良薬は猫にも苦し!猫に上手に薬を飲ます方法とは

現代では、ペットに対する医療行為も当たり前の様になりつつあります。ペットに薬を飲ます場面も当然多くなりました。良薬は口に苦しと言ったものですが、今では薬も改良されて、苦く無く飲みやすく改良されています。

しかし、猫に薬を飲ます事自体はとても不自然な事なので、飲みやすい薬と言えども、当然猫は抵抗するでしょう。飼い主が大好きだった猫さえも、飼い主の心、猫知らずで、嫌われてしまう事もあります。

それくらい、猫に薬を飲ます事は困難なのです。しかし、投薬が必要な深刻な病気もありますので、飲ますべきか?否か?ここでは薬の善し悪しではなく、いかに上手に薬を飲ませるかその方法をご紹介致しましょう。

まず、薬を処方された場合、守りたい事を3つあげておきます。その1、薬を効かせるには回数や分量が大切なので、勝手な判断で増やす事の無い様にしましょう。副作用の心配もあります。

その2、決められた回数を守りましょう。きちんと飲み切る事で効き目があるのです。途中で止めても良い薬以外は最後まで飲み切りましょう。

その3、体調に変化を感じた時はすぐに、獣医師に相談しましょう。体質などによって稀に薬が原因で悪化する事も考えられます。観察は怠らずに!

これらの事を念頭に、では実際にどのような方法が良いか、知っていきましょう!まず、一番処方される事が多い錠剤ですが、いかに素早く飲ませるかがポイントになってきます。

躊躇していると、猫もどんどん警戒心を強めてしまい、不信感を募らせます。一瞬の内に何が起きたか分からない様な素早さで、飲ませてしまいましょう。

先ずは、猫をしっかりと抱え込むか、両太ももで抑え込むか、または他の人に手伝ってもらい、動かない様に固定します。そして、片手で猫の上あごを掴み口を開けさせます。そして、薬をなるべく奥の方に入れます。

舌のくぼみの辺りを目安としましょう。舌先では猫が吐きだしてしまう可能性が高いので、ポイントは奥です!そして、素早く口を閉じて、喉をさすってあげましょう。頭を上にしたまま、さすれば自然と飲み込んでくれます。

この強引とも言える作業は、優しく声を掛けつつも、手は緩めずにしっかりと押さえこむ感じで行いましょう。また、粉状の薬も同じ要領で行いますが、人も苦手な薬ゆえ、猫に飲ますのも少々テクニックが必要です。

少量の水に溶かして、スポイトなどで飲ませる方法があります。粉状の薬は失敗した時に散らばり無駄にしてしまう恐れがあります。水に溶かすと無駄なく、飲み込めるので、この方法をお勧めします。

また、餌に混ぜたり、ふりかけて食べさせる事も可能ですが、苦味が強い薬の場合には、その餌さえも食べない事も多いので、確実に全量飲ませるには、この強引な口開けで飲ませるのが確実です。

それでも、困難を伴う場合は、猫が好きな匂いのついた、ペースト状の補助食品に混ぜて、鼻に付けて舐めさせる方法もあります。

しかし、あれこれと試行錯誤している内に猫に逃げられ、抵抗されて信頼関係を失いかねませんので、一連の流れを素早く行うのが何よりの方法だと思います。

猫によっては、薬の袋を飼い主が出してだけでも、その様子を察知して隠れてしまいます。猫は本当に賢い動物でまさに知恵比べです。

薬嫌いの前に、飼い主嫌いにならない為にも、ぜひ心を鬼にして頑張って見て下さい。また、上手に飲み込ませる技として、鼻先をくすぐるのも良いでしょう。ムズムズした鼻先を舐めようとして舌を出した瞬間に、薬が喉の奥に落ちます。

猫にも飼い主にもストレスの無い、上手な薬の飲ませ方を習得して下さいね。健闘を祈ります!