猫も長寿の時代へ、猫の介護の心構えとは!

今や、ペットブームも全盛期!当然様々なペットのサービスも増え、ペットも人間同様に、長寿の時代となりました。

その為に、ペットの介護も当たり前の時代になりつつあります。大切な家族の老後はペットであっても、疎かに出来ません。

しかし、ある程度の心構えとゆとりがなければ、人間の介護同様に、共倒れになってしまう事も免れません。ペットを愛するあまりに、わが身を犠牲にする人達も増えてきています。

では、どういう気持ちを持ちながら、愛する猫の老後の介護に携われば良いのか、介護が快護になる様に、より良い方法を探る事が大切です。

愛猫の衰えは、人間よりもずっと目に見えて早く感じます。1年で4歳づつ歳を重ねる猫の老化は、つい2ヵ月ほどで、様子が激変するかの様に感じます。

先月までは出来たのに、1年前は飛び跳ねていてあんなに元気だったのに、などと言う事が普通に起こるのです。これは当たり前の事と受け止め介護の心構えを知りましょう。

まず、看病や介護は出来る限り、病院まかせにしない事です。猫にとっては普段と違う環境はとてもストレスに感じます。安心した自宅での普段と変わらない生活が一番なのです。

自宅で出来る範囲の看病と介護が出来る方法を考えましょう。気持ちも身体の負担も猫にとって一番少ない方法を選ぶとともに、飼い主にも負担にならない方法を選ばねばなりません。

その中で、飼い主が行う、看病や介護の方法に、経済的にも時間や気持ちのゆとり以上に負担になる医療行為や投薬などはどうなのでしょか?

どこまでの看病と介護が、猫と人間の双方にとって良いのか、よりよい着地点を探す事が重要です。これは人間の介護にも通用すると思います。

介護の仕方も考え方も100人居たら100通りある通り、人それぞれ、猫それぞれであって当たり前だと思いましょう。最大限自分が出来る範囲で構わないのです。

それには、大切な心構えが3つあります。具体的な看病や介護の方法ではなく状況判断力です。その3つをご紹介すると共に、心に留めておいて欲しいのです。

まず!その3つの心構えの前にとても大事な事があります。それは、いつか必ず死は訪れる事、どんなに手を尽くしても、それは免れる事ではないのです。

それを認識した上で、死なせないと言う事では無く、安らかに最後の時を迎えられる様に、苦痛が少ない手助けをしてあげると言う事ではないでしょうか?

その事を前提とした上で、3つの心構えを知っておきましょう。その1、手抜きを悪い事だと思わないで下さい。終りの無い介護に対して、常に全力で向き合う事は、困難です。

気が付けば、身も心もボロボロになっていたなんて事にもなり兼ねません。特に、一人で介護に向き合っている人が陥りやすいパターンです。手抜きは決して悪い事ではないのです。

心構えその2、看病や介護は独りで抱え込まない事です。頼れる家族や知人がいれば時には頼りましょう。また動物病院と密に連携する事で、負担も減るでしょう。決して独りで頑張りすぎない様にしましょう。

そして、3つめの心構えで大切な事は、自分の経済力の範囲で行いましょう。猫の看病や介護にかける費用の考え方は人それぞれです。

自分の経済力以上の費用をかけて、経済的に困窮する事にならない様にしましょう。自分の経済力もきちんと把握して、その範囲内で出来るだけの事をすれば良いのです。

以上、この3つの心構えが一番大事だと思います。看病や介護の仕方は様々ですが、心構えだけはこれに尽きるのではないでしょうか!

猫にとっても過度な看病や介護は苦しめる結果になるかもしれません。自己満足の介護だけにはならない様にしましょう。

老化からくる猫の病気を知っておきましょう

猫の寿命は人間よりも遥かに短く、7年をピークにその後は次第に老化が進みます。7年と言うと人間で換算すると44歳ほど、その後は1年で人間の4年に相当します。

なので、私達から見れば、たったの1年なのに、猫にとってはあっという間に歳を重ね、衰えが早く感じます。昨年までは元気だったのに、3ヵ月前までは元気だったのに、と言う具合です。

では、老化からくる猫がかかりやすい病気を幾つかご紹介します。少しでも当てはまる様子があったら、その病気を疑うのも良いかもしれません。知っておけば防げる事や対処方法も分かるので、安心でしょう。

老化から来る病気は、猫も人間も似たような症状である事はご存知ですか、代謝や免疫力が落ち、筋肉や骨、歯や脳など、衰えるのは一緒です。

飼い主がケアを手伝ってあげる事によって少しは改善や老化を遅らせる事も出来るかもしれません。例えば猫の歯ですが、猫は歯周病になりやすく、人間が与える餌によっては歯垢がたまりやすく、若い内からのケアが実はとても大切です。

歳を取ると、歯のみならず、口内炎も発症しやすく、よだれや口臭がきつくなることもあります。口の中が炎症していれば、食欲も落ちてしまうので、気を付けなければなりません。

また、全身の筋肉や骨、関節が人間と同じ様に弱ってきます。特に関節炎にかかりやすく、足を引きずったり、ジャンプが出来なくなったりします。

関節炎が始まると有効な治療法がなく、炎症や痛みを抑える注射や薬だけになってしまいます。一時的な対処方法に過ぎず、薬に頼っていては、薬さえ効かない日が来ることでしょう。

若い内から、バランスの取れた食事を心がけたり、シニア期にさしかかる頃にはサプリメントを与えたりの工夫しかありません。猫が関節炎を伴い、歩き辛そうにしていたら、部屋の中を工夫するなど、環境を整えてあげましょう。

また、胃腸なども弱る事から、便秘や排尿障害なども目立つ様になります。消化機能が年齢と共に落ちますし、運動量も減ることから便秘になりやすくなります。食事の工夫や、トイレの工夫が欠かせなくなるでしょう。

また、人間と同じ様な、脳の委縮から痴呆も始まります。単なる老化現象であれば良いのですが、食べる事に関心がなくなったり、トイレが出来なくなったりすると、他の疾患も併発している可能性があるので気を付けましょう。

そして、猫が歳を取ると、かなりの確率で発生するのが腎臓病です。目に見える症状は多飲多尿です。飼い猫がいつもと違う場所で水を多飲し始めたり、ニオイがあまり無いおしっこを多量にし始めたら、必ず疑って良い病気です。

腎臓病は血液検査からすぐに診断がつく病気なので、腎臓病と分かったら、食餌療法を続ければ病気の進行や症状を和らげる事が出来ます。手遅れになる前にぜひ、気付きたい病気です。

また、当然心臓の病気にもなりやすくなります。代表的な病気は心筋症と言って、心臓が肥大し、肺などにも水が溜まりやすくなります。

この病気は老化だけではなく、猫種による遺伝性のものやビタミン不足やウィルス感染なども原因の一つと考えられます。この病気になると、時々咳をする様になります。

肺などに水が溜まると、苦しそうな咳をするのです。くしゃみは自然現象に近いですが、この咳は見逃さない様にして下さい。あまりに続く様子ならば、一度レントゲンを撮り診断してもらいましょう。

実は、私の愛猫も20年と言う寿命の中で全て体験した症状と病気なのです。悔いが残らない事はありませんが、若い頃からのケアと、病気の早期発見で対処できる事を願います。

猫の体のケアをしながら健康チェックをしてみよう!

猫の体のケアは飼い主の大切な役目でもあります。人間と一緒に暮らす事を選ばざる負えない猫の為の最低限のマナーとなります。

野生で暮らす猫にとっては、問答無用な体のケアになるかもしれません。しかし、飼い猫なら仕方ない事が幾つかあります。

猫にとっては、少し苦痛な体のケアは飼い主が愛猫の健康をチェック出来る方法なので、ぜひ覚えて子猫時代から抵抗のない様に習慣づけしましょう。

猫に必要なケアは、シャンプーやブラッシング等の他に、爪切りや耳や目、歯などの細かいケアが必要です。

若い猫の内は、自分で行う範囲でキレイに保つ事が出来ますが、だんだん歳をとると、人間同様にケアが難しくなります。

飼い猫の場合、歳をとってからでは人間にケアをされる事がストレスになりますので、ぜひ若い内から慣れさせておく事が必要です。

では、代表的なこれだけは慣れさせておきたいケアを3つご紹介しましょう!ケアを行う時はなるべく、猫がリラックスしていて、ご機嫌な時を狙いましょう。

ケアその1、爪のケアです。猫の爪は大変鋭く、人間や同居猫、大切な家具やカーテン、カーペットへの被害などが深刻になる場合があります。

爪は猫にとって大事な部分でもありますので、猫にも人間にも適切である様に気を配りましょう。猫が安心する姿勢で爪切りします。

飼い主の膝の上に乗せて、後から抱え込む様にして座らせます。指先を軽くつまむと爪が出ますので、深爪しない様に爪の先を切ります。

爪の中には血管が通っていますので、血管の部分を切らない様に気を付けます。透けて見えるピンク色の部分が血管です。白い部分であれば切っても痛みが無く安全です。

高齢になると、爪の伸びすぎは肉球に刺さるなど、危険な事もあります。若い頃から慣れさせておくと、案外スムーズに切らせてくれます。

ケアその2、耳のケア。健康で若い猫は耳が汚れる事はほとんどありません。しかし、耳ダニなどが寄生する事もありますので、注意が必要です。

猫の耳は入口の部分がとても複雑になっていますので、見える部分だけを手入れするように心がけて下さい。深入りは厳禁です!

耳をめくって汚れが無いかチェックします。乾燥した様な黒い汚れがあると、耳ダニがいる可能性があります。あまりにひどい汚れの場合は一度病院で診察を受けましょう。

通常は乾いた綺麗な布で、拭き取ります。綿棒などを使う場合は汚れを奥に押し込まない様に注意しなければなりません。

洗浄液や専用のクリーナーなどもあるので、症状によっては使用してみるのも良いでしょう。しかし、つい夢中になり過ぎるのが耳掃除ですので、気を付けましょう。

ケアその3、目のケア。目のケアも猫は自身で顔を洗いますので、人間はあくまでフォローのケアを心がけます。目やにや涙をそのままにしておくと、目の周りが荒れて、炎症を起こします。

また、既に何かしらの病気にかかっていて目やにや涙がひどくなっている可能性もあります。小まめにチェックする事で、猫の体調を見極めましょう。

結膜炎が酷い場合は、クラミジア感染症と言う病気の疑いもあります。人にもうつる可能性がある感染症です。目の周りの汚れをふき取る事で予防にもなります。

また、ドライアイの様に目やにが乾いて目が開かない場合は人口涙液などの利用も必要になるかもしれません。猫の気をそらす様に声かけしながら一瞬で点眼出来る様にしましょう。

時間をかけて、手間取ってしまうと、猫の警戒心を強めるだけになってしまいます。これらの小まめな日頃のケアが猫の健康チェックになりますので、ぜひ飼い主が定期的に行ってあげて下さいね。

お別れの時が来たら、ペット霊園でのお葬式を考えてみる

以前にも、愛猫とのお別れの時を迎えたら、どう弔うか紹介しましたが、ここではペット霊園で弔う事を決めた飼い主さんへどの様な準備が必要か紹介しましょう。

家族同様に、過ごして来た可愛いペットとのお別れはとても辛いものです。それを乗り越える為にも、この様にペット霊園での葬儀は人間同様にステップを踏む事で、徐々にお別れの覚悟が出来て、気持ちを落ち着かせてくれる事でしょう。

自宅の近くにあるペット霊園を事前に比較検討して調べておくのが、スムーズでしょう。葬儀の形式もペット霊園でスタイルは様々です。家族で事前に話し合い、かけられる予算なども決めておきましょう。

また実際に利用した人からのアドバイスなどを受ける事もイメージしやすいものとなります。いざと言う時に家族間で揉めない為にも意見をまとめておきたいですね。

ペット霊園でのスタイルは基本的に、個別葬、合同葬、立ち合い葬などに分かれます。人間のお葬式の様に全てがセレモニースタイルでセットされている物もありますが、だいたいは火葬までの流れとなります。

その後、そのペット霊園での埋葬を考えているか、遺骨を持ち帰るかによってもセレモニースタイルも価格も変わってくるでしょう。

ここでは、基本的な違いについて説明します。まず、個別葬と呼ばれるスタイルは、個別に火葬し、個別に埋葬するか個別に遺骨を持ち帰る事を言います。

また、合同葬はほかのペット達と一緒にまとめて火葬されます。その為に個別に埋葬することも持ち帰る事も出来ませんので、そのペット霊園の合同供養塔などに埋葬されることになります。

また、ペット霊園まで出向かずとも、自宅まで訪問して火葬してくれるサービスもあります。一見すると何の車か分からない様なシンプルな火葬車があります。

人目に付かない駐車場や空き地がある場合、そこで火葬してくれます。煙も出ないハイテクな車なので、近所に分からず、家族で遺骨拾いまで出来るシステムです。

また、立ち合い葬などは、個別で火葬された後に、立ち合わせてくれ、遺骨拾いから僧侶の読経から焼香まで依頼する事も可能です。

ここまでくると人間の葬儀と変わらぬ手厚さに、何もそこまでしなくても良いだろうと言う意見と、そこまでしたい!と言う価値観は人それぞれですね。

価格の相場で言えば、猫の個体の大きさはそれほど変わらないので、個別葬で、平均3万円前後、合同葬では1万円から2万円の間、立ち合い葬まで望む場合はオプション価格でプラス5千円前後ではないでしょうか。

ペットの葬儀には人間と同じようなルールなど存在しません。この様な方法を選ぶのは、飼い主がいかに気持ちを落ち着かせて、愛猫を送り出す事が出来るか否かなのではないでしょうか?

そして、愛猫が亡くなったからと言って、慌ててペット霊園での火葬を行う前に、遺体を安置しお供えをしながら、最後のお別れの時間を十分にとるのも良い方法です。

この様な、セレモニーを通して、愛猫の死と向き合い、ペットロスにならない為にも区切りが必要です。ですから、常識とは?ルールとは?縁起とは?など考えずに弔ってあげるのが良いと思います。

いつまでも、遺骨を側に置き、悲しみ続けて苦しむのなら、早めに自然に還す事が望ましい場合もあるでしょう。悲しみから解かれる時間は人それぞれでしょう。

無理に立ち直る事を考えずに、自分にあった方法と時間をかけてあげましょう。飼い主が立ち直る事で、愛猫も安心して成仏できるのではないでしょうか?

シニア猫の健康回復の為のツボ押しマッサージ方法

健康促進や回復の為には、全身に流れる経絡に沿ってのマッサージや、ツボ刺激などが最善と言われています。猫の世界でもこの方法は大変有効です。

病気を直接治すと言う事は難しいけれど、シニア猫にとっては、副作用が無い、このツボ押しによる健康回復がとても有効でしょう。病気予防や、症状の改善など役に立つツボを効果別に幾つかご紹介したいと思います。

ツボは、笑いのツボ以外は人間も猫もほぼ、同じです。身体の仕組みが多少違う部分もありますが、人間にも猫にも同様に効くツボをぜひ覚えておきましょう。

まず、風邪の初期症状に効くツボ「風池(ふうち)」です。後頭部と首の付け根の辺りです。この部分をつまむ様にして刺激してあげましょう。

猫に頭痛が起きているかは不明ですが、頭痛や食欲不振などの風邪の初期症状のだるさにはとても有効なツボです。

そして、風邪に伴う様な、鼻水や鼻づまりに効く、「素髎(そりょう)」と言うツボです。鼻の付け根の部分をやさしく押してあげましょう。毛がある部分と無い部分の境目の辺りです。口呼吸をしているのを見つけたらぜひ試してあげて下さい。

また、お腹の調子を整えるツボをいくつか紹介しましょう。食欲をコントロールする「中脘(ちゅうかん)」と言うツボです。肥満などにも効果があり、胃を丈夫にします。

みぞおちとへその間の辺り、胃の上を「の」の字を描く様に軽く円をなぞる様にします。慣れてきたら大きく、力を少し加える様にツボ押しします。

また、下痢などに効果がある「尾尖(びせん)」と言うツボもあります。尻尾の先にあるので、片手で尻尾の付け根を押さえ、もう片方の手で尻尾の先端をつまみ、軽く引っ張る様にします。

尻尾は猫がとても警戒し、敏感に感じる部分なので、慎重に行って下さい。嫌がる様なら無理なツボ押しは禁物です。力加減に注意しましょう。

また、人間にも万能なツボの位置に「曲池(きょくち)」と言うツボがあります。猫にも様々な効果が期待できるツボです。胃腸の働きを整え全体を改善させる万能のツボです。

前足の肘の外側のくぼみにあたるツボです。肘を曲げた時に出来る骨を除いたくぼみの辺りです。実際に自分の肘で探してみると分かりやすいでしょう。

更に、人間にも猫にも有効なツボですが、ホルモンのバランスを整える、「三陰交(さんいんこう)」です。猫で言うと膝とかかとを結んだ線上で、アキレス腱の辺りをつまむ様にして揉みます。

ホルモンのバランスが整う事で、肥満やそれに関わる病気を防ぐ事が出来ます。人間のツボの位置は猫と多少位置がズレますので、ご注意を。

また、利尿効果に効く「腎兪(じんゆ)」のツボも覚えておきましょう。猫にはおしっこの病気なども多いので、有効です。

猫の腰のあたりの背骨の両脇です。挟み込む様にしてツボ押しします。腎臓の機能を高める事によって、利尿効果に繋がります。

また、骨盤のあたりの広い骨と背骨の境目の辺りにも「百会(ひょくえ)」と言うツボもおしっこの病気にとても効くので、優しく押します。

この部分も猫にとっては、とても敏感に感じる部分なので、慎重に優しく押しましょう。飼い主がつい夢中になりすぎると、猫に反撃されかねません。

いかがでしたか?ツボは体中の様々な場所に存在していて、全てを紹介するのは大変ですが、猫の健康回復にはぴったりのツボをいくつか紹介させて頂きました。

猫のご機嫌の良い時に、猫とのコミュニケーションも深めつつ、今日からぜひトライしてみて下さいね。猫がうっとり、満足して気持ち良さそうにし始めたら、効いている証拠ですよ。ぜひ、健康回復の為に習慣化してあげましょう。

猫も風邪をひくの?命に関わる猫風邪をあなどらないで!

風邪は万病の元と言いますが、猫だって同じなのです。その内治るだろう、風邪なんて!と甘くみてはなりません。悪化すると手遅れになる恐い病気なのです。

人間がかかる風邪と同じと思わないで下さい。猫の風邪の基本を知って、正しい予防と対策が出来る様にしましょう。猫の命を守るのは飼い主の大切な役目なのですから。

風邪とはウィルス感染によって発生し、伝染していく事は猫でも人間でも同じです。最初の目に見える症状としては、鼻や口の粘膜に炎症が起きます。

鼻水が出たり、鼻が詰まったり、くしゃみが出たりします。その内に熱を伴い、食欲が落ちて、元気がなくなっていきます。その症状は人間の風邪と同じ様に見えます。

しかし、人間に比べればとても小さな身体です。特に体力の無い子猫や高齢猫はとても危険です。持病のある猫であれば、合併症を起こしかねません。

わずかな症状が一瞬にして悪化してしまい手遅れになる事があります。物言わぬ動物ですので、飼い主が気が付いた時は症状が進んでいる可能性があります。

初期の症状では、先ほど述べた、くしゃみや鼻水です。透明な鼻水から膿の様な鼻水へ変化したり鼻が詰まって口呼吸になる事があります。

ニオイで食べ物を見極める猫は当然食事も進まなくなり、体力が落ちてしまうのです。これらの症状を伴う猫風邪には病名があるのでしょうか?

猫風邪と呼ばれる伝染性の呼吸器感染症は3つあり、「猫カリシウィルス感染症」「猫ウィルス性鼻気管炎」「クラミジア感染症」があります。いずれも、呼吸器系への症状が表れるので、通称猫風邪と呼ばれます。

感染ルートとしては、既に感染している猫を介して、鼻水や唾液、涙や目やになどに触れる事で感染します。風邪の元であるウィルスは一年中活動していますが、流行の時期はあります。

冬になると、ウィルスは活動しやすい時期となり、乾燥している事から粘膜への抵抗力も落ちます。寒さから体力も低下しがちなので、感染しやすい時期とも言えるでしょう。

では、これらの3つの猫風邪と特徴とも言える症状と原因、予防法を知っておきましょう。まず、猫ウィルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウィルスに感染すると発症します。

一度感染すると、保持し続けるキャリアと呼ばれる状態になる厄介な病気です。キャリアの猫に症状が出なくても、感染する可能性があります。

病名通り、つらい鼻風邪の状態となります。治療法は、炎症や痛みを和らげる投薬や悪化を防ぐ抗生物質の投与となります。

こられらのつらい症状になる前の予防法はワクチン接種が一番です。特に多頭飼いの場合や外に出掛ける猫には必ずワクチン接種を行いましょう。

次の病気は猫カリシウィルス感染症です。この病気もやはりウィルス感染が原因となります。もっとも目立つ特徴の一つに、口の周りや口腔内に口内炎が出来ます。

治療法は投薬の他に、口内炎で食事ができなくなった場合の栄養補給に点滴などの処置も必要になります。この病気もワクチンがあるので、予防法はワクチン接種となります。

最後にクラミジア感染症ですが、クラミジアとはウィルスと細菌の中間の微生物が原因で起こる病気です。目立つ症状は結膜炎です。

クラミジアには有効な抗生物質があります。ワクチンもあるので、治療や予防は可能ですが、このクラミジアだけは人間への感染が稀に起こる事もあるので、注意が必要です。

こららの風邪に感染させない為に日頃の管理はもちろんの事、飼い主が外で野良猫と接触して病原体を運ばない事なども挙げられます。

また、完治させないでおくと、後遺症が残ってしまう事もあります。風邪くらい大丈夫とあなどらない事が猫にはとても大事なのです。

野良猫を保護したらどうしたら良いの?

外をウロウロしている猫は全て野良猫なのでしょうか?もしも、野良猫を保護したら、あなたならどうしますか?先ずは野良猫についてじっくり考えてみましょう。

野良猫ってどこにでも見かけますよね。慣れている猫も慣れていない猫も、飼い猫だったり、そうではなかったり、きっと外に居る猫は様々な事情があるでしょう。

しかし、外で暮らす猫の問題は様々です。ゴミや庭を荒らしたり、家の周りをトイレに利用されたり、困っている人もいるのではないでしょうか?

野良猫と言うのは、野生の猫ではありません。猫と言う生き物は人間と寄り添って生き永らえてきた歴史が深く、今では、動物の自然淘汰のしくみからは外れていると考えられます。

もちろん、野良猫では厳しい環境下で長く生きられない猫も居るでしょうが、人間が暮らす街の片隅などで密かに寄り添って暮らしています。

中には、広々した公園などで、餌をもらって生きている猫もいるでしょう。しかし、最初から野良猫として生まれてきた子猫と何らかの事情で捨てられてしまった猫では生きる力が違います。

法律では動物愛護管理法で厳しい規制が設けられています。もしも遺棄するなどの行為が見つかった場合は50万円以下の罰金などが科せられます。

もちろん、虐待や劣悪な環境下での飼育や飼育能力を超えた多頭飼いなども規制対象にあたります。飼い主の見当たらない猫の捕獲は動物愛護センターなどで管理されて、最悪は殺処分と言う悲しい結末が待ちうけます。

不幸な猫を増やさない為に、ボランティア活動を通して里親を探したりする団体もあります。場所によっては地域猫として大事に世話をされている猫もいます。

しかし、野良猫や捨て猫が後を絶たない現状は昔も今もあまり変わっていない様子です。猫を飼っている世帯でも、保護猫を家族に迎え入れたと言う話はよく聞きます。

では、もしも?野良猫や捨て猫を保護したらあなたはどうしますか?現在もっとも多く動物愛護センターで保護されるのは子猫だそうです。幸いに新しい家族が見つかる猫もいますが、殺処分される子猫は後を絶ちません。

あなたが、子猫の野良猫を保護してしまった場合、どんな選択をしたら良いでしょうか?先ずは、自分が責任を持って生涯面倒をみる覚悟があるでしょうか?

自分自身が飼えない場合は、里親を見つける努力が出来るでしょうか?それまで面倒を見る事が出来るでしょうか?大切な小さな一つの命ですので、真剣に考えないとなりません。

現代は保健所や動物愛護センターへ持ち込むと、かなりの確率で、殺処分への道のりが近くなります。出来れば、里親募集サイトを利用したり、地域の保護猫ボランティアさんに相談して飼い主を見つけてあげましょう。

そんなこんなで、飼い主を見つける為に奔走していると、つい情が移り、飼う事を決めた!なんて人も多いかもしれません。では、野良猫を飼う!そんな決意表明をしたあなたへどんな事に気を付けなければならないか、ご紹介しましょう!

先ずは、健康をチェックをする為に動物病院で検査してもらいましょう。子猫の内に保護したら、ワクチン接種や避妊、去勢手術など、これから先、動物病院にお世話になる事が多くなります。

また、成猫の場合でも、避妊や去勢がされているか、ノミや寄生虫がいないか?また、何かしらの病気にかかっていないか、調べて貰うのが良いでしょう。

そして、環境の変化に戸惑っている内は長い目で静かに優しく見守ってあげて下さい。信頼関係は一日にして作り上げられるものではありません。焦らず気長に構えて下さい。小さな命を守る事を決めた勇気ある、あなたならきっと乗り越えられるでしょう。

災害が起きたら!その時、猫はどうしたら良いの?

近年、自然災害が多くなってきている日本ですが、皆さんは災害に対する危機感や事前の対策などは行っていますか?自らの緊急避難はもちろん、もしもペットを飼っていたらどうしたら良いのか考えておきたいですね。

いつどんな時でも、災害時のペットの緊急避難に素早く対応が出来る様にしておきましょう。日頃から想定し、準備をして置く事で慌てないで済むようにしたいですね。

まず、災害が起きた時は、思考回路がストップしてしまうでしょう。冷静な判断が出来ない状態であるかもしれません。しかし、どんな時も最初に実行する事は、避難です。

その際にペットを連れて行くか、どうか、迷っていてはなりません!とにもかくにも、絶対に一緒に避難させましょう。避難場所にペットを連れて行っても良いのか迷う事はありません。

災害の規模にもよると思いますが、家に置いて行った場合、後に立ち入り禁止区域などに指定された場合は、迎えに行くことが出来なくなる場合も考えられます。

避難所ではペットなどを連れて行っては非常識だと思う必要もありません。昨今では、遅くとも数日以内に地域の獣医師会や動物保護団体など、または自治体のボランティアなど、すぐに協力体勢が整い、受け入れをしてくれる時代です。

もしも、迷ったらとにかく一緒に避難する事だけを頭に入れておいて下さい。しかし、その前に普段からしておかなければならない事があります。

それは、普段からの適切なしつけと健康管理にあります。一時的に預けられる事になった場合に、狭いゲージなどの環境にも慣らしておく事が必要です。

健康管理に対しては、あらかじめの避妊、去勢手術をしておく事やワクチンの接種、寄生虫の駆除なども必要となります。

また、万が一はぐれてしまった場合を想定して、迷子札や鑑札などを付ける事や、外れてしまった場合なども考えて、皮下にマイクロチップなどを埋め込む方法もあります。

環境の変化はペットにとっても不安や恐怖心から混乱を起こしやすく、普段とは全く違う精神状態になるでしょう。その為のしつけは不可欠ですが、避難する際に最小限の準備が出来る様にしておきたいですね。

普段と変わらないお世話は無理にしても、最小限の世話が出来る為に用具を避難セットとして作っておきましょう。猫の避難セットで必要な物を幾つか紹介しましょう。

まず、運搬用のゲージです。このゲージは日頃から慣らしておくと良いでしょう。また、リードなども特別な時だけではなく、日頃から猫の目に触れさせて、嫌なイメージを与えない様に努めましょう。

そして、3日~5日位の食事も用意しておきましょう。特別療法などの食事が必要な猫はそれらの餌をストックしておくのが賢明です。猫は食べ慣れない食事などは、環境の変化で受け付けなくなる事が多いからです。

また、病気などを抱えている猫に関しては、病歴など、またワクチン接種歴、避妊、去勢手術などの有無を明記した健康手帳など用意しておきたいですね。一時的に預ける事になった場合にとても役立ちます。

そして、万が一逃げ出して行方不明になってしまった時などに、特徴が分かる写真なども持参しておくと良いでしょう。捜索する時に有効です。

その他、猫が普段から愛用している敷物やオモチャなど、猫が安心して落ち着ける道具があれば避難セットに忍ばせておきましょう。

この様な避難セットは、考えていても実際に災害に合った事がなければ、なかなか準備する気にならないと思います。しかし、起きてからでは間に合いません。

使わないで済む事が大前提です。使わない物を用意するなんてと思わず、用意する事で災害に合わないと思う位の気持ちで、準備しましょう。

ケンカ上等!猫にケンカのルールはあるの?

猫のケンカに遭遇した事はありますか?間違っても仲裁に入ろうなんて思わないで下さいね。猫は転嫁攻撃性があり、関係ない相手にも、やつあたりする事があります。

仲裁に入らなくとも、その場に出くわしただけなのに、やつあたり攻撃された!なんて事にもなり兼ねません。特に外に居る猫は野良猫かもしれませんし、病気を持っている可能性もあります。

人間にうつる病気も潜んでいますので、猫のケンカに出くわしたら、離れて見守るか、そっとその場を離れましょう。でも、どうして猫はケンカをするのでしょうか?

猫なりのケンカのルールはあるのでしょうか?どんなタイプの猫がケンカしやすくなるのでしょうか?今回は猫のケンカについて、調べてみました!

猫に限らず、動物の世界では、実はむやみな争い事は好みません。威嚇行動などは多分にあれど、取っ組み合いのケンカなどは、お互いの命に関わります。

激しいケンカになる前の、威嚇で決着を付ける事が多いのです。しかし、一度火が付けば、かなり激しさを伴うのが猫のケンカです。

では、ケンカしやすい猫とはどんな猫でしょうか、主にテリトリー意識が強い雄に見られます。去勢していない雄同士のケンカが多いでしょう。

雄猫は生後1年ほどで、発情期を迎えます。そうすると、テリトリーの奪い合いからケンカが多くなります。もちろん、雌猫をめぐってのケンカです。

縄張り争いや雌猫の奪い合い、生命を繋ぐ本能に他なりませんが、凄いエネルギーですね。全ての生物の中に潜む本能であり、宿命です。

遠慮し合っていたら、強い命が繋がっていかないのでしょう。しかし、去勢してしまうと、めっきりこの行動が抑えられてしまいます。

しかし、このテリトリーを守る事は、雄猫だけのものではなく、雌猫にも強くあります。そして、去勢や避妊をしている猫でもあるのです。

この時のケンカは、威嚇や軽い猫パンチほどで、激しいケンカには至らないでしょう。威嚇し合っている内に猫なりの審判が付き、弱いと感じた猫が引きさがっていきます。

猫がケンカを売っている時の姿は、人間から見ると、なかなか滑稽でもあります。全身の毛を逆立て、背を丸めてつま先立ちで大きく見せようとしています。

低い声で唸り合い、目を睨み合い、相手がどうにか引き下がってくれないかな?的な感じです。一喝すると言うよりも、ウーウーと唸り続けます。

実はそんなケンカの姿は寛大でもあるのです。争い事は嫌いだし、出来れば怪我したくなくて、引き下がってくれよ!あっち行って!的な感じなのではないでしょうか?

しかし、猫と言えど、するどい爪をもち牙をもつ動物です。その威力は爆発すると凄まじいものです。実は、人間だって大怪我してしまうほどです。

特に恐怖による猫の攻撃性は凄まじいです。人間や他の動物が限度を超えて近づこうとするならば、一瞬にしてその反撃行動に出ます。

今まで唸り声だけの威嚇だったのが、防衛姿勢から攻撃姿勢へと変わり、するどい爪で引き裂かれ、尖った牙で咬みついてくるのです。

あまりの速さと凄まじさから、私達人間でも逃げ切れず、怪我をしてしまいます。猫同士であっても、怪我は免れないでしょう。

もしも、あなたの家の猫が怪我をして帰ってきたら、その怪我の位置で、優性だったか、劣性だったか、判断する事が出来ます。

後ろ足や尻尾やお尻辺りに負傷があれば、逃げようとして怪我をしたとあれば、負けたケンカだったのでしょう。逆に顔などに怪我をしてきたなら、かなり優性でケンカをしてきた事が分かります。

いずれにしても、本来は深追いしないのがケンカのルールです。お互いの生命に関わるケンカはほどほどにと言いたいですね。

猫の食事のマナーについて考えてみよう

猫を飼った人なら、猫の食事のマナーについて考えた事はあるかもしれませんね。猫は自由気ままな生き物の代表みたいに思われていますが、実際はどうなのでしょうか?

人間から餌をもらう様になった、飼い猫でさえ、じつは野生の名残の特徴は垣間見えるのです。食事を通してその特徴が分かるかもしれません。

猫は狩猟動物なので、いつ獲物を捕れるかは分からないので、餌を隠しておく本能があります。その名残が飼い猫にも表れて、餌に砂をかける様なしぐさをする事があります。

逆に、飼い猫であるゆえに、いつでも美味しいご飯が貰えるので、ムラ食いをする様になる猫もいます。いつでも貰えるもん!と言う感じです。

野良猫に餌を与えた事がある人なら分かるかもしれませんが、ビックリするほど食べる猫がいます。次はいつ食べれるか分からないからなのかもしれません。

また、ついお皿から引き出して食べてしまう猫が居ます。お皿に乗せて食べる意識はないのでしょう。いちいち引きずり出して食べていては、周りが汚れてしまいます。

実は、猫に食事のマナーなんて無いも同然です!反対に食事のマナーを守らないとならないのは、飼い主の方かもしれません。

猫が食べやすい食器や餌を提供し、衛生的に安全に配慮する事が必要です。猫がいくら食べ散らかしても大丈夫な場所での餌の提供や、餌が腐りにくい環境での食事など、マナー配慮は飼い主の仕事なのです!

我が家の猫はマナーが悪いなんて、嘆いていた飼い主のあなたに問題があったなんて、ビックリ、がっかりしましたか?

では、猫の食事の提供のマナーについてしっかり学んでおきましょう!そこのずぼらな飼い主さん!あなたですよ!

猫が餌をより好みしてしまうのは、飼い主による餌の選び方に問題があるのかもしれません。先ずは、人間が食べている物は絶対に与えない様にしましょう。

塩分が強かったり、味が付いている物は良くありません。そんな物を好んで食べていては、猫用の餌が不味く感じる上に、病気になりやすくなります。

また、十分な水分を補給しないと、色々な場所で水を飲むようになってしまいます。人間のコップから、風呂場の床まで舐め兼ねません。こんな行為が見受けられたら、もしかしたら病気のサインかもしれません。

また、適切な量を与えていないと、可愛くおねだりすれば、すぐ貰えると学習し、際限なくおねだり攻撃が始まります。可愛いからと、ついほだされていると、肥満街道まっしぐらです。

また、飼い主の好みで餌を選ぶのもナンセンスです!私が猫だったらこんな食事が良いわ!なんて基準で選んではなりません。

猫に与えて良い物、悪い物をしっかり学んでおきましょう。また、猫の食器にも飼い主のセンスは不要です。可愛いからとか、オシャレだからと選んではならないのです!

食べやすさと衛生面での配慮など、あくまでも猫の立場になって選択あるのみです!猫は長いヒゲがあるのをお忘れなく!ヒゲがお皿にあたり、大切なセンサーである、ヒゲを汚してしまえば不快なのです。

ヒゲが当たらない、広めで浅い食器が使いやすいでしょう。また常に食べ残した餌を放置しない配慮も必要です。梅雨の時期など、餌が腐敗しやすい時期は要注意です!

飼い主のあなたは、愛猫の専属栄養管理士であり、専属のコックでもあるのです。全てを管理するフードコーディネーターです。

今まで、愛猫の食事のマナーについて、悩んでいた飼い主は肝に銘じて考え直しましょう!全てはあなた次第なのです!

猫の食事のマナーの悪さに嘆く前に、飼い主のあなたの食事の提供マナーを向上させましょう!