても先ずは第一に安全でなくてはなりません。
安定した本棚や固定した食器棚などは猫も登りたがるでしょうが、登って欲しくない危険な場所は事前に登れない様な工夫が必要になります。
登って欲しくない場所があれば、乗れない様にスペースを作らない様にするか、登りにくく周りにステップを設けない様にしたりします。猫は本当に賢く、どこを踏み台にして登り降りするか見極めます。
さすが、単独習性、自己完結スタイルの猫ゆえ、状況判断はお得意なのです。また短期記憶力もずば抜けているので、一度覚えた居心地の良い場所は早々忘れません。
もしも、お気に入りの場所を奪ってしまったら、猫にもお断りを入れておきましょう。もう乗れるスペースが無いと分かれば、猫も諦めるでしょう。
また、高い場所は冬場などは温かい空気が上に行くので、猫にとってはとても快適な空間となります。ほのかに温かな空気が漂い、ポカポカしていて見晴らしが良ければ最高です!
登らせたくない場所を作るなら、ぜひ登っても良い場所も作ってあげて下さいね。猫は安全な場所とそうで無い場所をきちんと見極める事ができるのですから。
しかし、世の中には色々な性格の猫が存在するもので、たまにニュースなどでも見かけますが、鳥や虫を夢中で追いかけて、高い木に登ってしまい、自分で降りられなくなる猫もいます。
消防車の梯子で助けられたなんてニュースもたまに耳にしますね。登るのは得意でも、降りるのは苦手な猫もいるのですね。
猫は広い場所よりも、高低差のある場所があれば、室内でも十分に運動量と満足度を得られますので、ぜひ猫を飼う時は高い場所を用意してあげましょう。
また、若く元気な頃は良いのですが、歳と共に段々と足腰も弱り、高い場所へ登れなくなる事もあります。そんな時も飼い主として安全で快適な場所の工夫を忘れないであげて下さいね。
老猫への配慮として、ステップを作ってあげたり、昇り降りが楽になるような工夫が必要になってきます。猫も人も歳をとれば同じですが、猫は杖は使えませんので!
猫が快適に暮らす為の冬対策、夏対策で大切な心得
猫を完全室内飼いにするにあたり、猫が快適に過ごせる工夫を怠ってはなりません。猫は快適な場所を見つける名人ですが、その快適な場所を家の中に数ヵ所作ってあげなくてはなりません。
特に気を付けなければならないのは、夏と冬の季節です。留守番をさせる時などは細心の注意が必要です。では、夏と冬の季節に心がけたい対策をそれぞれにまとめてご紹介いたします!猫が快適に暮らせる工夫を考えてあげて下さいね。
先ずは夏の対策ですが、熱中症には十分に気を付けてあげましょう。猫の祖先は砂漠に暮らしていたので、高温には慣れている様ですが、現代の猫達はどうなのでしょうか?
日本の夏は、梅雨の時期なども含めて、湿度が高いので、猫にとってもとても辛いものになるでしょう。快適な温度や湿度を設定する為に、エアコンが、かかせません。
しかし、猫を飼った経験のある人なら分かると思いますが、猫はエアコンが苦手なのです。そして、扇風機の風も嫌いです。冷たい空気は下に行きますので、低い位置に居る猫達にとっては直撃なのです。
では、どの様な方法が最適なのでしょうか?エアコンを使用するなら、とても弱く、高めの温度設定にしましょう。又はドライ機能を使い湿度を下げましょう。
また、ワンルームでない限りは、猫が部屋を自由に行き来できる様にしてあげましょう。そして、温かく過ごせる様な場所とベッド、毛布などもエアコンの部屋に用意してあげましょう。
直射日光が入る窓は、カーテンを必ずしましょう。ついうっかり、カーテンを閉め忘れて外出してしまい、部屋の温度が上昇していた!なんて事が無い様に気を付けたいですね。
また、自然な冷気を好むので、ペット用のクールマットや大理石などをお気に入りの場所に置いてあげると、自然とそこに行き、暑さをしのぐ事もするでしょう。
また、水場を幾つか用意する事も大切です。万が一、猫がこぼしてしまい水分補給が出来ずに、脱水症状になってしまう事が無い様に、気を配ってあげて下さいね。
もしも、愛猫が熱中症になってしまった場合の処置も紹介しましょう。まず、猫がグッタリとしていて、体温が高く、息をハアハアと喘いでいたら、体と室内を先ずは冷やしましょう。
猫の平熱は38℃から39℃と言われていますが、耳や内股などを触り、明らかに高温状態を感じたら、とにかく体を冷やして、熱を下げます。
方法は、濡れたタオルで体を包んだり、脇の下や内股などを保冷材などで冷やすのも良いでしょう。しばらくしても改善が見られない場合や、意識が朦朧としていたり、目の縁や口の粘膜などが赤く腫れている様子ならば、迷わずに動物病院に連れて行きましょう!
次に冬の対策についてですが、冬はとにかく寒さ対策が一番です。乾燥に注意しながら、感染症にも気を付けたい季節です。乾燥するとウィルスも活発になりますので、猫の風邪なども気を付けたいですね。
エアコンやストーブも使用しながら快適な室温の設定が必要ですが、猫自身の体温で温まれるのがベストなので、ベッドを冬仕様にします。
冬用の毛布に変えたり、ハウスには布を被せるなどの工夫をします。また、好きな場所を選べる様に、温かいベッドは複数用意した方が良いでしょう。
温かさを作るには、湯たんぽやペット用のホットカーペットなどもありますが、気を付けたいのは低温火傷です。猫は毛で覆われていますので、皮膚の炎症に気付きにくいのです。
被毛が焦げていないか?皮膚が赤く腫れていないか、様子がおかしい時はチェックしましょう。万が一のひどい火傷には、濡れタオルや冷水で冷やしますが、自己判断で軟膏などは塗らずに、すぐに動物病院に連れて行きましょう。