魅力的な色白猫には要注意!その秘密とは?

色白は猫の世界でも、七難隠すのでしょうか?白いと言う事は、人間の世界ではとてもイメージが良い例えが多いのはご存知ですか?

黒猫と言うのは魔女のお使いやその昔、迫害を受けていた時代もあるほどですが、白い猫と言うのはことわざでも、なぜか縁起が良いとされています。

白猫が目の前を横切ると、幸運が3日続くとか、朝に白猫を見たら、その日はラッキーだとか、白猫の夢を見ると縁起が良いなど、国内外問わず縁起が良いと言われる白猫です。

そもそも、白い猫と言うのは昔から存在したのでしょうか?白い色はとても目立つので、敵に分かりやすく、野生で生存するのは難しかったのではないでしょうか?

その事から、白猫は珍しく、滅多に見かける事がなく、その希少性から出会うと幸運を導いてくれるという噂が広がっていったのではないでしょうか?

では、突然変異から白猫は誕生したのでしょうか?白い猫の遺伝子を調べると2つの種類があります。一つは一切の色素を持たずに生まれるアルビノと呼ばれるタイプの猫と、そうでない白色の優性遺伝子を持つタイプの猫です。

アルビノとは、猫以外の動物にも出る症状で、生まれつきメラニンが欠乏する遺伝子疾患であると言われます。特徴としては、皮膚や体毛が白く、瞳は無色なので、眼底の血液が透けて見える事によって赤く見えます。

優性遺伝子を持つタイプの猫はアルビノとは違い、優性遺伝子が毛色や模様の全てを抑え白い色に導くので、他の毛色や模様の遺伝子を持ちつつも白い色になってしまいます。

なので、他の色の遺伝子も持ち合わせているので、白い親猫からも別の色の猫も当然生まれて来ます。しかし、父猫母猫のどちらかが白い猫だと白い子猫の確率は高くなります。

絶対優性の白とまで呼ばれる遺伝子の強さから、自然界では生き抜きにくいけれど、白い猫は生まれてくるのですね。では、白い色の猫は通常のタイプの猫と健康的に差があるのでしょうか?

白い猫の特徴として、毛色が白いだけではなく、目の色のパターンに特徴が表れます。目の色のパターンは3種類で、青、黄色、両目の色が違うオッドアイと言う種類です。

実は、この青い目の猫は聴覚に障害が出やすいと言われています。それは色素を欠乏させるメラノサイトが内耳にも深く関わっている為、難聴になりやすいらしいのです。

青い目の猫の聴覚障害の確率は65%から85%とかなり高い確率の報告があります。また、両目の色が違うオッドアイでも、青い目の方の耳に障害が出やすいとも言われています。

毛色が白く、青い目の猫は聴覚に障害が無いか、注意してあげましょう。また、白い猫以外はあまり先天的に聴覚に障害が出る事は稀な様です。

更に、白い猫は皮膚が弱い事から、紫外線に注意するように言われますが、実際にはどうなのでしょうか?白い色は紫外線を通しやすいので、皮膚がんになりやすいとも言われています。また体の一部が白い猫もその部分だけ腫瘍の発症率が高くなるそうです。

日向ぼっこが大好きな猫が日光に当たれないのは、いささか可哀そうでありますが、注意が必要ですね。白い猫を飼っていたら、小まめに皮膚のチェックをしてあげましょう。

また、白い猫に多い病気として、腎臓病があげられます。確率として高いので、何事もなく健康な白い猫も沢山いるようです。白くて美しい猫は、やはり美人薄命なのでしょうか?