Monthly archives: 2月 2016

猫って草食?草を食べる理由と猫に危険な植物を知ろう

猫が好んで食べる草があります。猫は肉食なのに、なぜ?と疑問に思うかもしれませんが、これには深い訳があるのです。

猫は自らの舌で、毛繕いをして、身体を清潔に保っています。その為に、猫の舌は驚くほどザラザラしていて、まるでブラシの様な形状をしています。

猫に、ペロリと舐められて、その舌触りがあまりにザラっとしていて、ゾワっとした経験はありませんか?猫は自らの毛繕いの際に、知らず知らずに毛を飲み込んでいるので、お腹の中に毛玉が出来てしまいます。

その毛玉を定期的に吐き出しやすくする為に、猫は草を好んで食べると言う訳です。今では、猫草としてペットショップや園芸店で販売しています。

この猫草は、イネ科の麦の若葉ですが、この草を食べる事で刺激になり吐き出しやすくなると言われています。しかし、教えられた訳でもなく、大概の猫がこの猫草を見ると好んで食べるのは不思議な事ですね。

毛玉を吐き出す以外にも、便秘を防ぐ為や食感を楽しむ為とも言いますが、実はどれもハッキリとした根拠はありません。

しかし、毛玉と一緒にこの草が吐き出される様子を見れば、毛玉の吐き出しの為と言う説が一番当てはまるのではないでしょうか?

また、この猫草を好んで食べない猫もいるそうです。また、特に食べなくとも問題は無い様です。実際に猫の毛玉が詰まり、開腹手術をしたと言う話は身近では聞いた事がありません。

特に積極的に与える必要は無さそうですが、猫にこの草を見せるとほとんどの猫が好んで食べるので、猫のお楽しみの一つとして与えてあげるのは良い事でしょう。

しかし、草を食べるからと言って、むやみになんでも与える事は避けて下さいね。実は、猫にとって危険な植物は沢山存在しています。

特に、人間が好む観葉植物や花などの種類にそれは多く存在しています。猫を飼っている人ならば、その危険性が高い植物の存在を知っておきたいですね。

まず、観葉植物の代表格と言って良い、ポトスやツタが綺麗なアイビーなども大変危険です。ポトスは口にしてしまうと、口の中が腫れる事がありますし、アイビーは下痢や腹痛、皮膚炎が起こる事があります。

また、ユリ科の植物はとても危険です。ユリはもちろんの事、チューリップやスズラン、ヒヤシンス等がそれにあたります。野菜の中でもネギやニラ、玉ねぎなどもユリ科なので、これらの野菜も猫には危険です。

ユリに関しては葉っぱ一枚から花粉に至るまで、危険と言われていて、万が一誤って口にしてしまうと、呼吸困難や全身麻痺を起こすとまで言われています。

また、気軽に人が好む様な、シクラメンやポインセチアなども危ないそうです。猫に危険な植物はあげると実は切りがなく、700種類にも及ぶと言われています。

しかし、私の経験から言うと、あまり心配する必要も少ないかと思います。猫も自らが危険を起こす様な植物はむやみに口にはしないものです。

飼い主が過剰になる必要もなく、猫を飼っていた時にも、ユリもポインセチアもシクラメンもアイビーも普通に飾っていましたが、何も問題が起きませんでした。

野菜にしてもしかりだと思います。中毒を起こす様な大量摂取をしない限り、ねぎトロを少量口にした所で、すぐに死ぬような事はありません。

しかし、知ってしまった以上は気になるものですので、極力猫の目に触れない安全な所で鑑賞できる程度にしておくのも安心ですね。

外で暮らす猫の方がよっぽど、色々な植物にさらされながら、自分で選んで避けていると思うと、飼い猫もそれを見習うべきですね。過保護が一番危険な気もしますが。

良薬は猫にも苦し!猫に上手に薬を飲ます方法とは

現代では、ペットに対する医療行為も当たり前の様になりつつあります。ペットに薬を飲ます場面も当然多くなりました。良薬は口に苦しと言ったものですが、今では薬も改良されて、苦く無く飲みやすく改良されています。

しかし、猫に薬を飲ます事自体はとても不自然な事なので、飲みやすい薬と言えども、当然猫は抵抗するでしょう。飼い主が大好きだった猫さえも、飼い主の心、猫知らずで、嫌われてしまう事もあります。

それくらい、猫に薬を飲ます事は困難なのです。しかし、投薬が必要な深刻な病気もありますので、飲ますべきか?否か?ここでは薬の善し悪しではなく、いかに上手に薬を飲ませるかその方法をご紹介致しましょう。

まず、薬を処方された場合、守りたい事を3つあげておきます。その1、薬を効かせるには回数や分量が大切なので、勝手な判断で増やす事の無い様にしましょう。副作用の心配もあります。

その2、決められた回数を守りましょう。きちんと飲み切る事で効き目があるのです。途中で止めても良い薬以外は最後まで飲み切りましょう。

その3、体調に変化を感じた時はすぐに、獣医師に相談しましょう。体質などによって稀に薬が原因で悪化する事も考えられます。観察は怠らずに!

これらの事を念頭に、では実際にどのような方法が良いか、知っていきましょう!まず、一番処方される事が多い錠剤ですが、いかに素早く飲ませるかがポイントになってきます。

躊躇していると、猫もどんどん警戒心を強めてしまい、不信感を募らせます。一瞬の内に何が起きたか分からない様な素早さで、飲ませてしまいましょう。

先ずは、猫をしっかりと抱え込むか、両太ももで抑え込むか、または他の人に手伝ってもらい、動かない様に固定します。そして、片手で猫の上あごを掴み口を開けさせます。そして、薬をなるべく奥の方に入れます。

舌のくぼみの辺りを目安としましょう。舌先では猫が吐きだしてしまう可能性が高いので、ポイントは奥です!そして、素早く口を閉じて、喉をさすってあげましょう。頭を上にしたまま、さすれば自然と飲み込んでくれます。

この強引とも言える作業は、優しく声を掛けつつも、手は緩めずにしっかりと押さえこむ感じで行いましょう。また、粉状の薬も同じ要領で行いますが、人も苦手な薬ゆえ、猫に飲ますのも少々テクニックが必要です。

少量の水に溶かして、スポイトなどで飲ませる方法があります。粉状の薬は失敗した時に散らばり無駄にしてしまう恐れがあります。水に溶かすと無駄なく、飲み込めるので、この方法をお勧めします。

また、餌に混ぜたり、ふりかけて食べさせる事も可能ですが、苦味が強い薬の場合には、その餌さえも食べない事も多いので、確実に全量飲ませるには、この強引な口開けで飲ませるのが確実です。

それでも、困難を伴う場合は、猫が好きな匂いのついた、ペースト状の補助食品に混ぜて、鼻に付けて舐めさせる方法もあります。

しかし、あれこれと試行錯誤している内に猫に逃げられ、抵抗されて信頼関係を失いかねませんので、一連の流れを素早く行うのが何よりの方法だと思います。

猫によっては、薬の袋を飼い主が出してだけでも、その様子を察知して隠れてしまいます。猫は本当に賢い動物でまさに知恵比べです。

薬嫌いの前に、飼い主嫌いにならない為にも、ぜひ心を鬼にして頑張って見て下さい。また、上手に飲み込ませる技として、鼻先をくすぐるのも良いでしょう。ムズムズした鼻先を舐めようとして舌を出した瞬間に、薬が喉の奥に落ちます。

猫にも飼い主にもストレスの無い、上手な薬の飲ませ方を習得して下さいね。健闘を祈ります!

去勢や避妊は猫にとって本当に必要な事なのか考えてみよう

猫にとって去勢や避妊は必要な事なのか、飼い主の立場から、また地域猫と呼ばれる野良猫達も含めてこの事についてじっくりと考えてみましょう。

猫の繁殖能力は生後1年で成熟期を迎えて1年で3回から4回ほどの発情期を迎えます。それを単純に計算していけば、1匹の雌猫が1度に3匹の猫を生み続け、その半数が雌猫と仮定し、年に3回出産を重ねていたとすると、3年で200匹以上に増えてしまいます。

しかし、これは、一匹も亡くならない事を仮定した話ですので、実際はネズミ算の様に増える訳ではありません。野良猫と言う立場なら、過酷な環境で成長しない子猫も沢山いる事でしょう。

一昔前は、猫に去勢や避妊をさせる事が常識でない時代もありました。けれど、猫がむやみに増えなかったのは厳しい環境で自然に淘汰されていたからでしょう。

しかし、今では野良猫も、栄養価の高い餌をもらい、人間と寄り添う様に生きていけば野良猫も長生きし、増え続けてしまいます。

飼い猫であっても、今は平均寿命が15年と言われるほど長くなりましたので、去勢や避妊をさせないと病気や問題行動のリスクも高くなるのです。

こうして、飼い猫や地域猫を面倒みる立場からしたら、去勢や避妊は決して残酷な事ではないのです。より良くお互いが生きる為には大切な事なのです。

猫と言う動物は既に、人間にとってはペットであり、つまり家畜として共に暮らす立場にあります。自然界で生き抜く野生の猫もいますが、私達の周りにいる猫は既に何かしら、人間の生活範囲の中で暮らしています。

つまり、自然に生きる猫ではなくなって来ているのです。自然とはとても厳しく、過酷であり、その中で生き抜く為に人間は文明社会を作り生き抜いています。

その中で暮らす猫も、既に自然界の生き物ではないのかもしれません。そうなれば、やはり人の手によって去勢や避妊をさせる価値観を持ちながら模索していかなければならないのではないでしょうか?

とても難しい問題ですが、猫を飼い、責任を負う方法としては現代では一番最適な方法であると思います。実際に猫と共に暮らしてみると、去勢や避妊をした猫の方がぐっと飼いやすくなります。

年に3度も来る発情期の騒がしさや、喧嘩やマーキングなど、無我夢中で相手を探しまわり外に出て、交通事故に合う可能性もあります。また、病気のリスクも高まります。

猫の一生とは人間に比べとても短いのです。その短い人生の中でいかに沢山の子孫を残すか、去勢や避妊をしていない猫はとても私達が知る可愛いくゆったりとした動物ではないでしょう。

野生動物が子孫を残す為のエネルギーは私達の想像を超えるものです。飼い猫の発情期を経験した飼い主ならば分かる事でしょうが、早熟した雌猫なら生後4ヵ月で発情期が来ます。

まるで、猫が変わった様になるのです!それを見た飼い主はやはり避妊を決意する事でしょう。繁殖を考えていない場合は猫にとっても幸せな事なのかもしれません。

相手を求めて、外に出られない猫ならば尚更です。猫と共に幸せな暮らしを送る事は時代と共に変わってきているのです。その事を考えれば、決して不自然な事ではなく、必要な事である事が分かるでしょう。

去勢や避妊をさせる事で、病気のリスクも減り、健康で長生き出来るとも言われていますし、性格も断然穏やかになり、飼いやすくなるとも言われます。
あなたは、愛猫の去勢や避妊は反対ですか?賛成ですか?ぜひ、じっくりと考えて見て欲しいのです。

猫の爪とぎによる被害をいかに最小限に抑えられるか

猫の問題行動として、爪とぎをあげる人はきっと多い事でしょう。部屋を借りる時も、猫は爪を砥ぐので、お断り!と言われる事も実は多いのです。

猫の爪とぎは最強です!放任していたら、壁もカーテンも、カーペットもソファーもボロボロ街道まっしぐらです!では、その爪とぎを阻止する方法があるでしょうか?

しつけは不可能とまで言われている猫に爪とぎを、コントロールさせる事は可能でしょうか?そもそも、なんで?爪をとぐのでしょうか?

猫の爪の構造と、爪とぎの理由をこの際、ちゃんと学んでおきましょう!快適で綺麗な住環境をキープしながら、可愛い猫と暮らす為ですから!

先ずは、猫の爪の構造から見てみましょう!猫の爪はとても鋭利で、しかも出したり引っ込めたりと自由自在です。爪は幾重にも重なった構造をしています。一番内側には神経と血管が通っています。

この幾重にも重なった構造は、古い爪が上から順に剥がれていきますので、爪がポロリと脱皮した様になります。この様な構造から、猫は常に爪とぎをして、古い爪を落として、新しい爪にしているのです。

狩りに大切な爪のケアをしている訳ですから、爪とぎは悪さではなくて、自然な行為なのです。また、爪を砥ぐ場所ですが、縄張りを主張しているとも言われています。猫も爪痕を残したいのでしょうか?

爪とぎには、常に爪を良い状態に保つ為と、縄張りを主張する2つの意味が考えられる事が分かりました。では、この事を理解した上で、爪とぎの被害を食い止める方法を考えてみましょう。

先ずは、常日頃の猫の爪のお手入れです。猫の爪は非常に鋭利なので、引っ掻かれると、鋭いナイフですっぱりと裂かれた傷になります。

鋭利な爪は大変、危険ですし、大事な家の柱や家具、その他の物を傷付けてしまうので、爪の先端だけは切り落としておきましょう。猫の爪切りは小さい頃から慣らしていると、とても簡単です。

爪は良く見ると、血管は透けて見えますので、この血管を傷つけない様に先端部分だけをカットします。専用の爪切りもありますが、慣れれば人用の爪切りでも簡単に切れます。

次に、爪とぎの場所です。爪とぎを止めさせると言う意識では無く、爪とぎを思う存分にしても良い場所を覚えさせると言うのが大事です。

猫にとっては、生理現象ですので、止めさせると言う考え方自体がそもそも違ってきます。いかに、その本能を満たしてあげ、気持ちの良い爪とぎをさせてあげられるかに、かかってきます。

猫の爪とぎには幾つか特徴があります。まず、同じ場所でする事です。そして、目立つ場所や物に対して行い、その素材や材質にも特徴があります。

これらの事から、猫の為に最善な爪とぎ場所と材質を目立つ場所に置いてあげるのが先決です。これらを満たしてあげると、やたらめったらと色々な場所で爪をとぐ事はありません。

しかし、猫の好みも様々でしょうから、飼い主が最適な爪とぎを提供できなければ問題行動は続きますので、ぜひ根気強く、愛猫の爪とぎを探してあげて下さいね。

それでも、どうしても、解決しない場合には、爪とぎを始めたら、こちらから爪とぎを誘導してあげましょう。最適な爪とぎを提案してもらえれば、こちらの方が快適だと覚えてくれるでしょう。

やはり、根気と努力が飼い主に求められますが、家をボロボロにされるよりマシでしょう。他には、爪とぎに好物の、またたびのニオイを付けて誘導したりするのも効果があります。

爪とぎは辞めさせるのではなく、いかに気持ち良くさせてあげられる場所を作ってあげるかが最大のポイントですね。猫の気持ちになって考えてあげたいですね。

猫に沢山囲まれて暮らしたい!多頭飼いのコツとは

猫に沢山囲まれて、暮らしてみたいと思う方もいらっしゃる事でしょう。また、保護猫を面倒見ている内に増えてしまったと言う人も居るかもしれません。

猫は単独を好む動物なので、多頭飼いをするには、向いているのでしょうか?また、沢山の仲間と仲良く暮らす事が出来るのでしょうか?

そもそも猫はテリトリーを大事にする動物ですから、自分の安心するテリトリーを確保出来ないと、ストレスを強く感じます。テリトリーを主張する為の、問題行動や喧嘩、または病気など、様々な事を想定しておかなければならないでしょう。

猫の数だけ問題も起こりますし、まずはそれだけの覚悟が一番大事になりますね。では?どんな事に注意し工夫をしたら、沢山の猫と楽しく暮らせるのか?多頭飼いを成功させるコツをいくつかご紹介していきましょう。

まずは、猫の場合は縦にテリトリーになる場所を用意してあげたいですね。広い部屋で十分ではなく、縦に寝床や居場所があれば、他の猫が視界に入る事も少なくて済みます。

また、ニオイに敏感な猫は、トイレも縄張り主張の一つになりますので、トイレも一つでは無く、頭数を配慮して考えてあげましょう。

トイレの場合は猫の健康管理もありますので、体調の変化を見極める点でも、一つと言うのは無理があります。ぜひ、スペースの事もありますが、幾つかトイレの場所を作りましょう。

また餌に関しては他の猫に邪魔をされない様に、きちんと各猫が食べれる工夫も必要です。各猫に一つずつ餌入れを用意し、その猫のペースで食べれるようにしてあげましょう。

ざっと、多頭飼いに必要な環境を考えてみたものの、実際には猫を次から次へと迎えると言うことには慎重にならなければなりません。

猫の性格によって、他の仲間と何も問題なく過ごせるタイプと、全く受け付けないタイプの猫も居ます。去勢や避妊をしている猫や、同じ年代の猫、雄同士、雌同士、など相性も見極めなければなりません。

また、育ってきた社会環境などからも、考慮しなければなりません。猫は社会化を身につける時期がとても早いので、生後まもない時期に他の仲間と触れ合っていれば問題なく、他を受け入れる事ができます。

そして、早期に避妊や去勢をしている若い猫も比較的、他の仲間と馴染みやすいとも言われます。また兄弟猫も相性が良く多頭飼いに向きます。

しかし、老猫と子猫と言うのは相性が悪い一例ですね。遊びたい子猫と、静かにしたい老猫ではお互いがストレスになり兼ねません。

先住猫が老猫で、子猫を迎えたいと言う、飼い主の陥りがちなパターンは多く見られがちですが、老猫のストレスを増やす事の無い様に先ずは心しましょう。

多頭飼いは、猫の数だけこの様な関係性が多くなりますので、これらの相性を見極める為に、個々の性格や特性をしっかりと見定めてからにしましょう。

平和な多頭飼いが出来れば、猫それぞれの、性格の違いや特徴などが見れて、観察するだけでもとても楽しく、また幸せな気持ちになる事、間違いないでしょう。

しかし、しっかりと見極めていかないとならない事を頭に入れておきましょう。多頭飼いをするスペースや世話をする時間や、経費、それぞれの猫をしっかりと観察する気持ち、全てに余裕がなければ決して出来ない事です。

安易な多頭飼いにならない様に、幸せな大家族を目指して下さいね。猫の特徴を見極めれば、決して無理ではありません。その上で、快適な環境作りを工夫していきましょう。

猫のコミュニケーション術はボディランゲージにあった!

人間同士のコミュニケーションの方法は言語を使う方法が一番多い方法であるのに対して、猫同士はお喋りでコミュニケーションを取るのでしょうか?

猫を良く観察してみると、良く鳴く猫とほとんど鳴かない猫がいる事に気付きます。人間が声を掛けた時に返事をする猫と、目をちらりと合わせて無視する猫と様々です。

猫同士は実は、あまり声を発してコミュニケーションを取っていないようです。猫同士で声を出し合っている時は喧嘩の時の威嚇によるものか母猫が子猫を誘導する時位なのです。

猫が可愛い声で鳴くのは、実は人間に対しての甘えや要求の為なのです。子猫の時に母猫に世話や不安を、鳴いて知らせていた名残を、鳴いて人間に対しても知らせているのです。

人間に対しては、鳴いてコミュニケーションを取ろうとしますが、では?猫同士はどうやってコミュニケーションを取っているのでしょうか?

猫の本質は、単独行動であるので、あまり目立つコミュニケーションを必要としないのかもしれません。人間から見れば、それがコミュニケーションなの?とびっくりする様な小さなボディランゲージが実はコミュニケーションだったりします。

では、どんなボディランゲージがコミュニケーションとして猫が使っているか更によく観察してみましょう!これを知ったらあなたも猫とより深い関係性が築けるかもしれませんよ!

まず、猫同士の挨拶は仲良しの猫ならば、鼻をくっつけあってニオイを嗅ぎ合い、情報交換します。そして、体をすり寄せあい、時にはしっぽを絡ませる様に挨拶をします。

猫同士では決して目を見つめ合うような事はしません。目を合わせる事は敵意の表れとなり、いわゆるガンを付ける事になってしまいます。

しかし、飼い猫に関しては飼い主とジッと目を見つめあって親愛の眼差しを送ってくる事もあります。信頼関係があるからこそなのですが、初対面の猫に関しては決して目を見つめない様に心がけましょう。勘違いされてしまうかもしれません。

もしも、仲良くしたい猫が居れば、目があったらそっと目をそらすか、ゆっくりと目を閉じながら、瞬きをすると良いでしょう。敵意を持っていないと言うボディランゲージになります。

また、猫のボディランゲージと言うのは実は伝えたいからではなくて、気持ちが自然に表れてしまうものなのです。自分の今の状態を示す事で、相手が察し、コミュニケーションが取れるのです。

では、その気持ちが表れてしまうのはどんな部位でしょうか?まず、目ですね。先ほど触れた様に、敵意がなければジッと見つめない事です。

目を細めていたり、閉じているのは安心し、リラックスしている状況です。逆に瞳孔が開くほど大きく目を見開いている時は、興奮しているか警戒している時でしょう。

さらに、耳や尻尾やヒゲにも如実にその気持ちが表れます。嬉しい時や楽しい時は耳も尻尾もヒゲもピンと立っていますが、恐怖や不安があれば耳も尻尾もヒゲも下に折れ曲がってしまいます。

特に尻尾に関しては観察していると、本当に様々なバリエーションがあります。付け根から大きくバタバタと振っていれば、不満がある事を示し、ゆっくりと動かしている時は安心感を持っています。

また、ピンと立てて小刻みに震えている時は嬉しくてたまらない表現なのです。この様々なバリエーションは飼い主がぜひ、日頃から観察して愛猫とのコミュニケーションに活かして欲しいですね。

愛猫が飼い主だけに伝える特別なボディランゲージがあるかもしれませんよ!?

猫の美人コンテスト?キャットショーを観に行こう!

キャットショーとは?血統猫と言われる特徴のある種の保存と発展を守るキャットクラブによる、猫の美しさを品評するショーの事です。世界中で年間400以上ものキャットショーが開催されています。

キャットショーと言うと、少し敷居が高く感じますが、実は一般の人も無料で見学が出来ます。キャットクラブのウェブサイトをチェックすると毎週各地で開催されています。

キャットショーでは、普段見られない、美しい猫や珍しい猫を見るチャンスでもあります。キャットショーへの知識を持って見学すると楽しさも倍増する事でしょう。

しかし、動物愛護の精神で見ると、このキャットショーとはどんなものなのでしょうか?血統を守り代々その特徴を受け継ぎ繁殖させる行為は一見すると、人間の身勝手な行為の様に思われがちです。

しかし、純粋に血筋をたどり確認し、変わった猫やユニークな猫の特徴を守り保存させていく事はとても重要な事だと思うと、決して動物愛護から外れるものとも思えません。

このキャットショーへの出陳者は実はほとんど趣味で出陳している人が多いそうです。生業でないからこそ、妥協を許さずに美しい血統猫の繁殖をし守っていけるのではないでしょうか。

世界最大のキャットクラブ、The Cat Fanciers’ Association、頭文字を取り、略してCFAは血統猫の世界最大である権威ある登録団体です。

1906年にアメリカで設立されてから、血統猫を守る事の他に猫と人間とのコミュニケーションを深める事にも力を入れているそうです。

日本では、45年前からキャットショーが開催される様になりました。CFAが公認している、血統猫は現在38種ほど認可されているそうです。

このCFAが主催しているキャットショーへ出向くと、様々な猫を見れる他にも、様々な情報も得られます。コミュニケーションの場として大いに活用できますね。

また、アンバサダープログラムと言うものがあり、Question Ask Me!と言うバッジを付けた出陳者に質問すると快く説明をしてくれるシステムがあります。血統書に関する知識やショーの見方などを聞く事ができ、一層キャットショーが身近に感じるかもしれませんね。

しかし、誰でも見学出来るのですが、守らなければならないマナーやルールがあり、事前に頭に入れておきましょう。

まず、子供連れの場合は十分に注意して下さい。出陳者とその猫はとても緊張しているので、会場内で、はしゃいだり、走り回ったり、泣きわめく事の無い様にしましょう。

そして、審査員に対してもむやみに質問しない様にしましょう。質問があれば、先ほど説明したアンバサダープログラムを利用しましょう。

そして、猫が入っているゲージにカバーが掛けている場合は決して覗いたり、叩いたり、手を入れたりしないようにしましょう。

そして、触る事も禁止です。これは健康上の問題から、万が一他の猫を触り感染症の媒介役にならない為です。またショーの為に念入りに手入れされた毛並みを台無しにしない為でもあります。

また、写真などもオーナーに声をかけて許可を得てからにしましょう。ショーの参加で緊張しているかもしれません、適切なタイミングと礼儀は忘れない様にしたいものですね。

マナーを心得た所で、いざ審査の見学ですが、この審査基準はなかなか一般的に理解するのは難しい様ですが、淡々と審査は行われ、ナンバーがついているゲージに審査が終わると各色のリボンが与えられ、ポイントが付き順位が決まります。

猫好きなら興奮する事間違いなしのキャットショーですが、はしゃぎすぎずに静かに見守る事を心がけて、ぜひ見学に行ってみましょう!

猫の手も借りたい!猫の付くことわざを探してみよう

猫が付くことわざは、実に沢山あります。猫が昔からいかに私達の生活に深く寄り添い、暮らして来たのかが、良く分かると言う事でしょう。その昔、猫はどの様な存在として見られてきたのか、ことわざから覗いてみませんか?

今でも、普通に良く使われる、ことわざから、あまり聞き慣れないことわざまで、猫の付くものを色々と探してみました!

まず、今でも良く耳にする、ことわざをざっと挙げてみましょう!

「猫の手も借りたい」非常に忙しくて、どんな手伝いでも欲しい事。

「借りてきた猫」いつもと違い、おとなしくしている事。

「猫に小判」人間には貴重な物でも、価値の分からない猫にはなんの意味も持たない事。

「猫も杓子も」誰もかれも、どいつもこいつもの意味。

「猫を被る」見かけは大人しくして、本性を隠している例えの事。

「猫の目のよう」物事がめまぐるしく変わる事。

「猫の額」土地などが非常に狭い例えの事。

ほんの少し挙げただけですが、猫のつくことわざは、何だかあまり良い意味での例えが少ない感じがします。なぜでしょうか?昔は猫に対するイメージがあまり良くなかったのでしょうか?

では、あまり普段聞かない、猫のつくことわざを探してみましょう。こんな、ことわざがあったのか!とちょっと驚くかもしれません。

「猫が肥えれば、鰹節が痩せる」一方が良ければ、他が悪くなる例えの事。

「鳴かぬ猫は鼠を捕る」口数が少ない者ほど、実行力が高いと言う例え。

「たくらだ猫の隣歩き」近所の鼠を遊びながら捕るくせに、我が家の鼠を捕らない事から、他の家の用事ばかりして、我が家の用事をしない事。

「猫の子の貰いがけ、嫁の取りがけ」猫の子も、嫁も最初だけ可愛がられる事から、何でも最初だけは大切にされるが、いずれは粗末に扱われると言う意味。

最近では滅多に聞かないことわざですが、意味はなるほど!と思う物ばかりですね。でも、やはり良い意味合いでは無いのが気になる所です。では、海外では、猫のつくことわざがあるか探してみましょう!

英語圏のことわざより「猫でも王様が見られる」卑しい身分の人でも、相当の権利があると言う事。

中国のことわざより「猫が鼠の為に泣く」冷酷で残忍な物が、うわべだけ慈悲深く装い見せる事。

フランスのことわざより「全ての猫を魔法使いだと思ってはならぬ」一部だけを見て、全部がそうだと思わぬ事。

ロシアのことわざより「彼らの間を黒猫が走り抜けた」彼らが仲たがいしたと言う意味。

インドのことわざより「鼠70匹食べて、猫は出掛ける巡礼に」さんざん悪行をして、そしらぬ顔で善人ぶる事。

世界のことわざを見ても、やはり猫の地位が低いなと感じますね。信頼されていないと言うか、マイペースと言うか、猫の本能と特徴を良く例えていると思います。

古人の猫に対するイメージと言うのは、やはり世界共通あまり良いイメージでなかったのでしょうか?

しかし冒頭でも触れましたが、数え切れないほどに、猫のつくことわざが存在しているのは、猫がいかに人と身近な存在で暮らしていたかが分かりますね。

身近であったからこそ、愛されて数々のことわざが生まれたと思います。そして、現代では猫の地位も上がり、可愛がられ、注目される事が多くなりました。そんな猫を愛する様な新しいことわざが生まれてもおかしくないですよね。

犬より物覚えが悪いと思われる理由は?猫の言い分も聞こう

犬と猫は何かと比べられる存在ですね。ペットの代表格でもあり、その性質はまるで違う為に比べるのもどうかと思いますが、やはりついと言う所でしょうか?

一見すると、犬は従順ですし、警察犬や盲導犬、介助犬など、人の世界では役に立つポジションに就いている事が多いので、当然猫よりも賢い動物だと思われています。

では、犬よりも本当に猫は物覚えが悪くて、犬よりも劣っているのでしょうか?それぞれの性質と特徴を理解しながら、その理由を掘り下げて行きたいと思います。

犬はそもそも、群れ社会の動物です。よって、リーダーによって統率され、縦一列に序列が決まっているのです。リーダーである飼い主の命令を聞き、従い認められる事が喜びであり、本能でもあるのです。それを利用して躾ける事で、犬はとても利口で賢いと思われるのではないでしょうか?

反対に猫は、単独生活の動物ゆえに、全くそういう発想が無く、飼い主に褒められたいとか認められたいから、言う事を聞こうとは思わないのではないでしょうか?決定的な習性と本能の違いがあるのに、賢いか否かを問われるのは可哀そうですね。

猫は覚えが悪い訳ではなく、どうやら覚える内容が違うだけの様です。誰が餌をくれるのか?安全な寝場所や人や物は?生きる為に必要なものはきちんと記憶しています。自分が第一であるだけで、他者との関係はテイク&テイクなのではないでしょうか?

一見すると、我儘で自分本位の様に見受けられますが、先祖代々、野生で生活してきた頃からの習性と名残であるので、仕方のない事ですね。実際に猫と犬を両方飼った事のある人の話では、生き抜く為の知恵や賢さは犬よりも遥かに優っていると言う話を聞きます。

もちろん、猫の中にも物覚えが良い猫と、悪い猫もいる様ですが、往々にして猫の行動はなかなか賢く、目を見張る物があります。美味しいご飯がしまってある場所や、どうしたらこの扉を開ける事が可能なのか?実際に自分で行う猫と、もっと上をいく猫は人を召使の様にあしらいます。

猫に夢中の飼い主は、猫に躾けられているとも知らずに、猫に従順です。まるで、犬の様ですね。人間も犬社会とは違いますが、同じく社会性を持つ生き物なので、つい従ってしまうのでしょうか?

犬は上下関係を明確にしておかないと、飼い主を馬鹿にしたり、家族に咬みついたりする事もありますので、注意も必要です。その為の厳しいしつけも必要になるので、可哀そうな気もしてしまいますが、それが本能であり特質ですので、必要な事になります。

逆に猫は、その場その場で自分の利益になる人を見分けますので、決してこちらが上位を主張せずとも知らんぷりしているだけで、攻撃してきたり、はむかう事もありません。その場での猫可愛がりが通じるのです。

では、今度は科学的な分野から見てみましょう。脳化指数とはご存知ですか?これは体重と脳の重さで測る値から、賢さを比較する指数です。

脳化指数=脳の重量÷体重の2分の3乗と言う式になります。人間が一番高くて0.89、猿は0.25、犬0.14、猫0.12となります。ここで見ると犬が多少優っていますね。

しかし、脳の重さだけでは賢さを比べるには不十分です。では脳の中身に迫ってみましょう。ニューロンと呼ばれる情報処理と伝達を司る脳の中の神経細胞ですが、これが犬よりも猫の方が倍以上多いのです。

先に述べた通り、猫は単独で生きる動物ゆえに、誰にも教わらずに生きる知恵と行動を身につけています。自分で考えて行動する辺りは犬よりも賢いのではないでしょうか?

どちらがより賢いかなどは関係ないのですが、猫の賢さもぜひ知って貰いたいと言う事でした。

猫の病気は人に感染するの?その逆は?気になる疑問を解消

猫の病気は人に感染する事があるのでしょうか?実は、病原体などが共通しているものがありますが、基本的にはうつらないのです。

しかし、猫を介して人にうつる幾つかの感染症がある事は否めませんので、どんな感染症があるのか、またその予防対策などをご紹介致しましょう。

私達はつい可愛いあまり、猫に対して過剰なスキンシップをしてしまいがちです。ニオイをかいだり、キスしたり、ご飯をねだられて自分の箸でご飯をお裾分けなんてつい、日常でやってしまいそうな行為ですね。

猫の病気の中で、猫にも人にも感染して発症する病気と、猫は無症状なのに、人には発症する病気があります。どんな病気があるでしょうか?

まず、猫にも人にも深刻な症状が出る病気ですが、クラミジア感染症です。猫には風邪の様な症状が出ます。くしゃみや鼻水、また結膜炎の症状も伴います。

人には性病として良く知られていますが、咽頭への感染もあるので、注意が必要です。薬によって完治出来る病気なので心配はありません。

また、白癬と呼ばれる皮膚病の一種ですが、猫にも人にも感染し、発症します。猫の症状は毛が抜けて皮膚が赤くなったりします。人への感染は大半が無症状の事が多いらしいですが、免疫力が低い状態だと痒みとフケが多くなります。

そして、猫が感染してもあまり症状が出ず、人への感染発症が深刻なものがあります。パスツレラ症と言い、ほとんどの猫の口や爪の中にいる細菌が原因となるようです。

咬みつき、引っ掻きにより起こる感染症で、傷口が炎症したり、中には気道感染し風邪の様な症状から肺炎などを起こす事も稀にあるそうです。

同じく、咬みつきや引っ掻きが主な原因とされる、猫ひっかき病と呼ばれる感染症がありますが、ノミを媒介してうつる事もあります。

いずれも、咬みつかれたり、引っ掻かれたりした場合は消毒を行う事が大事ですし、あまり凶暴な猫には無理に近づかない様にしましょう。

また、寄生虫による感染症もあります。いずれも、猫は無症状の事が多いので、不思議ですが、人に感染すると深刻なので、覚えておきましょう。

まず、トキソプラズマ症ですが、猫と深い関わりがありそうです。このトキソプラズマは様々な哺乳動物に感染しますが、なんと!猫に感染した時だけ、増殖出来ると言うのです。

人に感染しても、多くの場合は無症状らしいのですが、まれに発熱やリンパの腫れなどがあります。しかし、妊婦の場合は流産や障害を伴う危険があるので、注意が必要です。猫の糞から感染する事が多いので清潔に心がけましょう。

また、回虫症と言って、白いミミズの様な寄生虫も居ます。お尻や糞にこの虫がくっついている時は注意が必要です。まれにこの虫の卵が口に入ると感染します。

成猫は無症状ですが、抵抗力の無い子猫や人には危険です。寄生する場所によって重篤な症状を引き起こす事もあるので、あなどれません。

治療法は虫を摘み出すか、駆虫薬の内服で治まります。予防としては猫に触れた際は手洗いを心がけ清潔に保ちましょう。

ざっと代表的な感染症を紹介しましたが、動物から人へ感染する病気はだいたい50種類ほどと言われていて、その中でも、猫から人へうつるとされる物は8種類と言われています。

一つ一つの病気を調べると、とても恐く感じますが、過剰な接触を避け清潔な環境さえ心がけていればさほど神経質になる必要はないのです。

また、人から猫にうつる病気があるかですが、人間の嘔吐物や便に猫が触れる事があればの話しです。衛生上、現実あまりにも考えにくい場面ですね。また、感染症のいずれも猫が無症状と言う点を考えるとほとんど無いと言って良いので、安心してくださいね。