犬より物覚えが悪いと思われる理由は?猫の言い分も聞こう

犬と猫は何かと比べられる存在ですね。ペットの代表格でもあり、その性質はまるで違う為に比べるのもどうかと思いますが、やはりついと言う所でしょうか?

一見すると、犬は従順ですし、警察犬や盲導犬、介助犬など、人の世界では役に立つポジションに就いている事が多いので、当然猫よりも賢い動物だと思われています。

では、犬よりも本当に猫は物覚えが悪くて、犬よりも劣っているのでしょうか?それぞれの性質と特徴を理解しながら、その理由を掘り下げて行きたいと思います。

犬はそもそも、群れ社会の動物です。よって、リーダーによって統率され、縦一列に序列が決まっているのです。リーダーである飼い主の命令を聞き、従い認められる事が喜びであり、本能でもあるのです。それを利用して躾ける事で、犬はとても利口で賢いと思われるのではないでしょうか?

反対に猫は、単独生活の動物ゆえに、全くそういう発想が無く、飼い主に褒められたいとか認められたいから、言う事を聞こうとは思わないのではないでしょうか?決定的な習性と本能の違いがあるのに、賢いか否かを問われるのは可哀そうですね。

猫は覚えが悪い訳ではなく、どうやら覚える内容が違うだけの様です。誰が餌をくれるのか?安全な寝場所や人や物は?生きる為に必要なものはきちんと記憶しています。自分が第一であるだけで、他者との関係はテイク&テイクなのではないでしょうか?

一見すると、我儘で自分本位の様に見受けられますが、先祖代々、野生で生活してきた頃からの習性と名残であるので、仕方のない事ですね。実際に猫と犬を両方飼った事のある人の話では、生き抜く為の知恵や賢さは犬よりも遥かに優っていると言う話を聞きます。

もちろん、猫の中にも物覚えが良い猫と、悪い猫もいる様ですが、往々にして猫の行動はなかなか賢く、目を見張る物があります。美味しいご飯がしまってある場所や、どうしたらこの扉を開ける事が可能なのか?実際に自分で行う猫と、もっと上をいく猫は人を召使の様にあしらいます。

猫に夢中の飼い主は、猫に躾けられているとも知らずに、猫に従順です。まるで、犬の様ですね。人間も犬社会とは違いますが、同じく社会性を持つ生き物なので、つい従ってしまうのでしょうか?

犬は上下関係を明確にしておかないと、飼い主を馬鹿にしたり、家族に咬みついたりする事もありますので、注意も必要です。その為の厳しいしつけも必要になるので、可哀そうな気もしてしまいますが、それが本能であり特質ですので、必要な事になります。

逆に猫は、その場その場で自分の利益になる人を見分けますので、決してこちらが上位を主張せずとも知らんぷりしているだけで、攻撃してきたり、はむかう事もありません。その場での猫可愛がりが通じるのです。

では、今度は科学的な分野から見てみましょう。脳化指数とはご存知ですか?これは体重と脳の重さで測る値から、賢さを比較する指数です。

脳化指数=脳の重量÷体重の2分の3乗と言う式になります。人間が一番高くて0.89、猿は0.25、犬0.14、猫0.12となります。ここで見ると犬が多少優っていますね。

しかし、脳の重さだけでは賢さを比べるには不十分です。では脳の中身に迫ってみましょう。ニューロンと呼ばれる情報処理と伝達を司る脳の中の神経細胞ですが、これが犬よりも猫の方が倍以上多いのです。

先に述べた通り、猫は単独で生きる動物ゆえに、誰にも教わらずに生きる知恵と行動を身につけています。自分で考えて行動する辺りは犬よりも賢いのではないでしょうか?

どちらがより賢いかなどは関係ないのですが、猫の賢さもぜひ知って貰いたいと言う事でした。

猫の病気は人に感染するの?その逆は?気になる疑問を解消

猫の病気は人に感染する事があるのでしょうか?実は、病原体などが共通しているものがありますが、基本的にはうつらないのです。

しかし、猫を介して人にうつる幾つかの感染症がある事は否めませんので、どんな感染症があるのか、またその予防対策などをご紹介致しましょう。

私達はつい可愛いあまり、猫に対して過剰なスキンシップをしてしまいがちです。ニオイをかいだり、キスしたり、ご飯をねだられて自分の箸でご飯をお裾分けなんてつい、日常でやってしまいそうな行為ですね。

猫の病気の中で、猫にも人にも感染して発症する病気と、猫は無症状なのに、人には発症する病気があります。どんな病気があるでしょうか?

まず、猫にも人にも深刻な症状が出る病気ですが、クラミジア感染症です。猫には風邪の様な症状が出ます。くしゃみや鼻水、また結膜炎の症状も伴います。

人には性病として良く知られていますが、咽頭への感染もあるので、注意が必要です。薬によって完治出来る病気なので心配はありません。

また、白癬と呼ばれる皮膚病の一種ですが、猫にも人にも感染し、発症します。猫の症状は毛が抜けて皮膚が赤くなったりします。人への感染は大半が無症状の事が多いらしいですが、免疫力が低い状態だと痒みとフケが多くなります。

そして、猫が感染してもあまり症状が出ず、人への感染発症が深刻なものがあります。パスツレラ症と言い、ほとんどの猫の口や爪の中にいる細菌が原因となるようです。

咬みつき、引っ掻きにより起こる感染症で、傷口が炎症したり、中には気道感染し風邪の様な症状から肺炎などを起こす事も稀にあるそうです。

同じく、咬みつきや引っ掻きが主な原因とされる、猫ひっかき病と呼ばれる感染症がありますが、ノミを媒介してうつる事もあります。

いずれも、咬みつかれたり、引っ掻かれたりした場合は消毒を行う事が大事ですし、あまり凶暴な猫には無理に近づかない様にしましょう。

また、寄生虫による感染症もあります。いずれも、猫は無症状の事が多いので、不思議ですが、人に感染すると深刻なので、覚えておきましょう。

まず、トキソプラズマ症ですが、猫と深い関わりがありそうです。このトキソプラズマは様々な哺乳動物に感染しますが、なんと!猫に感染した時だけ、増殖出来ると言うのです。

人に感染しても、多くの場合は無症状らしいのですが、まれに発熱やリンパの腫れなどがあります。しかし、妊婦の場合は流産や障害を伴う危険があるので、注意が必要です。猫の糞から感染する事が多いので清潔に心がけましょう。

また、回虫症と言って、白いミミズの様な寄生虫も居ます。お尻や糞にこの虫がくっついている時は注意が必要です。まれにこの虫の卵が口に入ると感染します。

成猫は無症状ですが、抵抗力の無い子猫や人には危険です。寄生する場所によって重篤な症状を引き起こす事もあるので、あなどれません。

治療法は虫を摘み出すか、駆虫薬の内服で治まります。予防としては猫に触れた際は手洗いを心がけ清潔に保ちましょう。

ざっと代表的な感染症を紹介しましたが、動物から人へ感染する病気はだいたい50種類ほどと言われていて、その中でも、猫から人へうつるとされる物は8種類と言われています。

一つ一つの病気を調べると、とても恐く感じますが、過剰な接触を避け清潔な環境さえ心がけていればさほど神経質になる必要はないのです。

また、人から猫にうつる病気があるかですが、人間の嘔吐物や便に猫が触れる事があればの話しです。衛生上、現実あまりにも考えにくい場面ですね。また、感染症のいずれも猫が無症状と言う点を考えるとほとんど無いと言って良いので、安心してくださいね。

良く見かける猫避けペットボトルは本当に効果があるのか

家の周りに水を入れたペットボトルを何本も並べている光景を見た事はありませんか?あれは一体、何の為なのか不思議に思った事はありませんか?

いつ、誰がどんな風に思いつき、広まっていったのか、今では謎でしかありませんが、並べる人からすると真剣です。どうやら、これは猫避けの意味らしいのです。

果たして、猫はこの水の入ったペットボトルを嫌うのでしょうか?実は、この方法はズバリ言わせて頂くと、全く効果がないのです。

おそらく、猫によって悪戯をされたり、糞をされたりして、嫌な思いをされた苦肉の策なのかもしれません。猫を飼った事が無い為に誤解された対策だと気付いてないのかもしれません。だとすると何だか気の毒ではありますね。

猫にしたら、最初は何だか分からなくて警戒して近寄らなかったとしても、何も危害が無い事が分かれば、慣れてしまうものです。猫は学習能力が高いのです。

そもそも、ペットボトルの水で、太陽の反射を使い、光でびっくりさせ、近づけない様にする方法らしいのですが、夜行性の猫には効き目はないですし、この方法は実はとても危険をはらんでいるのです。

太陽の反射を利用する事から、逆にペットボトルがレンズの役目をして、光を集めてしまう事により発火する恐れがあるのです。火事にでもなれば猫避けどころではありません。

この方法を試している人が居れば、即刻辞める事をお勧めしたいですね。猫を避ける対策グッズは実は他に沢山あるのです。幾つか紹介しましょう。

猫の侵入経路が分かっている場合は、その侵入口を塞ぐ事が一番ですが、困難な場合は、トゲトゲのあるシートを敷きましょう。猫対策シートとして色々なタイプのシートが販売されています。

しかし、侵入経路が複数あったり、広範囲ですと、全部にそれを敷くには困難ですので、きちんと観察が必要です。賢い猫は避けて歩くとさえ聞きます。

また、猫が嫌う忌避剤を撒く方法があります。しかし雨が降ると効果が薄れますし、人にも猫にも安全な物を選びたいので、自然に還らない物やニオイがきつい物はかえって近所の迷惑にもなり兼ねませんので慎重に選びたいですね。

また、最近では超音波で追い払う機械も販売されています。赤外線センサー内蔵で、猫が近付くと作動する仕組みの様ですが、これも使い方には十分注意が必要の様です。人間にも不快感を与える可能性があるそうです。

そして、こられのグッズを使用する場合は、とにかく継続性が必要です。しばらく来ないと安心していたら、また来るようになってしまったと言う話は多いのです。

外猫は縄張りへの執着心が強いので、気に入った場所を早々に変更する事はしないのです。人も快適なら、猫にも快適なはずですよね。

また、これらの猫避け対策グッズは、必ずしも100%の効果を望めるかは、試してみないと分からない物です。この様な、お金やエネルギーを使う猫避けグッズはいかがなものなのでしょうか?猫によって迷惑をかけられている不愉快さはその立場になってみないと分かりません。

もしも、あなたの猫が外を行き来しているのなら、一度その人の立場になって冷静に考えてみる事も必要でしょう。猫好きな人から言わせればなんて事ないのかもしれませんが、嫌いな人から言わせれば不快でしかないのです。

こう言った、お互いへの思いやりや配慮はとても必要になりますので、もしあなたの猫が迷惑をかけているかもしれない時は、勇気を持って対応する事も必要ですね。

そして、迷惑を掛けられているとする立場で、直接に苦情を言えない状況であるならば、地域の市役所や保健所などで相談するのも良いでしょう。間違った対策が広まらない事を願いますね。

抱っこ嫌いを克服させたい!猫を思う存分抱っこする技とは

猫の肢体はとてもしなやかで、その被毛に限っては柔らかく触り心地が最高で、見た目の愛らしさからも、思わず抱きしめたくなる事、間違いありません!

けれど、そんな願いもさることながら、触られるのも苦手、抱っこも嫌い!なんて言う猫が実は結構沢山居るのです。猫の種類にもよりますが、大抵は社会性を身につける、生後間もない時期にいかに、色々な動物と関わりを持ったか、人間と接触をしたかによって変わってくるようです。

抱っこ嫌いの猫にとっては、その行為はストレスでしかないのですが、飼い主からすれば、そんな魅力ある猫を思う存分抱っこしてみたい!と思うのは当然であり、夢でもあるでしょう。

では、抱っこが苦手、嫌いな猫をどうやったら、抱っこ大好きまでとは言いませんが、抱っこ出来る猫に変える事が出来るでしょうか?

私の愛猫の場合は、生後2ヵ月で我が家にやって来た頃には既に、抱っこが嫌いでした。あまりに可愛いので、頬ずりするも、その顔を自分の手で押しのけるほど、スキンシップを拒否していました。

家族は強制的に押さえつけて無理やり抱っこをしていましたが、これはかなり乱暴なやり方ですね。最初は抵抗していましたが、あまりにも強制力が凄すぎて、最後は猫の方が根負けして、無理やり抱かれていました。

こんな、乱暴なやり方では猫の信頼も失いかねませんので、抱っこ強制は決してお勧め致しません。では、抱っこが嫌いな猫の言い分も聞いてみましょう。

まず、抱っこが嫌いな5つの理由を知りましょう。その1、以前無理やり抱っこされて嫌だったから。その2、抱っこされると不安定になるから。その3、抱っこする人から嫌いな臭いがするから。その4、抱っこすると何をされるか分からないから。その5、いきなり抱っこされてビックリしたから。などです。

これらの理由を知れば、猫じゃなくても抱っこされるのが不安になって、嫌になるのも当然な事でしょう。では、これらの理由を踏まえた上で抱っこの仕方を考えてみましょう。

まず、抱っこをする時は片手でお尻をしっかり支え込み、もう一方の手で前足を抱え込み、胸にピッタリとくっつけて安定させます。しっかりと安定させた抱っこであれば猫も安心してくれます。

また、嫌がる猫を無理やり抱っこするのは辞めましょう。猫がリラックスしている時やご機嫌が良さそうな時を見計らって猫主導で抱っこのタイミングを待ちましょう。

そして、猫を抱っこする時は、落ち着いた気持ちで静かに抱っこしてあげましょう。猫は大きな声や動作が大きい人を恐がる傾向がありますので、興奮しながら猫に接しない心構えも必要です。

さらに、猫は非常にニオイに敏感ですから、香水やタバコにも気を付けましょう。特に柑橘系のニオイは苦手なので、これらのニオイを漂わせていれば、近づくことさえ拒否されてしまいます。

そして、一番は抱っこをさせてもらえる様な関係作りですね。初対面でのいきなりの抱っこなどは禁物です。猫好きの人は猫を見ると興奮するので、かえって猫にとっては殺気だって見えたりするのです。

まずは、心を許しあえる関係性を築いてから、抱っこ出来るチャンスを伺いましょう。また、究極の方法としては、寒い部屋でひたすら猫が暖をとる為に寄って来てくれるのを待つ方法です。

この方法は、冬限定ですし、寒さに耐える必要性もあるので、これこそ忍耐が必要ですね。猫の方から寄って来てくれて、膝に乗ってくれても慌てずに、猫の自由にさせてあげましょう。抱っこも悪くないぞと思ってくれたら大成功ですね。

抱っこ嫌い克服はとにかく、時間が必要です。辛抱強く、取り組む気持ちで頑張りましょう!

猫の完全室内飼、家の中だけで幸せな一生は過ごせるのか?

猫を飼う事になった時に、猫の幸せを考えた場合、完全室内飼いを薦められる事が多いでしょう。それは本当に猫にとって幸せな飼われ方なのでしょうか?

猫の本能のままにさせてあげるならば、飼うと言う事自体が違ってくるのかもしれません。人間が管理する中で何が一番最善なのかを考えると、この完全室内飼いが今は一番、人間から見た、猫にとって幸せな生き方なのかもしれません。

実は、猫はあまり動きまわりたいと思う動物では無いのです。食事とトイレと寝床の場所がテリトリーとするならば、この3つが家の中に揃ってさえいれば良いのです。

外を自由に行き来する猫はこの3つの場所が、少し離れて存在するだけなのです。その範囲がテリトリーになっているだけなので、観察すると案外と狭い事が分かります。

しかも、一度も外に出た事がない猫にとっては、まさにテリトリー外の範囲は恐くて未知の世界なので、知らなければ知らないままで済むのです。

間違って外に出てしまった猫は、恐怖から近くで動けずに、うずくまっている事が多く、遠くに行ってしまう事はあまりないのです。

逆に外の自由を知っている猫を、家に閉じ込めておく方が難しいと言えるでしょう。猫が満足出来る空間を作り出してあげないといけませんね。

外に出すリスクとしては、交通事故や喧嘩、病気感染など様々な危険を考慮しなければなりません。近隣住宅の庭先で排泄をしたり、植木をいたずらしたりと迷惑をかけるかもしれません。

そう考えると、外に出すリスクより、家にずっといた方が安全で安心であると言えるのです。ずっと閉じ込めて居る様で可哀そうな気がしますが、責任を持って飼育する道を選んだ以上はある程度、仕方の無い事なのかもしれません。

室内飼いの猫と外飼いの猫、また外を自由に行き来する猫では寿命も違って来ます。人間ならば、寿命が短くてもいかに生き抜いたかが大切だ!なんて事を言われるかもしれませんが、飼い猫に限っては飼い主の選択によります。

ほとんどの飼い主は、可愛い猫と末永く楽しい暮らしを望んでいる事は言うまでもありません!健康で長生きして欲しいと願わずにはいられませんよね。

どちらが正しいのか?間違っているのか?とは言えませんが、今の時代はやはり、完全室内飼いが一番安全で安心である事は間違いありません。

飼い主が猫の為にしてあげられる事は、猫が室内でも楽しく暮らせる工夫をする事ですね。行動範囲が狭い猫ですが、運度量は必要になります。

猫は上下に運動する場所があると望ましいでしょう。市販のキャットタワーなどもありますが、クローゼットの上や本棚の上などを猫の為に解放してあげるだけでも十分なのです。

また、好奇心旺盛でもある猫の為に、窓際の特等席を用意してあげましょう。出来れば、外から漂う匂いを嗅がせてあげたいですね。風に乗る様々な匂いを嗅ぎ、猫の好奇心を満足させてくれるでしょう。

外で飛び回る鳥や虫を観察するのも楽しい事でしょう。猫はそれだけで、満足してくれるでしょうか?つい人間の目線でものを考えてしまうと疑問が湧きもします。

しかし、限られた空間の中でも、猫のテリトリー意識を満たし、最適な運動が出来る工夫と美味しい餌、安全で温かな寝床があれば、猫はとても幸せである事でしょう。

人間は広い世界を知っています。家の中だけの世界と比べれば、それはとても不自由に感じる事でしょう。しかし、可愛いペットを守る飼い主としての選択は飼い主が任されているのです。

可愛い子には旅をさせろ!とは少々状況が違いますね。箱入りでも良いのです。その為の工夫と努力は惜しみなく、幸せな暮らしを送らせてあげて下さいね。

猫がご飯に砂をかける様なしぐさの意味と理由を知ろう!

猫は排泄をすると、隠すのをご存知ですか?野良猫は砂をかけて、家猫はいわゆる砂に似た市販の猫砂をかけて隠します。

これは、野生の狩猟本能の名残と言われていて、排泄物をそのままにしておくと、獲物に気付かれて逃げられてしまうので、隠す習性があるのです。

しかし、家で飼われる猫の中にはいわゆる、隠さない猫も居たりします。それはどうやら先ほどの行為とは意味が少し違う様です。

つまり、自分より格下の者が居る場合は、縄張り主張や自己主張の為に隠さない様なのです。多頭飼いしている場合、隠す猫と隠さない猫がいるかもしれません。

隠さない猫は、自分のニオイを残して、相手にアピールし、縄張りを主張しているのです。弱い格下の猫は逆にせっせと、砂かけすると言われています。ボス猫を探す目安になりそうですね。

しかし、一匹だけで飼っている猫が隠さないとあれば、もしかしたら飼い主であるアナタを格下だと思っているとしたら何だかやるせない気もしますね。

今回は猫の排泄のお話ではなく、この砂かけ行動のお話だったのですが、実は自分のご飯に対しても、このトイレの後の様な砂かけ行動をしているのを見た事はありませんか?

その名も、エアー砂かけです。実際に砂は無い状態ですが、ご飯を食べ終わった後や、まだご飯が残っている状態なのに、このエアー砂かけをするのです。

もちろん、する時としない時と、する猫としない猫と様々ではあるようですが、猫特有の行為なのは間違いありませんね。では、一体どうしてそんな事をしてしまうのでしょうか?

一説には、本能的に隠そうと言う事らしいのです。お腹が満たされているので、後で食べる為に隠す行為です。しかし、もし本当に砂をかけて隠しても、猫は忘れっぽいので、再度食べる事はないらしいのです。

しかし、エアー砂かけならば、また気が向いた時にご飯を食べる場合もあるでしょう。しかし、猫を良く観察していると、そうでもなさそうな時もあるのです。

それは、ズバリ!気に入らないから要らない!てな感じです。食べたくないし要らないから、隠しちゃえ!みたいな時があります。

エアー砂かけをした後に、すかさず他のご飯はないのですか?とねだる猫も居ますので、美味しくないのか?気に入らないのか?飼い主は惑わされてしまいますね。

また、外でご飯を与えていたら、本当に砂がかかってしまって不衛生です。また、そのご飯を食べてくれるとは到底考えられません。

また、最近聞いた話によると、なんと!ウンチと間違えているのではないかと言うのです。これには猫を飼った事のある私でもびっくりな新証言でした。

猫の心理や行動を研究している先生のお話では、猫の排泄物には未消化分が含まれていて、ご飯である餌と排泄のニオイを混同してしまい、砂を思わずかけてしまっていると言うのです。

これは大変、驚きの見解でした。確かに、そう言われればお肉のニオイはそういうニオイを醸し出す時はありますが、幾らなんでもどうなのでしょうか?

猫はニオイで餌を食べると言いますので、餌を変えた時などはニオイが違うので、間違える事はあるのかもしれませんね。

この砂かけ行動は、見ている私達にとってはとても、不思議で謎の行動ですが、猫にはそれなりの理由があるに違いありません。

猫を長年飼っていた、私の経験からすると、室内飼いの猫ならではの、単なるムラ食い行動の流れの様な気がします。お腹が空いていたら、隠す間もなく完食しますし、もっと頂戴とおねだりもします。

いつでも美味しいご飯を食べられる室内飼いの猫ならではの余裕でしょう。エアー砂かけに惑わされ、猫の作戦に乗らないで下さいね。

猫は家につくと言われたのは一昔前の話?最近の事情と真実

「犬は人につき、猫は家につく」と言うことわざを耳にした事はありますか?この由来は本当なのでしょうか?犬や猫を飼い、引っ越しなどを経験した事がある人ならば、我が家は違うと思う方も多いと思います。

この言葉がいつ頃から、使われ始めたのか謎ですが、その頃と現在とはだいぶ飼育事情も違いますし、犬と猫と人との関わり方も全く違うのではないでしょうか?

我が家の猫も4回の引っ越し経験がありますが、引っ越すたびに馴染み、4回目はその場で慣れてしまいました。これってどういう事でしょうか?

飼い主と馴染んだ品物が一緒ならば、実は全然平気ではないかと思ったほどです。では、昔と今の飼育事情の差と飼い主との関わり合いなどを通して、詳しくひも解いてみましょう。

少し昔の猫の飼い方と言えば、まだ都会と言えども、家の周りも自然が多く、交通量も少ない時代は自由に外を行き来し、ネズミや小鳥や虫を捕って暮らす猫が多かった様に思います。

いつしか、野良猫問題や交通事故、病気、近隣からの苦情など、様々な問題から完全室内飼いを推奨される様になり、以前よりぐっと外を闊歩する猫の姿を見かけなくなりました。

もちろん、郊外や田舎などでは、自由な暮らしぶりの猫はまだ多く、全ての猫が完全室内飼いではないのですが、昔よりも猫を外に出す人は少なくなりました。

自由に外を行き来する猫は、家でご飯をもらいながら、屋外でも狩りをして生活するので、外も大切なテリトリーであったのでしょう。

その為に引っ越しをして、そのテリトリーが変わる事自体に馴染めず、そこを離れられなかった事から、家につくと言われたのではないかと推測します。

昔の猫は、ネズミ番の様な飼われ方をしていたので、餌も人の残り飯に味噌汁や鰹節をかけた、猫まんまと呼ばれる質素なご飯だった事から、それでは栄養的に不十分だったのかもしれません。

足りない餌を求めて、家の周りのテリトリー内で、捕食していたとしたら、家もその外回りも大事なテリトリーなので、引っ越す事は死活問題だったのでしょう。

現代では愛玩動物として飼われる猫は栄養バランスの取れた餌を十分与えられ、自分で狩りをせずとも家の中だけで、十分な暮らしを保障されています。

それゆえに、現代の猫事情からすれば、猫も人につくと言う事ではないでしょうか?ずばり!このことわざを今も信じている人に伝えたいのは、犬も猫も人につき、環境の変化が苦手なだけ!と言いたいですね。

猫よりも犬の方が多少、環境の変化に強いだけであって、本来どちらとも環境の変化には弱いのです。飼い主が十分な配慮をしてあげなければならないと思います。

特に猫の場合は新しい引っ越し先に馴染みにくいとされていますので、前の家で愛用していた品物や、自分のニオイの付いた家具などを一緒に持っていけば、しばらくすると馴染みます。

しかし少し気を付けなければならない事があります。現代はその様な猫が多いと話しましたが、人懐っこい猫とあまりそうでない猫との性質の差も見極めないとなりません。

家の中で飼っていても、あまり懐かず単独性が強い猫は、飼い主が外に連れ出すのも難しいとなれば、いわゆる人よりも家についていると考えられます。

家につくとは少し大げさかもしれませんが、飼い主と居る安心感より家に居る安心感が強いと言う事になりますので、そう言うタイプの猫が居る時の引っ越しは十分に気をつけてあげたいものです。

飼い主として、猫のタイプの見極めをきちんとしてあげて下さい。ことわざの意味が変わるほどに、現代のペット事情も大きく変化している事が分かりますね。

いつでも抜けちゃう猫の抜け毛のより良い対処方法とは

猫を飼った事のある人ならば、猫の毛に悩んでいますか?と聞かれれば、はい!何か良い方法はありませんか?と大半の人が答える事でしょう。

今は生活環境が整い、四季はあれど安定した温度設定の中で快適な暮らしを送る猫たちは、一年中その毛が抜けるのです!

猫には短毛種と長毛種がいますが、実は短毛種の方が抜けやすいとも言われています。しかし、長毛種に限っては猫だけの毛繕いでは間に合わず、人の手入れなくしては大変な事になります。

猫の被毛の特徴を観察しながら、適切な対応と裏技を幾つか、ご紹介したいと思います。抜けるめく猫の被毛の世界へようこそ!

猫の抜け毛が多くなるのは、通常は大きな季節の変わり目の春と秋です。換毛期と言って、毛の抜け変わりの時期になります。

冬の間に増えた毛が、暖かくなる春に抜けるので、他の季節より多く感じるかもしれません。しかし、先に述べた通り毛は一年中抜けます。

猫の毛は大まかに説明すると、二つに分けられます。上毛と呼ばれるオーバーコートは長くて太く粗い毛です。また下毛と呼ばれるアンダーコートは細く短く綿毛の様に柔らかい毛です。

この2種類の毛が合わさっているタイプをダブルコートと呼び、1種類だけの毛はシングルコートと呼ばれます。暖かい土地が原産の猫はシングルコート、寒い土地が原産の猫はダブルコートが多いですね。

よって、ダブルコートタイプの猫の抜け毛が多く、アンダーコートがフワフワと柔らかいので、抜けると張り付いて取れにくい厄介な毛なのです。

また、毛色によっても抜け毛の量が違うと言う話は聞いた事はありませんか?シルバー色の猫が一番抜けやすく、逆に縞模様の猫は抜け毛が少ないそうです。

これには、遺伝要素も絡んでいて、抜けやすいシルバー色の猫はアンダーコートが細くて密度が高いせいだとされています。確かに遺伝によって毛の特徴が受け継がれるので、こう言う事もあるでしょう。

では!そんな頑固な抜け毛の処理方法をいくつかご紹介しましょう。このダブルコートの猫を長年飼い続けてきた、私の秘策方法です。

まず!シンプルに日頃のケアはかかせません。あまりにストレート過ぎてがっかりするかもしれませんが、これに尽きます。

そして、身の回りに関しては、毛の付きやすい服は避けるしかありません。また、毛が目立ちやすい黒い服なども極力減らすか、素材はサラリと毛が付かない物を選びましょう。

また、コロコロと呼ばれる粘着テープは必須です。いつでもどこでも、このコロコロの存在は手放せません。ガムテープよりも便利です。

また、絨毯などにも毛が付くと取りにくいので、できればカバーを掛けたり、また、ゴム手袋などで擦ると取れやすくなります。それでも困難なら、いっそのこと、無くすしかありません。

また、空気清浄機を利用したり、いつでも取り出せる様に小型掃除機をセットしておいたり、フローリングはスプレーなどで湿らせてから拭くと毛が取りやすいです。

抜ける前に処理をするか、抜けてから処理をするか、どちらに力を入れるかにもよりますが、やはり日頃の小まめなケアをお勧めしたいです。

ブラッシングやシャンプーに慣れさせる事は、猫の健康チェックにもなります。また、人間と猫の住環境においても、清潔にする事が大切です。

抜け毛を放置しておくと、ダニなどが増えますし、一緒に落ちる猫のフケから起こる、アレルギーにもなりかねません。猫が好きなのに猫アレルギーになりたくないですよね。

つまり、一番の抜け毛対策とは!猫のケアと毎日の掃除に尽きます。ぜひ、快適な猫との暮らしの為にこれだけは心しておきましょう。何と言ってもアナタと猫の為なのですから!

猫にはライバル心や競争心はあるのか?その猫心とは?

猫はライバル心や競争心と言う感情をそもそも持っているのでしょうか?発情期になると猫の喧嘩を見かける事はあります。

その喧嘩がライバル心なのか競争心なのか?猫に尋ねる訳にもいかないので、ちょっとじっくりと猫達を観察してみましょう。

何度となく触れていますが、そもそも野生の猫は単独で獲物を獲ります。犬の様に群れを持たないので、それぞれにテリトリーと言うものが存在します。

いわゆる、縄張りですね。お互いに微妙な距離感を保ちながら、その縄張りを維持し、また一部を共有しながら、生活している様です。

もちろん、餌を確保する縄張りですから、他の猫が侵入してくるのを嫌がりますが、ライバル心からテリトリーを広げたり、沢山獲物を捕ったぞ!なんて競争心がある訳では無さそうですね。

ライバル心や競争心では無くて、これは縄張りを守る為の、敵対心ですね。そう考えると、ライバル心や競争心は群れ社会に生きる動物特有の感情の様なのです。

猫には上下関係も、嫉妬や優越感、劣等感もあまりないのでしょうか?では、観察の目を外から、家の中で飼われている猫に移して見てみましょう。

家の中で一匹で飼われている猫は天下泰平です。しかし、窓から外をパトロールするその目に、見知らぬ猫を見つけたら、唸って威嚇している姿を見かけたりしませんか?

家の中がテリトリーなので、そこに近づく、よそ者に対しては敵対心が生まれる様です。ましてや、新しい猫を迎えるとなると、注意が必要です。

では、多頭飼いをされている猫達はどうなのでしょうか?沢山の仲間と共に暮らす中でライバル心や競争心は芽生えるのでしょうか?

最近、この様な事が分かって来ているようです。それは、十分な餌とスペースが用意されていれば、複数の猫達の中では、暗黙の了解の自然なランク付けが見られるそうです。

こういう状況下に置かれれば、単独行動主義の猫でも、社会性を持ちながら生活をせざる負えないと言う事なのでしょうか?

猫の数だけ、相互関係が生まれ、そのバランスは微妙で、ちょっとした事で変わりやすく不安定でもあるようです。

そもそも、その猫の生まれ育った環境で、どれだけ社会性が身についているかで変わるようです。子猫時代の生後2~8週間に色々な動物に触れ合い、人間に慣れていると、成猫になっても他の仲間と仲良く出来るのです。

この自然なランク付けも、猫の性別や性格、年齢、大きさ、健康状態など様々な要因を経て決まるので、その時の状況で変化するのも分かりますね。

人に飼われる様になってからは、より猫も警戒心が薄れて、社会性を身につける様になって来たのでしょう。しかし野生の猫は今でも、人に懐きにくく、仲間であっても決して心を許しません。

もしも、私達が猫の様にライバル心や競争心を持たなかったら、社会はどうなるのでしょうか?平和な世の中になるかもしれませんが、発展や繁栄は難しくなる様な気がしますね。

しかし、猫の世界にライバル心や競争心が無かったとしても、生きるには決して困るわけでは無さそうですね。他の猫より芸が上手くて、餌が沢山貰えるから、芸を頑張ろうなんて言う猫は見た事ありませんよね。

優越感も劣等感もあまり感じる様な場面に出会った事はありませんが、嫉妬心だけはもしかしたら有るのではないでしょうか?

他の猫ばかり可愛がっていると何だかいじけた感じに見受けられるのは、人間の勝手な解釈なのかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?

ともあれ、社会性を持つ私達が日頃、ライバル心や競争心の中で生活しているゆえに、それを持たない自由な猫に憧れるのかもしれないですね。

最近の人気の猫種ベスト3は?その魅力を探ろう!

猫の種類は100種類以上存在すると言われています。その昔、世界各地に渡った猫達がその土地に馴染み、交配されながら、様々な種類の猫が誕生したのでしょう。

純血種と呼ばれる猫は、代々その外見や性格などを保持する為に交配されて守られているので、ある程度は猫の性格や特徴が分かるので、猫を飼う時に、どんな猫が自分に合うか選ぶのには指針になりやすいかと思います。

では、世界の純血猫の中で最近、人気の高い猫種ベスト3をご紹介致しましょう。その時代によって人気の高い猫は変わって来ますが、最近は犬よりも猫を飼う人が増えていると言う統計も出ています。

インターネット上で、人気猫ランキングが様々に紹介されていますが、ここでは、最近ペットショップで良く見かける猫やテレビやブログで人気が高い猫などを元に、特徴ある人気猫ベスト3とさせて頂きました。

では第3位から発表です!その名はは「マンチカン」です。この猫の最大の特徴は、短足です。猫のダックスフントと呼ばれる位、足が短いのが特徴です。

足が短いゆえに、安定感が良いのか、立ち上がる姿がミーアキャットの様でとても可愛いのです。アメリカ発祥で偶然の発見により交配を繰り返し固定化させました。

足が短いからと言っても、筋肉質で運動能力も高く、他の猫に負けていません。ぜひ、その愛らしさと愛嬌のある姿に癒されて欲しい猫種です。

続いて、第2位は「スコティッシュフォールド」こちらも見た目に特徴がある猫です。その特徴とは折れ耳です。前に折れた耳は、元々の丸い顔をより印象付けさせ、また大きな目と合わせるとまるで、フクロウの様にも見えます。

こちらの猫もやはり、突然変異から生まれた猫で、今では交配を続けてこの折れ耳も固定化されつつあるようですが、生まれた時から折れ耳ではない様です。

生後3週間を目安に、耳が折れ始めます。中には耳が立ったままの猫もいるので、耳が立ったスコティシュフォールドも存在します。

そして続いて、密かに最近ペットショップでも見かける様になった人気猫種の第1位は「ブリティッシュショートヘアー」です。その名の通りイギリス発祥の猫で、歴史的に大変古く約2000年前にさかのぼります。

古代ローマ人がイギリスを侵略する時に持ち込まれ、そのまま土着したのがきっかけと言われています。寒い土地に適した被毛と骨太の体系は他の猫に比べてとても大きく見えます。

静かで、独立心があり、人にあまり媚びない風格を漂わせていますが、とても順応で利口な上、おっとりしていて飼いやすく、しつけやすい猫種です。

今回、紹介した猫たちはどの猫もおっとりした性格で見た目も丸く愛らしい猫種ばかりでした。この様な猫達が注目されるのも現代人が癒しを求めている証なのでしょうか?

しかし、この純血種と呼ばれる種には少し考えなければいけない事情があります。それはどんな事かと言うと、人間の手によって、なかば操作されて来た事です。

純血種と言う形は同じ血縁で交配され続け守られて来た種ゆえに、先天的に弱かったり、疾患が出やすいとも言われています。繁殖をさせる時には健康で、リスクの少ない個体を選別しなければならない事も問題視されています。

純血種は見た目の特徴や受け継がれてきた性格など、様々な魅力を持ち、そしてその種を守ってきた長い歴史もあり、一概に否定するものでもありません。

しかし、純血種と呼ばれる種にはそういう問題もある事を少し知っておいて欲しいと思います。そして、人気などに惑わされずに、出会った猫との縁を大事にしたいものですね。